たっくんのボードゲーム日記

No.515
リサイクル
LIXO?

プレイ人数:2 - 6
プレイ時間:約30

ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 不要


大量のゴミカード。これをうまくリサイクルしましょう、というゲーム。


赤:電池、黄色:プラスチック、緑:ビン類、青:可燃ゴミ、灰:生ゴミ
となっています。


描かれているのはゴミなんだけどゲーム中の性質としてはこれは得点カードを落札するためのお金、と考えたら良いと思う。
ただし、リサイクルできずに(得点カードを落札できずに)手元に残ってしまったゴミはマイナス点です。

2色描かれているのは、どちらの色としても使用可能ということ。

得点(コンテナ)カード。


1〜5点まであります。 ※ただし4点のカードが無い。

ラウンドの最初にコンテナカードの山から1枚、オープンにします。



初期手札のゴミカードは5枚。
めくられたコンテナカードと同じ色のゴミカードの枚数で順番に入札します。


もっとも多い枚数で入札したプレイヤーが落札となり、コンテナカードを獲得できます。
入札したくない(できない)場合はもちろんパスできます。

この場合は緑なので、、

プレイヤーA:パス、プレイヤーB:緑1枚、プレイヤーC:緑2枚、という感じで入札するなら現在の最高入札枚数を1枚以上上回るようにして、入札に必要なゴミカードを自分の前にオープンにします。



しかし・・一度パスしたプレイヤーも順番が回ってくれば入札に参加できます。


1周する間、全員がパスした場合に落札者が決定します。
つまり、1人でもベット(入札)したプレイヤーが居れば手番はもう1周します。

全員が手番を1周する間に誰も入札しなければ、最高枚数を提示したプレイヤーは入札に使ったゴミカードを捨て札にしてコンテナカードを獲得します。


それ以外のプレイヤーが出した(落札に失敗したゴミカード)は手札とは分けて手元に伏せて置いておきます。

これらのゴミカードはリサイクルできなかったゴミということで1枚につきマイナス1点になります。

次のラウンドではまたコンテナカードの山から新しく1枚オープンにして、、、というふうに続いていきますが

コンテナカードの山から、このカードがめくられた場合は全員にゴミカードを5枚ずつ配ります。



コンテナカードの山がなくなったらゲーム終了。
(最後にめくったカードの競りは行いません、最後の1枚をめくったらゲーム終了になります)

手札に残ったゴミカードも1枚につきマイナス1点です



獲得したコンテナカード(得点カード) ー 手札に残ったゴミカードの枚数 ー リサイクルに失敗した(入札負けした)ゴミカードの枚数


これで勝敗を決めます。





Gil d'Orey

評価・・・

※評価の基準についてはこちら

カード枚数が多くてゴミカードだけで180枚もあるのでちょっとシャッフルが大変^^;
あと全員に5枚ずつゴミカードを配るというのがゲーム中、複数回発生するのでそれも多少忙しないかな?

でもこのゲームからは、クニツィア先生の生み出す競りとはちょっと違うオリジナリティある捻られた面白さを感じることができると思う。

ポイントは3つ

1.一度パスしても再入札できる
2.競り負けた場合は入札に使用したゴミは戻ってこないどころか失点になってしまう
3.残ったゴミも失点

普通、競りゲームというと余ったお金もプラス点に加算されることが多い。
でも本作では、お金を余らせてしまったらそれは失点。

コンテナカードの山が無くなりかけてきたら、手札を減らすために1点のコンテナカードに大量のゴミカードで入札とかいうことも起きる。
ゴミカードは得点カードを手に入れる手段でありながら、計画的に使い切る必要もある。


それと、競り負けると失点になってしまうというのも面白い。
たいていの競りゲームなら、競り負けたら入札に使ったお金は戻ってくる。

でもこのゲームでは、競り負けたら入札に使用したゴミカード(お金)は失ってしまう。
しかも、失うだけじゃなくてそれはそのまま失点。

当然、入札するなら競り勝たなければという思いは強烈になる。
様子見でとりあえず1枚で入札とか非常にやりにくい。

そうすると入札に使えるカードが3枚あるけど、もっと持ってそうな人がいるからパスしたほうが良さそうかとか
いやいや、4枚、5枚持ってるように振舞いつつ3枚出してみるかとか

競りゲームの形態でありながら、ブラフ要素もかなり強い。

競り勝てる自信があるけど、他のプレイヤーに多少カードを出させたいから敢えてパスするとか
でも、そしたら全員パスになってしまって高得点のコンテナがお流れになってしまったりとか・・

「パス」って発生に反応して、ちょっとした笑いが起きてしまうこともあったりで、なかなかこういう感覚が味わえるゲームって無いと思う。


フォレショレがプレイ感的にちょっとだけ重なる部分がありそうだけど、でも基本的に他にあまり似たゲームが無さそうなしかも面白いゲーム。

最初に書いたようにカード枚数が多かったりでちょっと面倒くさい部分があるので、この面白さはそのままに、その部分だけ改善されたらなぁ・・



2016/07/03


JohnnyBet



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