たっくんのボードゲーム日記

No.241
ノートルダム
Notre Dame

プレイ人数:2 - 5
プレイ時間:約60

ルール難易度 若干ややこしいかな
日本語化 不要





これがこのゲームで使うゲームボード。
1人1枚ずつの個人ボードとなっているのだが



それにしても独特な形をしている。


この個人ボードは、それぞれくっつけてプレイするのだが

3人プレイのときはこんな感じ。




4人プレイ




5人プレイ




とまあ、こんな具合に真ん中のパーツ(ノートルダム)を入れ替えて
ボードをうまい具合に組み合わせることができるようになっている。


基本的には、アクションカードをプレイして




自分の影響コマを対応する建物のマスに置くと
勝利点やお金がもらえる。



例えば、この写真で置いている建物は「銀行」で
置いている影響コマの数に応じてお金がもらえる。


アクションカードは、それぞれ9枚ずつ配られて
1ステージで3枚つかうのだが(つまり3ステージでゲーム終了)



3枚のうち、自分が使えるのは1枚だけで


残りの2枚はそれぞれ、左隣のプレイヤーに渡します。




そうすると、自分も右隣のプレイヤーから2枚カードが来る



この中から1枚選んで、残った1枚を同じように左隣のプレイヤーに渡します。


これで3色のカードが自分の手元に揃う。



このカードドラフトシステムが、このゲームの目玉。

で、スタートプレイヤーから1枚ずつアクションカードを実行できる。
これを2巡行います。
つまり、3枚のアクションカードのうち使えるのは2枚で
1枚は捨て札にしなければならない。


さて、ステージの最初に「人物カード」というのが3枚オープンにされる。



このカードは、1金払うと使うことができてさまざまな恩恵をもたらしてくれる。


たとえば、「医師」に1金を払うと、そのステージの最後の
ネズミチャート(後述)の増加を0にすることができる。




そのネズミというのは、人物カードの下の方に描かれていて



3枚のカードのネズミの合計数だけ、チャートを進めなければならない。


この場合、全部で4匹なので4マス進めなければならない(全プレイヤー)



そして、このチャートが9を超えてしまうと疫病が発生する。
疫病が発生すると勝利点2が没収され、さらに一番多く影響コマを置いている
建物からコマを1つストックに戻さなければならない。

この処理が終わったら、チャートを9のところに戻します。


真ん中の建物(ノートルダム)は全プレイヤーで共有の建物で



ここに影響コマを置くにはお金が必要なのだが
払った金額に応じて勝利点をもらうことが出来る上に
ステージの最後にボーナスの勝利点を影響コマを置いたプレイヤーで
山分けすることができる。


それから、「友人コマ」というのがあって




アクションカードの中にこれに対応する友人カードというのがあり



プレイすることで好きな建物に配置して、そこの建物のアクションを実行できる。


ざっくりこんなところかな。





Feld, Stefan
プレイ記



海賊船さん、MOGさん、kunさん、俺の4人プレイ



人物カードは、、まあどれもあまり変わり映えしないな




さて、一発目のカード3枚


んーー、手元の影響コマ増やすやつが欲しいんだけど入ってない・・

とりあえず、友人カードを選択。万能選手なので、つぶしが利くだろうと。


kunさんから回ってきたカード


うーん、、

ネズミがまだ0の段階で、公園とか取ってもなー


結局、こうなった。




とりあえず、影響コマをもらっておくことにする




と、黄色の海賊船さんの馬車が暴れだす


そーか、馬車を動かして取れるチップの中にも
影響コマがもらえるやつがあるんだっけ。

ついでに勝利点ももらえたりして、これはお得だな


友人カードを取っておいて良かった、俺も馬車を動かすことにする




さて、次。今度はネズミが多いな




ここは当然、病院を選択




今回は前ステージで増えたネズミマーカーのこともあるので


駆除に全力を挙げる。
このネズミを甘く見ると、後々痛い目に遭うらしいので。


3ステージ目は、念願の影響コマを取れるカードを2枚ゲット


ようやく、コマが置ける。


その間も海賊船さんの馬車が派手に動き回ってチップを稼いでいる




早々に馬車はあきらめて、衛生面を強化することにする。


強化しつつ、注目したのは公園。
2つ以上置いていると、他で勝利点を獲得するたびに追加の勝利点がもらえる。

現状、影響コマは2つなので追加でもらえるのはたったの1勝利点なのだが
なんせ、勝利点をもらうとき常におまけがついてくるのは非常に美味しい。
早めに置いておくことで、後々ボディーブローのように効いてくるはず。


そういう布石を作っておいてから、勝利点を小刻みにもらうようにすると




それでも猛威を振るうペスト。やばいMAXの9まで来てしまった。


海賊船さんとkunさんも他からごっそり影響コマを病院に移してきた。


このステージ、ほっておくとネズミがなんと5マスも増えてしまう


しかし、ラッキーなことに医者が登場してくれた。
もちろん、コイツを買収するのは決定。


次のステージもぬかりなく病院にテコ入れするのだが。。



ん?

ノートルダム空いてるじゃん。うまくすれば独り占め?www



MOGさん「じゃあ、私もノートルダム置きます」

ちくしょう^^;

MOGさん「いや、誰も置かなかったらスルーしたんだけどねw」

MOGさん「さすがに10点独り占めさせるわけにはいかないので」


その横で、kunさんは大量のお金をゲットしている・・

kun「いや、ホントはもうこんなにお金要らないんだけどねー」

ストックのお金が足りなくなりそうな事態になった(※結局ギリギリ足りた)


いよいよ大詰め


病院が手薄なMOGさんは、かなりネズミにてこずっている


MOGさん「ネズミ駆除無理だ、罰点喰らいます」




終了時の様子


結果は。。。


俺はちょうど50点




kunさん58点
MOGさん50点
たっくん50点
海賊船さん49点
あれ?序盤あれだけ派手にチップ取ってた海賊船さんがラス? ちょっと意外でした。

評価・・・

※評価の基準についてはこちら

間違いなくゲーマーズゲーム。あ、改めて言わなくても良かったか^^;

カードが9種類しかないのと、手札に持つのはそのうちの3枚だけなので
世界の七不思議なんかと比較してカード選択がかなり楽に感じる。
楽というのはカード内容の把握が容易ってことね、念のため。。

影響コマ、お金、チップ、どのリソースもかなりカツカツで余裕は無い。
お金なんかは余るかな、と最初思っていたのだがまったくそんなことは無かった。

カードドラフト以外のインタラクションらしい部分と言えば、馬車とノートルダム
くらいなのだが、かなり自分のことだけで手いっぱいなので
敢えて強い相互干渉がなくても十分楽しめるかなというのは思った。

このへんは、世界の七不思議でだんだん分かってきた面白さとちょっと似てる部分がある。

人物カードの買収はほぼ必須。いつも必ず1金は手元に残すようにしておきたいところ。


さて、改めて七不思議との比較してみようと思うだが

あちらの場合、例えば軍事カードを渡したくないと思っても
似たようなカードが手元に2枚来てしまうともう止めようがなかったのに対して
ノートルダムの場合は、そういうのはかなり稀であるため
渡したくない、と思ったら止めるのは容易にできる。
ただし、自分にとって必要なカードとも限らないので、そのへんはジレンマかな。

どこをどういう風に伸ばしていくかを考えるのは大体同じと考えて良さそう。

ただ七不思議の場合は、最初に配られる文明によってある程度の方向性が決まっていく
のに対して、こちらはめくられた人物カードと手札によって決まっていく。
最初から個性が付けられているのと、ゲームの流れの中で決まっていくのと、、
このへんは完全に好みかな、どちらが優れているとかは敢えて言わないことにする。
個人的にはどっちのパターンも面白いと思う。

勝負を決める勝利点のつけ方が、七不思議の場合は種類ごとに分かれてて
最後に合算するのだが、ノートルダムの場合は得点チップに集約されている。
これは後者の方が好きかな。理由はその方がすっきりしているから。

人物カードの種類がまあまあ多めで効能の把握がちょっとめんどくさいかなと
思っていたのだが、全員で共有の公開カードであるため
カードを場に3枚めくった時点で、効果が分からなければ
ルールブックを見るだけでなく、他のプレイヤーに教えてもらうこともできるため
都度確認するようにしても、思ったほど手間では無いように思う。


んー、総合して考えると七不思議よりこっちの方が1枚上手かなぁ。。

理解して覚えなければいけないのが、基本的に手札になるカード9枚だけであるというのと、視認性の良さ。
インタラクションの演出の仕方もノートルダムの方が若干良さそうな感じがする。

まあ、あちらはあちらで、多種多様なカードを楽しめるというのがあると思うので
一概には言えないのだけれど。。

どちらにしても、ゲーマー同士でないとなかなか楽しみにくいゲームなのは間違いない。

それにしても、七不思議より先にこちらをプレイしていたら
どういう評価を付けていたのだろうかと考えずにはいられない。

MTGをやったことが無いのもあって、ブースタードラフトというシステムが
まだまだ結構物珍しく感じたからだ。

なんか今のところの感触だと、このカードドラフトシステムってもしかして
初心者お断り!なのかなと。。違う?^^;


JohnnyBet



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