No.342
アブディポスト
Ab die Post
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プレイ人数:3 - 6人
プレイ時間:約40分
プレイ時間:約40分
ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 不要
ボード全景 飛行機のレースゲームですボードの左上がスタート地点で、くるっとまわって中央付近がゴールです 飛行機コマは6色あります なので6人まで遊べます
飛行機が通ることのできるコースは3本あって、内側のコースほどマス数が少なくなっています。
つまり内側のコースを飛んだほうが速いのだが・・・ 進むマス数を決定するコンポーネントがちょっとユニークで、こういう感じになってます。
青い雲みたいな入れ物に、BB弾を入れて、出てきた色で進めるマス数が決まるという。。 ボードに書いてあるのだが、 緑なら2マス、青⇒3マス、赤⇒4マス、黄⇒5マス となっている。 黒(ハリケーン)はちょっと特殊なので、後述します。 プレイ人数によって青い雲に入れる玉の数が変わります。
玉をセットしたら、透明のフタを付けます。
ゲーム中はこれでもう一切フタを開けません。 手番で飛行機を進めるときは、これを良く振って逆さまにします
すると玉が1つ出てくる、という感じ。 さて、飛行機を飛ばすためには、部品カードというのが必要です
1~3までの数字が書かれています 獲得した部品カードは、オープンにして自分の前に並べて置きます。
そして飛行機コマを進めるには、合計4以上の部品カードをオープンにしておかなければならない。 上記の例なら合計4なので、手番で青い雲を振って飛行機を進めることができます。 ※基本的に部品カードは何枚でも持てるのだが、3のカードだけは2枚までしか持つことができない 3の部品カードを2枚持っている状態で、3枚目の3を引いてしまったら持っている3の部品カードを全て捨て札にしなければならない 最初は部品カードを1枚も持っていない状態からスタートするので まずは飛行機を飛ばすためには、この部品カードを集めなければならない。
手番でできることは 1.山札から1枚部品カードを引いて自分の前にオープンにする 2.青い雲を振って、出た玉の色に対応したマス数だけ飛行機を進める の2つ 他の飛行機コマが居るマスに止まることはできないけれども、通り抜けることはOK ところで雲を振ったとき、黒いハリケーン玉が出てきてしまった場合は
部品カードを失います(ハリケーンで飛行機が故障する) で、このとき内側のコースに居るほど多くの部品カードを失います。
一番内側に居ると、8ポイント分のカードを捨てなければならない。 このとき、おつりは一切出ません。 4ポイントの支払いが必要なときに、持っている部品カードが、3、3だけなら 部品カードは全て失ってしまいます。 さらに、支払う部品カードのポイントが足りない場合は
スタート地点に戻されてしまう しかも、このハリケーンの玉の効果は 手番プレイヤーだけでなく、全プレイヤーに影響を及ぼします 他のプレイヤーの手番で、自分の飛行機がスタートに戻されてしまうということが普通にあり得ます。 あと、一番外側のコースではコースの途中に乗客が待っています。
乗客の居る両脇の2マスを一番最初に通過したプレイヤーが乗客カードを獲得して レースの最後にボーナス点になります。 ただしハリケーンでスタートに戻されてしまったら、乗客カードは場に戻さなければならない。 最初の飛行機がゴールに到達したら、1ラウンド終了
順位に応じた点数(ドライバーズポイントみたいなもん?)をもらいます 順位の決め方は 川で隔てられたエリア単位で、よりゴールに近いエリアに居る飛行機の方が順位が上 同じエリアにいる場合は、より内側に居る飛行機の方が順位が上 つまり、写真の例では1位は赤、2位は黄色、3位は青、4位はオレンジとなります
| 1位 | 7ポイント |
|---|---|
| 2位 | 5ポイント |
| 3位 | 4ポイント |
| 4位 | 3ポイント |
| 5位 | 2ポイント |
| 6位 | 1ポイント |
| スタート地点に居る場合 | 0ポイント |
| 乗客カードを持っている場合 | +2ポイント |
| Huber, Hermann |
|---|
| Huber, Helga |
プレイ記
イズナさん、ツエツキさん、Yさん、Sさん、俺の5人プレイ俺は青の飛行機 颯爽と離陸していくイズナさんのピンク機
俺は部品カード6まで溜まったが、まだ離陸しない
というのも、3のカードをまだ1枚も引いてないので まだ溜め込めるかなと思ったので。 あとに続けと、3の部品カードを引いた人は大空へ飛び立っていく
しかし、、次の瞬間 「黒玉」 「黒玉」 イズナさん「墜落しました・・」 再び全員スタート地点へ(笑 部品9まで溜まった
連続ハリケーンでみんなビビッてる今が頃合かな 振られる回数が少なければ、必然的に黒玉が出るリスクも低くなる
最内のコースを渡り鳥のように一気にかっ飛ばす!たっくんのブルーバード号 1巡して、みんな部品カード4以上になってきたので 比較的安全な一番外側のコースに出て、ついでに乗客もゲット
現在先頭はたっくん、4機身ほど間が空いて黄色の帽子はSさん艇、そのすぐ後ろにイズナさん艇であります。
さらにその後方、大きく開いて赤のYさん艇と緑のツエツキさん艇はまだ離陸しておりません。 4コーナーを回って、ここで黄色のSさん艇が前に出た!
たっくん艇、抜き返したいが出目は緑玉
しかし並んだ並んだ! スタミナはまだまだ十分
ここでまたしても嵐発生(黒玉)!! 最内を通っていたSさんは一気に部品を失ってしまいました ブルーバード一気に抜き返して、そのままゴールイン!
乗客ボーナスと合わせて9点獲得 第2レースは逆回り
みんな部品カードが揃っている今飛び立つのは危険と判断
1~2回、嵐が来るのを待つ 部品カードがみんなの手元から無くなってきたところを見計らって
第1レースと同じく最内を駆け抜ける ツエツキさん(緑)、12もの部品カードを持ちながら一番外側のコースを超安全飛行^^;
なんと2回連続、乗客付きでトップでゴールイン
見事勝利でした
評価・・・
※評価の基準についてはこちら
ユニークで面白いコンポーネントが混じっているんだけれど、本質としてはダイスゲー。 バーストするかどうか、ギリギリのところを狙って盛り上がるタイプのゲームだと思うんだけれど 冷たい料理の熱い戦いなんかとは、ちょっとインタラクションの演出の仕方が違うのが面白い。 それは言うまでも無く、ハリケーンの目が全員に影響を及ぼすという点。 しかし、振られることがなければハリケーンの目が出る確率ももちろんゼロなので 他のプレイヤーの部品カードの状況次第では、ギリギリ飛行できるだけの手札状況で 最内のコースを駆ける抜けることが最善手だったりというのが非常に面白い。 逆に、みんなの部品カードが揃っている状況では、自分の部品カードに多少余裕があっても 内側のコースに留まることは危険なことが多い。 部品カードというライフポイントをどのくらい溜めていればスタートに戻されずに済むか、その際コースはどこを通るか。 冷たい料理の熱い戦いでは、バーストラインはダイス目の合計8で常に固定だったけど この作品では、それをコントロールできるのが面白いんだよね。 そして、それ自体がちょっとしたインタラクションを持っているという2重の演出が素晴らしい。 そして部品カードを引くにしても、3を2枚持っている状況ではリスクがあるし そういうところでも良いジレンマを感じることができる。 部品カードを引く選択=100%安全では無いというのがいいね。 今リメイクするとしたら、やっぱりコンポーネントはダイスに変更になるのかなぁ。 そうするとプレイ人数ごとに違うダイスを用意する必要がありそうだけど。 ゲームとしては非常に面白いと思うので、あとはもうちょい高級感のあるデザインにリメイクしてくれたらいいな。 それにしてもギークでは推奨プレイ人数は4人になってるのね。 こういうレースゲームでは人数多い方が面白いことが多いんだけれど あまり人数が多すぎるとハリケーンが出すぎてどうにもならない場合があるのかもね。 そう考えるとゲームバランスというか、収束性に若干問題がある可能性はありそう。 部品カードの山が無くなったら1ラウンド終了とかにしてもいいかも。 非常に面白くて魅力的な要素も多そうなんだけど 最後、ほんのちょっとだけなんだけど詰め切れてないものを感じる。 2013/01/27ツイート
