たっくんのボードゲーム日記

No.129
アルケミスト
Alchemist

プレイ人数:2 - 5
プレイ時間:約40

ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 不要




ボード全景、魔法の釜が10個描かれています。



周りは得点チャート。


材料の置き場所が5つ、釜の上には出来上がるものが3つ。




材料コマ、5種類あります。



これを各プレイヤー、12個ずつ持ってスタートします。


さて手番では、好きな材料を好きな組み合わせで
1~5個、釜に入れます。



たとえば、青、黄、黄と3個入れてみる。

このとき
同じ色を3つ以上使うことはできない
釜の上に描かれている色と同じ材料は使えない

つまりこの例だと、釜の上にオレンジと灰色が描かれているので
この2つは材料として使えない。


次にプレイヤーのマーカーを釜の中央に置きます。



この場合、プレイヤーの色は赤


で、生成物(勝利点と副産物の材料)をもらう。



この場合、

オレンジと灰色の材料と




勝利点



ただし、この勝利点は1~10のタイルの中から



好きなものを置くことができる。
つまり得る得点を自分で決められる


しかし、以降の他のプレイヤーの手番で
先ほど、赤のプレイヤーが材料として置いた黄、黄、青を持っていた場合。。



同じレシピをコピーして使うことができる。


必要な材料のうち1つを釜の持ち主に払って




残りはゲームから完全に除外。



赤のプレイヤーと同じように、灰色とオレンジの材料と勝利点7がもらえる。



ただし自分の釜はコピーできない
つまり、あまり簡単な組み合わせの材料で高得点を設定してしまうと
他のプレイヤーに使われまくることになるのだ。


さて、手番では
1.釜に材料を置いてレシピをつくる
2.他人の釜をコピーして使う

これ以外にもう1つあって

3.手番をパスする


パスした場合、オープンになっている場のストックから材料を1つ取るか




袋から材料を2つ取ることができる。



ま、要するに材料の色を選びたいなら1つだけということ。


■ゲームの終了
場のストックから材料が3種類無くなったらゲーム終了。

勝利点を最も稼いだ人の勝ちなのだが

手元に残った材料は2個につき勝利点1


そして、もう1つ。材料と同じ色のタイルがあって




1人1枚隠し持つ




最後に、残った材料を全て(場のストック+各プレイヤーの手元)調べて
残っている個数が少ない材料の色のタイルを持つプレイヤーには
得点が入ります。

プレイ人数最も少ない2番目に少ない3番目4番目5番目
2プレイ6点0点---
3プレイ10点5点0点--
4プレイ12点8点4点0点-
5プレイ12点9点6点3点0点
ところで、最初に袋に入れる材料と、場のストックに置く材料もプレイ人数別に設定されていて
プレイ人数袋に入れる材料コマ(各色)場のストック(各色)
2プレイ6個ずつ10個ずつ
3プレイ10個ずつ12個ずつ
4プレイ12個ずつ16個ずつ
5プレイ14個ずつ18個ずつ
2人プレイでは最初の手番で必ずレシピを作らなければならなくて 少なくとも5点以上をつけなければならない、らしい。
Rossi, Carlo
プレイ記



相棒と対戦、俺のタイルは緑。



終わったとき、緑の残数が少なければボーナスが貰えるということだ。


んー、とりあえず青が多いな。




最初のレシピ作り。
緑をガンガン消費してもらいたいので、緑は2つ入れておいて
あとは適当、青とオレンジを入れてみる。



ま、7点くらいかな。

あ、俺が白で相棒が赤ね。


相棒は、灰色、灰色、黄色、オレンジで8点のレシピ。




俺「じゃぁ、そのレシピ早速使う」



相棒「あ、使われた・・」

相棒「灰色1個で1点」



つまり、灰色1個出せばオレンジと青が調達できるということだな。


相棒「じゃ、私もコピーする。7点ね」



ん~~。。。



あの、灰色×2、黄色、オレンジで8点のレシピが美味しい

このときの俺の手元の状況・・



あと灰色1個で、またコピれるぞ。


灰色を稼ぐためにレシピをつくる。



もちろん得点は取れる中で最小のを選ぶ。3点。


ふたたびコピーで8点^^ 美味しい・・




さすがに、ネタが尽きてきたので袋から2個引く



おおお、なんと神懸かり的な引き!

灰色あと1個でまた8点だー。


またしても、灰色を稼ぐためのレシピ作り。



ついでに緑を消費しとけ。

相棒が、コピーしてくれて緑を消費してくれればそれもまた良し。


稼いだ灰色を使って、3度目のコピー



相棒「またコピー?、、あーー・・・」


今度こそ、さすがにあの8点釜の材料が尽きた



緑と青が残った、どうするかな。


10点釜つくっちまえ!とりあえずこれで10点獲得。




とりあえず、これでチャート1周して50点。




まぁこんな感じ。




灰色とオレンジ2つずつで9点の釜が登場



美味しいんだけど、両方とも1個も持ってない・・



と思ったのもつかの間、もっと美味しいレシピが出てくる。



灰色と緑1個ずつで6点?・・おおお、美味しすぎる^^;


手元はこんな感じになってきたので
とにかく灰色と緑をかき集める作戦でいく。




長考する相棒。こっちのハラは決まっているのでちょっと暇。。




場のストックにもそろそろ気を配らねば、もうあんまり残ってないな。




灰色と緑が3個ずつそろった。よーし、コピーしまくるぞ。




相棒「この10点、コピーする~~」



・・まあいいだろう
こっちは6×3で18点だ。


俺「コピー」

相棒の手番

俺「コピー」

相棒「えーー、、、」



しかし最後のコピーは、できずに終了。うーむくやしい。



一応、この時点で俺がリードしとる。


お互いの手元オープン!

■相棒



え、そんなに黄色持ってたの?

相棒のタイルは黄色だと思うので、ボーナスいただきかな^^


俺はこんな感じ。



材料2個で1点なので、相棒は+6点、俺は+5点。
ここではあんまり差がつかない。


注目のタイルは、、



オレンジ?
あれぇ、黄色だと思ってたんだけどな・・・

あ、まあいいや。俺は緑だからどっちみち緑の方が少ない。

ボーナス6点ゲットと^^


最終結果



俺(白)の勝ち!


相棒「たっくんが緑のタイル持ってるのは分かってたよ」

俺「え、マジで?なんでバレたんだろ?」

相棒「うーん、なんとなく」

相棒「最初に緑たくさん出したでしょ?あれ、ブラフだと思って」

俺「うーん、そうか。。」

俺「それにしてもね、序盤のあの8点の釜が美味しすぎ^^;」

相棒「うん、点数の付け方間違った気がする」

俺「あと、緑と灰色1個ずつで6点てのも^^;」

相棒「そうねぇ~、でも次やったら勝てる気がする」

そうかぁ?俺も負ける気、せんよ


プレイ記2

ぐっさん(黒)、イズナさん(茶)、KDさん(赤)、Oさん(白)、たっくん(紫)の5人プレイ




手番はイズナさんから


イズナさんが作ったのは、オレンジ、緑、緑の3個で5点の釜


しかし、その直後


Oさんが作ったのは黄色1個で2点の釜

こっちのが美味しいな


そして、ぐっさん作の灰色と青1個ずつで4点の釜


つーことは何?

黄色1個払うと、2点と青と灰色がもらえて

それをそのまま隣の釜に放り込むと4点と緑とオレンジになるの??




これは美味しい!

もはや5点釜など眼中になし



ところが、早々と登場した最高点の10点釜


やばい、コンボでお徳とか言ってる場合じゃなくなってきた


Oさん、早速10点釜を使ってきた


もちろん俺も使う





と思っていたら9点釜も登場


すげぇインフレ状態


しかし俺のタイルは青


もう少し青を消費してくれるような仕掛けが欲しい


灰色、灰色、黄色、オレンジで8点か・・


しかし灰色持ってないんだよな。。


KDさん、7点釜も作って場はどんどんヒートアップ!




でも実はちょっと困っていた


青をうまく消費したいところなんだけれど
なかなか持って行き所が見つからない


どうしようかなぁ。。と思っていたところで出てきた渡りに舟!


青2つでOKの釜ってのはすごい助かる


もうみんなパスしてリソースを拾う必要なしって感じで、じゃんじゃんレシピがコピーされていく





黄色1個入れるだけで事足りる釜があるんだけれど


なんかこうなると、2点のために1手番使うのがもったいなくなってきた



もう終盤だし、残った青消費ついでに5点釜つくっちゃう




最後の手番は9点でフィニッシュ




青のリソースは見事きれいに使われ切って12点ゲット!




勝利!



なんだけど、、ちょっとルール間違えてた。

他人のレシピを使ったとき、釜の持ち主にリソース1個払うんだよね。。
これ忘れてた。

すんません>みなさん



評価・・・

※評価の基準についてはこちら

相棒は評価Aって言ってた。俺もかなりAに近いBだと思ってる。
A付けるには微妙にパンチが足りないかなってところ。

でもかなりの良作。非常に勝ち筋が見えづらく、奥の深さを感じる。
モダンアートなんかと同じく、最初は様子見で場の流れを見る感じ。

しかし隠し持つタイルの色は、ボーナスをもらうためになるたけ消費してもらいたいので
その色の材料を消費してもらう⇒その色を含むレシピをコピーしてもらう⇒そのレシピを作る
という初手として、1つの定石が成り立つような気がする。
しかしそのへんはもちろん読み合いで、慣れてきたらブラフなんかも
織り交ぜる余地が十分にある。

そして、コピーするときに相手に渡す材料の選択。
基本的には相手にコピーされない方がいいので、特にコピーされたくない
レシピに含まれている色は渡さない方がいい。

レシピに使う色を偏らせてみたり、かなり幅広い戦術が存在すると思う。


ボードは美麗で、コンポーネント類もすっきりできてる。

相棒「材料コマはもうちょっと大きめが良いなぁ~」

そうねぇ、エルグランデのコマくらいの大きさがあってもいいかもな。
でもこれくらいでもぜんぜん違和感ないけどな。

プレイ感は軽く、プレイ時間もかなり短い(2人で30分強)割に
色々考えどころがあって面白い。
重いゲームをやったときと見劣りしないくらいの充足感がある。

確実に繰り返し遊びたくなるタイプ。

気軽にプレイできるところもポイントが高い。

・・・やっぱ評価Aにするべきか??


なによりプレイヤーが得点システムパターンを作りあげていくという発想が
とても斬新で、こういう類のゲームはちょっと他に見かけない感じだ。
強烈なインパクトがあるわけではないけれど、非常にジワジワ来る面白さがある。
しかも、その面白さは決して分かりづらくなくて良い。

一応、運の要素もあるけど若干弱めかな、確実に思考性の方が強い。

多人数プレイやってみてからAにするかどうか考えてみる。

なかなか良く出来てる、持ってて損の無いゲームだと思う。


■追記

やっぱこれ評価Aに変更する、面白い!

非常に独特な面白さに加えて、シンプルにできてて遊びやすい(ルール間違えたけど^^;)
グラフィックデザインも味があって美しく、雰囲気もとてもいい。

2人プレイよりも5人プレイの方が面白かったんだけれど
でも2人でもぜんぜんいけるね。

たぶんベストは3人か4人くらいだと思うけれど、この作品はプレイ人数による
プレイ感の差はそれほど大きくない感じがする。

素晴らしい!

2013/05/18


JohnnyBet



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