たっくんのボードゲーム日記

No.263
レーパーバーン
Auf der Reeperbahn nachts um halb zwei

プレイ人数:2
プレイ時間:約15

ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 不要




ボード前景、2人専用ゲームです。


ここはドイツの歓楽街「レーパーバーン」
(※日本で言うところの歌舞伎町みたいな街)

両プレイヤーはそれぞれ、ボードの端に描かれた
ナイトクラブのオーナーになり、上客を呼び込みます。



登場人物たち


緑のコマ(チャーリーかリル)を自分のクラブに
先に呼び込むことに成功したプレイヤーがゲームに勝利します。


ボードの端の色が違う2マス内に
チャーリーかリルを入れることができれば勝ち




初期配置


リルは中央のマス(マンホールが描かれています)に置かれます。
その両脇にハンスとローラを置いて、さらにその外側にボディーガードを置きます。
写真ではボディーガードとハンス・ローラの位置が逆になってしまっていますが

チャーリーも中央のマスに置きますが
マスの端のちょっと暗い色になっている部分に置きます。


※ローラとハンスの位置はゲームの最初にどちらかのプレイヤーが
 両手に1つずつ握って、もう片方のプレイヤーがどちらかを選んで決めます。
 で、獲得したコマを自分のクラブの側のボディーガードの隣に置きます。

※ゲームはハンスを獲得したプレイヤーから始めます



基本的に各コマは、同じマスに入ることができますが・・


※チャーリーはマスの暗くなっている部分のみを移動します



リルとボディーガードは同じマスに入ることはなく


リルは必ず2人のボディーガードの間に置かれます。



さて、手番ではカードをプレイすることによってコマを動かします。


同じ色のカードなら一度に何枚でもプレイすることができます。


とりあえずリルのカード




リルのカードは1枚で1マス、リルを動かすことができる。




しかし、2枚同時にプレイした場合はちょっとした特殊効果があって




2人のボディーガードもまとめて


移動させることができる





次、ボディーガード
(この3種類のカードは任意の組み合わせで同時に出せる)


まず左の1のカードはリルと同じように
どちらか片方のボディーガードを1マス動かせる。

1+1のカードは2人のボディーガードを合計2マス移動できる。
1人を2マス動かしてもいいし、1マスずつ動かしてもいい。


最後に、右の矢印が向かい合っているカードは


このカードをプレイすると、2人のボディーガードがリルに
ぴったり寄り添います。

つまりこうなると、リルのカード1枚ではリルのコマを動かせなくなる。


ハンスのカードは1~3まであって




カードに書かれた数字だけ、ハンスのコマを動かすことができる。




★ハンスの特殊能力★

プレイヤーはカードをプレイする代わりに、ハンスの特殊能力を使うことができます。
その特殊能力とは・・・
ハンスの居るマスにリルまたはボディーガードを移動させることができる

・チャーリーとローラは移動させられません
・"リルはボディーガードの間"というルールは守らなければなりません




ローラは1~5までと、マンホール(写真右下のカード)があって


マンホールのカードは、ボード中央(マンホール)まで移動させることができる。


★ローラの特殊能力★

自分のクラブとリルの間にローラが居る場合のみ、ローラのカードで
別のコマを動かすことができます。



例えばマンホールのカードで、ローラの代わりにリルやボディーガード、ハンスを
ボード中央のマンホールのマスへ移動させられます。

ただし代わりに動かせるコマは、ボディーガード、リル、ハンスのうち1種類だけです。
※ボディーガードだけは2つのコマを動かすことも可




チャーリーの移動

チャーリーだけは、カードをプレイして直接動かすことができません。

チャーリーは手番の最後に、次のルールに従って動かします。

・自分のクラブのマスに居るコマ1つにつき1マス
・リルとボディーガードが全員、マンホールよりも自分のクラブ側に居る場合に1マス



先の例でいうと


まず、クラブのマスの上にコマが1つあるので1マス
リルとボディーガードが全員、自分のクラブ側にいるのでさらに1マス

チャーリーを動かすことができる






■手番の流れ

手番ではまず、次の3つのうちから1つを選択します

最初の3択 ①1枚または複数枚の同じ色のカードをプレイする ②ハンスの特殊能力を使う ③任意の枚数の手札を捨て札にする
で、手札が8枚になるまで山札から補充して チャーリーを移動させて(可能な場合)終了。 山札が尽きたら、捨て札をシャッフルして新しい山札を作ります。 ■ゲームの終了 チャーリーまたはリルを自分のクラブのマスへ引き寄せることができたら すぐにゲーム終了して勝利します。 2回目の山札が尽きたとき、どちらのプレイヤーもこれを達成できないときは リルを自分の側に引き寄せているプレイヤーの勝利です。 リルが中央に居る場合は、チャーリーを引き寄せている側の勝利となります。
Knizia, Reiner
プレイ記



相棒と対戦 俺がハンス(黄色のコマ)を引いたので俺がスタートプレイヤー


※紹介のところでも訂正を入れましたが、ハンス・ローラとボディーガードの位置が逆になってます


ま、とりあえずハンスかな。


俺「じゃ、ハンス6~」


ハンスが入店したので、チャーリーも動かす




相棒「じゃ、私もハンス」





じゃ、俺はボディーガードを入店させて




ちゃくちゃくとチャーリーを動かす




相棒「ローラ」


ふーん、まあでもこっちも1人入店してるから
あいこになっただけだな。

となればリルだ。

リルを引き寄せて優位に立とう。


ハンスの能力を使って、手持ちのリルカードは温存しつつ


リルを3マス一気に動かす。



ボディーガードを俺の店から退店させられてしまうが・・




でも大丈夫




フィット!


リルの両脇にボディーガードを引き寄せる

リル一団が全員、俺の店側になったので
また一歩チャーリーを引き寄せられる。

その上で、ローラを一気に自分の店に入店させられるだけの
赤いカードをためる。

リルのカードもきっちり偶数の枚数になるまで温存。
(団体で無駄なく動かすために)


そろそろ、ローラカードが程よく貯まってきたので


一気に放出!


相棒、あわててローラを中央(マンホール)まで戻すが・・




俺もローラカードは十分持ってる





というわけで、すぐにローラを店に戻す・・と。


こんなことを繰り返している間にもチャーリーは
ジワリと俺の店へw


ハンスも入店。大勢決まったかな?




もうこうなると、相棒の対応は後手後手

ハンスを店から出されてしまうのだが

代わりに




ボディーガードを入店させて


チャーリーを2マス引き寄せて、めでたくご入店

俺の勝ち

所要時間10分



相棒「これさぁ、先手(ハンス)有利じゃない?」

俺「じゃあ、俺がローラでもう1回やってみる?」

相棒「そうする」



というわけで今回は俺がローラ側




うーん、手札がイマイチ


でも動かされたハンスを元に戻すだけじゃ面白くないし・


初手だし、ここは攻めてみる。


俺「ボディーガード動かす」



相棒「ハンスの特殊能力でボディーガード呼び寄せ」


あ、それはちょっとまずい


ハンスを呼び戻す


あー、でもあのままほっておいてもとりあえずのところ
すぐにリルを呼び寄せられてしまうことは無かったんだな・・でもまあいいや



うーむ、ちょっとまずい。チャーリーをなんとか戻さないと・・


そのためには、一刻も早く俺の店にもお客様を入店させるか
リル一団をこちら側に引き寄せなければならないのだが

しかし、それを一発で決められる手札が無い!


しょうがないので
ローラのワイルドカードを使って、とりあえずリルだけ
まずは引き寄せる。


その間にも、チャーリーはあちらの店に引き寄せられてしまうのだが


ここで、切り札のフィット!


相棒の店からボディーガードを大きく引き離しつつ
リル一団をこちら側に引き寄せる会心の一撃だ。



すこしずつ中央に戻りだすチャーリー


相棒「まずいなぁ・・・」

リル2枚で中央に1マス戻されたので


俺も対抗してリル2枚でまた同じ位置に引き寄せる


かなり有利な状況になってまいりました^^




相棒「ハンス5枚」


お、それはなかなか起死回生の一手かな


ハンスとローラをそれぞれ入店させて睨み合いの状態
でもリルがこちら側に居る分、俺のほうが有利かな。

相棒「ボディーガード2枚」

ん?なんでそんなまどろっこしいことするの?

ハンスの特殊能力で引き寄せちゃえばいいのに^^;

相棒「あーーー、間違えた!!」

俺「ふふ、気がついたか^^」


次の手番、ハンスを使ってボディーガードを引き寄せる相棒


さすがに2人入店状態はマズイので、俺も大量のハンスカードで
店から追い出す。


そろそろ、カード山が残り少なくなってきたのでここはリルを優先的に動かすことにする。


リル2枚セット×2で、リルを引き寄せつつボディーガードを相棒の店から出すことに成功。


そして、トドメのフィット!



これで勝負アリ


山札が尽きたので、リルをより自分の店に引き寄せている俺の勝ち



所要時間20分


相棒「なんで勝てないんだろ・・」

相棒「もういい、やらないこのゲーム」

^^;



評価・・・

※評価の基準についてはこちら

ちょっとおまけかな?という感じだけどAをつけようと思う。

アンギャルドとちょっと似てるんだけど、レーパーバーンの場合は
コマの数や種類カードの効果や使い方がいろいろあって、それによって
考えどころにも幅があっていろいろ楽しめる感じ。

基本的にシンプルに出来てるゲームというのは好きなんだけど
アンギャルドのそれは、ちょっとシンプルすぎたのかもしれないなぁ。
やれることが少なすぎて。

それとアンギャルドの場合、相手に近づくまではなんだか消化試合っぽい感じが
好きじゃなかったんだけど、レーパーバーンは初手からけっこうシビアな感じで
ダレたプレイ感が一切ないところがいいなあと思った。

カード運もあると思うんだけど、どんな手札が来ても何か有効な手は
常に存在するような印象があった。

場と手札の状況から最善の一手を導き出せたときは非常に嬉しく面白い。

ローラとハンスで能力もカードの構成も違っているんだけど
これがまた絶妙にバランスが取られているところもすごくいい。

また、歓楽街が舞台というテーマ性もよくマッチしてて、ボード上に
これだけのコマが並ぶというのは、華やかな感じで雰囲気もいい。


いったん不利になってしまうと逆転が難しそうかな?と思っていたのだが
5戦目は、かなり不利なところから逆転勝利にもっていけたので
そうそう単純なものでもなさそう。

少なくとも今のところアンギャルドよりは、こっちの方が全然好き。

2012/02/17


ちょっと追記

もしかしたら、カードの引き運次第という部分も決して少なくは無いのかな。
基本的には、たくさん揃った色のカードを出すの最善手というパターンも多そうなので
意外と取れる戦略の幅は狭いかもしれない・・

けど、それにしては勝率にかなり差が出たので一概にそうとも言い切れない気がしてて
うーん・・まあそれだけ奥の深いゲームなんだろうw そう思うことにしておく(笑

2012/10/31


JohnnyBet



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