たっくんのボードゲーム日記

No.330
アトランティス
Atlantis

プレイ人数:2 - 4
プレイ時間:約30

ルール難易度 簡単な部類に入る
日本語化 不要


カルタヘナの作者・コロヴィーニが
勝利への道を参考に作り直したんじゃないかと思われるゲーム。


ということで、このゲームもスタートからゴールまで自分のコマを進めていくタイプのゲームです。


左がスタートタイルで、右がゴール

一応テーマ的には、伝説の島国アトランティスが海に沈む前に大陸(ゴール)へ脱出することを目指すみたいな

そんな感じ

アトランティス(スタートタイル)は、なんだかモンサンミシェルみたい・・と思っていたら
そういう言い伝えが残されてるみたいですね。


さて、スタートからゴールまでの道を作るためのタイルです


タイルには数字が書かれていて、勝利への道と同じくこれが勝利点になります。

できるだけ高い得点のタイルをたくさん集めます。
※ただしマイナス点のタイルはありません


こんな感じで、一列になるように並べるのだが


これは、まだ半分。


さらに一部のタイルは2枚重ねて置きます




こんな感じ




前半の最後に海タイルを置きます




海タイルを挟んで後半部分は、前半と対称になるような感じで置いていきます。


最初の6枚は2枚重ね
次の10枚は1枚だけ
最後の10枚は2枚重ね という感じ



各プレイヤーは、1色選んでコマを3つずつアトランティス(スタート)に置きます




コマの進め方は、カルタヘナと同じくカードをプレイして進めます。


7種類あります。


初期手札の枚数は、スタートプレイヤーが4枚


2番目のプレイヤーは5枚、3番目は6枚・・と後手番になるほど枚数が増えます


カードをプレイして、同じ絵が描かれている一番近いタイルまでコマを1つ進めることができます




で、移動先に隣接するタイルのうちスタートに近い方を獲得できます。


この辺は勝利への道っぽい感じのルール



移動先に他のプレイヤーのコマが居る場合は




さらに手札からもう1枚、別のカードをプレイしてコマを進めなければならない。


カルタヘナと違って、追加のカードをプレイする必要があります。


移動が終了したら、先ほどと同じようにスタートに近い方のタイルを獲得します。



タイルを獲得したら、最後に山札から1枚引いて手番終了。

その手番で、カードを何枚プレイしていたとしても引けるのは常に1枚だけ。

そうすると、手札はどんどん少なくなってしまうのだが


■カードの購入

手番の最初に、獲得したタイルを支払うことでカードを購入することができます。

支払ったタイルに書かれている数字の半分(端数切捨て)の枚数のカードを引くことが出来る。


なので3ポイントのタイルを支払えば1枚


7ポイントのタイルを支払えば3枚引くことができる




さて、海タイル。ここには止まることができません。


さらに、海タイルを越えるにはコストがかかります。

通行料金は、海タイルに隣接する両脇のタイルのうち低い方の数字。

つまり、上記の例だと通行料金は2ポイント。


海を越える移動をした場合は、通行料金を獲得したタイルで支払います。


このとき、おつりは一切出ません


支払いにカードを使うこともできます。(タイルとカードの合わせ技もOK)


カード1枚=1ポイントとして使うことができます。



ところで、タイルが獲得されていくと当然、穴ぼこができます




穴ぼこは、海タイルで埋めていきます


後から行くとバカみたいに高い通行料を支払う羽目になることも・・


それをちょっと助けてくれるのが、この橋コマ


各プレイヤー1つずつ、ゲームの最初に受け取ります


で、この橋コマが置かれた海は通行料が無料になります。


ただし一度置かれた橋は取り除かれることは無く、置いたプレイヤー以外の誰でも使うことができる


あと、複数の海タイルが連続する場合は、全体で1つの海とみなします


つまり、この4タイルの海は3ポイントの通行料で通ることができる


さらに、橋の置かれた海とつながれば無料になります。




コマがゴールすると、手番の最後に引けるカードの枚数が2枚になります。




2つゴールさせると3枚


手番のたびに3枚もカードがもらえるので非常に強力


誰かがコマを3つ全部ゴールさせたらそこでゲーム終了で
それ以外のプレイヤーは直ちにすべてのコマをゴールさせなければならない

このとき、カードをプレイする必要は無いのだが
海を越えるときの通行料は支払わなければならない

場合によっては、マイナス点でゲーム終了ということも十分ありえます。





Colovini, Leo
プレイ記

Aさん、Bさん(お名前をお伺いしてなかったのですみません)と俺の3人プレイ


俺は黒


手番はAさんから

いきなりタイル1枚のところまで進めるAさん


あっという間に海になっちゃったぞ・・


俺の手札はこんな感じ どーすっかな


俺も茶色のカードを出せば、コマを遠くまで進めることはできるけど・・

海が出来ちゃったので通行料払わなきゃいけないしカードも浪費してしまう


地道にタイル獲得していくほうがいいかな、と




こんな出だし




少しタイルを獲得したので、やはり先頭に踊り出ておきたい




獲得したタイル


そろそろ2つ目のコマも出動させようかな


と、思っていたら Bさん茶色のツボでここまで来た


そーか、茶色のツボはかなり間が空いてたんだな

うーん、海の通行料金が高い。。


特にこのへん・・




Bさん、1人ゴール




うーん、まずいな。少々の通行料は覚悟の上で進んでおかないと。


Aさん「橋、置きます」

俺も橋を置くタイミングを窺っていたのだけれど

できるだけ自分だけに利するようにしたい
↑
問題発言?^^;


Bさん、2人目もゴールしちゃいそう




俺、まだ1人もゴールできてない




Bさん「じゃ、ゴールしちゃいますよ~」


え、マジで。早すぎる。

結局、バカ高い通行料を払ってトータルでマイナスでした(泣

Bさんの勝利


マイナス喰らったのが、くやしすぎるので再戦を申し込む


今度はラスト手番



んー・・・




前回、1個もゴールできないまま終わってしまった反省を生かして


とりあえず1個は積極的にゴールに向かわせてみる



タイルのポイントも良い感じ




それにしても今回は海の通行料金が優しい感じ




そろそろ橋使うかな。 ※前回は結局使えず仕舞いだった




一方、こっちは先頭集団




しかしトップ争いをしている横で、ケツも俺なので


まあ得点の高いタイルを地道に回収しながら


続々とゴール 今度は俺もしっかり入ってる




全員2個ずつゴールさせて、残り1個ずつ


相変わらず俺がケツなのだが、青い指輪をプレイすると一気にあそこまでいける。

しかも橋の恩恵もあって通行料金もかなり安い


そして、次の手番で他の人たちのコマのマスに進めることでカード連続プレイして


一気にゴール!

今度はみごと勝利できましたw



評価・・・

※評価の基準についてはこちら

んー、面白いには面白いんだけど・・

カルタヘナ勝利への道を超えるには至ってないかな。
でも同レベルくらいの面白さは十分持ってると思う。それにコンポーネントは綺麗になってるし。


全体的な印象としては、ちょっと焦点ボケしてる感じ。
先にゴールすればいいのか、地道にタイルを集めた方がいいのか。
もちろんそういうジレンマとか面白さを狙ってこういうシステムにしたんだと思うんだけど
今誰が優勢なのか?まで分かりにくくなってしまっていて、ちょっとモヤーっとした感じ。

最後に全部のコマをゴールさせなきゃいけないというルールは、無い方がいいかもしれないな。。
ゴールさせることができたコマの数に応じてボーナス勝利点がもらえるとか、その程度で十分かも。

あと、他のコマが居るマスに移動したときのルールはカルタヘナのシステムをそのまま踏襲した方が良かったかも。
そうすれば手持ちカードの枚数に差をつけなくても、先手後手の有利不利は解消できたはず。


でも海タイルというのは面白いと思った。

勝利への道なんかだとタイルが取られていくと、コースが崩れていくので
そのたびにコースレイアウトを微修正しなきゃいけなかったんだけれど
その必要が無くなった上に、ついでに新しいルールとして機能させることに成功してる。

通行料取るって面白いね。


ただ、これセットアップが若干面倒かな。
タイル数数えて2枚重ねて並べたりするのが。もうちょっとなんとかならんかな?これ。

可能性は感じるので、もう1回ブラッシュアップして傑作に仕上げて欲しいな。

2012/12/13


JohnnyBet



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