たっくんのボードゲーム日記

No.437
オロンゴ
Orongo

プレイ人数:2 - 4
プレイ時間:約45

ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 不要


イースター島です


イースター島と言えばモアイが有名ですが、オロンゴ岬の鳥人伝説というのもあるんですよね。
大して詳しくは無いので詳細は割愛しますが。

で、タイトルはそのオロンゴなんですが

このゲームの目的は、モアイ像を建てることとなっておりますw


最初に1人5個ずつモアイ像を持ちます。これらのモアイ像を出来るだけ早くボード上に置いていきます。

※5個建てたら共通の場に置かれたモアイ(1個)を建てることが出来て、これを建てたら勝ちです。
つまり、早い話がモアイを一番最初に6個建てた人の勝ち



ボード上のマスには6種類のアイコンが描かれたマスと、何も描かれていない平地マスがあります。



そしてモアイ像を建てられる条件が、衝立の裏に書かれています。


4パターンあるのだけれど、例えば神殿のアイコンと顔のアイコン、そして海岸線の平地を押さえるとモアイを建てられます。

一度に説明しようとするとちょっと複雑なのだけれど、こういう感じ


透明の円盤トークンはプレイヤーごとに持ちます。
この透明チップはタイルが置かれたアイコンが描かれたマスか、何も描かれていない平地マスに置けます。 ※タイルについては後述
※平地マスに置く場合は、隣のマスに自分の円盤トークンが置かれている必要があります

そして、この透明円盤トークンで、先ほどの4パターンのいずれかの組み合わせのマス同士をつなげることができたら
海岸線の平地マスにモアイ像を置くことができる。

貝のトークンは、お金みたいな扱いになっているのだが、モアイ像を建てるときに利用したアイコンの上に置く(支払う)必要があります。


まあ、この4つのいずれかの組み合わせのマス同士を自分の円盤トークンでつなげたらモアイを置けるみたいな感じ。おおまかなところとしては。



マスに描かれているのと同じアイコンのタイルがあって、アイコンのマスに透明円盤トークンを置くにはタイルが置かれている必要があります。


各ラウンドの最初に、タイルをランダムでめくってタイルに書かれた数字とボード上のマスに書かれた数字が一致するマスにタイルを配置します。

ちょっと視認性が悪いのだけれど、数字の色が赤か白かでタイルが置かれているかどうかを見分けると良いかなと。


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ゲームの流れとしては

まずタイルが置かれたマスに自分のトークンを配置していって



そこを足がかりに、隣接する平地マスへ勢力を伸ばしていき



モアイ像の建設条件を満たす組み合わせのマスをつなげられたら貝を払ってモアイを建設



しかし・・自分の番が回ってきたら無条件で円盤トークンを置けるわけではなく


貝を使って一斉入札の競りをします。


貝を秘密裏に握って、一斉にオープン!


で、
一番多く貝を握った人円盤トークン3個置ける
2番目円盤トークン2個置ける
それ以外で少なくとも貝を1個以上握った人円盤トークン1個置ける
ただし、支払いをするのは一番多く握った人だけ 2番目以下は貝を払う必要はありません 一番多く握った人の貝は、ボード上のここに置きます。 そして、何も握らなかった人はそのラウンドでは円盤トークンを置くことができませんが ボード上に置かれた貝をもらうことができます。 2人以上、握らなかった人が居た場合は半分ずつにします。 ※余った分はボード上に残します。 大体そんな感じのゲームです。 手持ちのモアイ5個と、共通の場のモアイ1個 合計6個のモアイを一番最初に建てた人の勝ちです
Knizia, Reiner
プレイ記

4人プレイ


初期資金(貝)は1人12個しか無いのに、けがわさんが、いきなり7個も握ってきた。


もうモアイ1個建っちゃったけど・・
でも、そんなに突っ込んじゃっていいの??

2個しか握らなかった我々は、円盤トークン1個


地味ーに置く


そういえば、2位なら支払い無しで2個置けるんだったよな


と思い、次のラウンドは5個握ってみる

せーの、オープン!

イズナさんは6個でトップ


よっしゃーーー、狙い通りだ

と、思っていた横で

けがわさんだけ、1個も握ってない・・・

つーことは、何?
前回の7個と今回のイズナさんが払った6個、合わせて13個もの貝を回収していくけがわさん

うわ、こりゃ完全にやられたわ。。


でもイズナさんもイズナさんで、しっかり美味しい思いをしていて


モアイを一気に2個建て

完全に出遅れた感満載のWたっくん


巻き返しを狙って、今回も厚めに貝6個握る



けがわさんも多めで来たけど、なんとか勝った



ようやく1個目のモアイが建った



支払いもデカかったが・・



けがわさんの緑がこっちの方にも侵出してきた



こちらは貝が厳しいので


貝収しとかないと・・



現在の戦況



あのへん、できれば分断したいな


でも欲しいのはこのあたりの地帯


アイコンが一杯固まってて効率良さそうなんだよな

やべえ、つながっちまった



タイルが置かれたので、ここはちょっと無理して1位を取ってこの一帯の独占を狙う


つーか、やっとモアイ2個目


けがわさんのかなりキツい1手・・



よし、なんとかつながったぞ


まだ勝機はあるか?


いけ!貝9個!!



モアイ4つ目



ここの山はもう半分俺のもののようなもん


しかし、もう貝が無い!!

けがわさん「じゃあ、これで終わりです」



最終形


結局あの山は、しっかりけがわさんに妨害されました。

けがわさんの勝ち



評価・・・

※評価の基準についてはこちら

競り+陣取りという割と珍しい組み合わせの本作。
というのも、通常はどっちか片方だけでかなりおなか一杯になるくらいのボリュームになるからだと思うんだけど
その重たくなりがちな要素を2つも抱えていながら、プレイ時間は1時間以内というところに纏めてきてるのがすごいと思った。

最大の欠点は視認性の悪さ。タイルをめくってボードに配置するとき同じ数字探すのが慣れないうちはちょっと面倒かな。
それと、そのマスにタイルが置かれているのかどうか、ボードに描かれているマスのデザインと良く似ているため区別しづらい。

競りで2位以下の人も円盤を置けるので、シビアになりがちな競りの部分は他のくにちー作競りゲーより少し緩い感じだけれど
でもその分、陣取りが少しキツめなのでそのへんでバランス取ってるのかな。

支払いは1位だけというのもけっこうユニークですね。
2位を取り続ければ支払い無しで2個置けるので、そういうのが有効な展開というのも十分あり得ると思う。

さらに、何も握らなければ収入が得られるというのも、円盤トークンをおくかお金をもらうかの2択でジレンマ要素にしつつ
収入フェーズみたいなものを省略するというこれまた見事なシステムの洗練さ。

貝が転がっていっちゃって置きづらいとか、コンポーネントの出来にはいくつか注文をつけたくなるけれどシステムは完成度高いし面白いと思う。

ただし、これはゲーマーズゲームですね。ちょっと初心者の人には勧めづらい、そういうところはチグリスユーフラテスにちょっと似てるかも。

あと、プレイ時間の割には重たい印象があるかも。それはもちろん、競りの要素と陣取りの要素があって考えることが色々多いから。

もう少し慣れれば気にならなくなるのかな。なんにしても、なかなか面白い良いゲームだと思います。

2014/11/08


JohnnyBet



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