たっくんのボードゲーム日記

No.397
フォレショレ
Volle Scholle

プレイ人数:3 - 4
プレイ時間:約30

ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 不要


カードゲームです。



スートは4色で、1〜8までの数字が書かれています。


ペンギンが描かれています。

灰色のカードはワイルドカードで、数字は2だけ。



こちらは、氷カード。


2〜10までの数字が書かれています。

氷カードを、ペンギンカードを使って競り落としていくのだが
同時にペンギンカードも集めていくことで得点になります。


獲得した氷の上に乗せられたペンギンが得点になります。

上記なら、ペンギンカードの合計が22に対して氷が20しかないので、得点は20点。

そして、氷に乗せきれなかったペンギンは1匹マイナス2点

なので、上記の場合は2匹乗せられなかったのでマイナス4点。

20 - 4 = 16点  となります。



氷カードは1枚ずつ競りにかけられます。


スタートプレイヤーから、ペンギンカードで入札します。


複数毎のペンギンカードを同時に出すこともできますが、その場合は全て同じ色(スート)である必要があります。

それ以降のプレイヤーは、スタートプレイヤーが出したスートと同じ色のペンギンカードだけで
数字の合計が上回るようにしなければなりません。


出せない、もしくは出したく無い場合はパスします。

ただし灰色のワイルドカードだけはどの色に対しても出すことができます。


一度パスしたらもうその氷カードに対して再入札はできません。


競り勝ったプレイヤーは、出したペンギンカードを全て捨て札にして氷カードを獲得して、自分の前に伏せて置きます。
以降、伏せたカードは持ち主のプレイヤーも含めて、誰も見ることはできません。

競りに負けたプレイヤーは、2つの選択肢があります。



競りに使用したペンギンカードを

1。全て捨て札にする
2。全て伏せて自分の前に置く

つまり、得点源となるペンギンカードを獲得する為には競り負ける必要があります。


手札は12枚で、競りで使用したカードが1枚なら1枚山札から補充、2枚以上なら2枚だけ補充します。


つまり、3枚以上のペンギンカードをプレイすると手札の枚数が減ります。
そして、ゲーム中に一度減った手札は増えることがありません。





氷カードの競りが終わったら、新たに凍りカードを1枚めくって次のラウンドに入りますが

そのとき、このカードが出たらすぐにゲーム終了します。


このカードは、氷カードの山の底から4枚の中に混ぜておきます。





Wallace, Martin

評価・・・

※評価の基準についてはこちら

隠れた名作カードゲームかもしれない。 かなり面白い。

ワレスというと、重たい長時間ゲーというイメージが先行する人も多いと思うのだけれど
ウントチュース(ビュッフェのたたかい)や、本作のような軽い作品もデザインされてるんですよね。

手札の枚数が一気に減ることはあっても、増えることは決して無いので良い感じのカツカツ感がある。
そういうプレイ感の演出はたぶん、得意な分野なんでしょうね。

記憶力を要求される部分もあって、好みだとは思うけど良いエッセンスになってると思う。
そのへんはポイズンとちょっと似てる。

ペンギンと氷という2つの要素をバランス良く獲得していく必要があるというのはリソースマネジメントっぽいところもあるし、考えるポイントがカードゲームにしてはかなり多彩で悩ましい。
その割にけっこう切れ味鋭く、起伏もあるし良く出来てると思う。

それと最初、ルールミスで競り負けたときは強制的にペンギンカードを伏せて置く(捨てられない)ということでプレイしてしまったのだけれど、これが意外に面白かった。
氷カード欲しいんだけど、もし競り負けてしまうと氷に乗せきれない大量のペンギンを引き取ることになってしまう
というのが凄まじいジレンマを生み出していたように感じたので。

少々やり過ぎな感じがするくらいシビアなゲームになります(笑


ただ、カードのイラストがちょっと残念というか、あまり好みでは無いんだけどね。。
ペンギンというモチーフがダメというよりは、絵のタッチが好きな感じじゃないというか。。

なので、ここは一応Bにしとく。

2014/02/23


JohnnyBet



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