たっくんのボードゲーム日記

No.213
ダンジョンレイダース
Dungeon Raiders

プレイ人数:1 - 5
プレイ時間:約30

ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 対照表があれば十分





各プレイヤーは職業を1つ担当して、ダンジョンに潜りたくさんのお宝をゲットしにいきます。



職業は、魔法使い、ナイト、戦士、盗賊、探検家

よりたくさんのお宝を持ち帰ったプレイヤーの勝ち


各キャラクターの特徴はカードの下に書かれています。



ナイトは財宝1で、剣(アイテムカード)を初期装備で持っています。

右下の赤いバツは体力がMAXより1少ない状態でスタートするという意味。
※つまり1ダメージ受けた状態で始まるということ

戦士は、たいした特徴が無いのだが、財宝2でスタートします。
ダメージ無しなので体力はMAX。


ダメージ(HP)メーターと、財宝メーター



ダメージが10を超えたら死んでしまいます。

また、最終ラウンドで最もダメージを受けているプレイヤーは
どんなに財宝を持っていてもモンスターにやられたことになります(負け)。


各プレイヤーは職業カードとダメージメーター、財宝メーター
そして、1~5の数字カードを受け取ります。




1ダンジョン(1ラウンド)は5枚のダンジョンカードで構成されます。



つまり、ダンジョンカード1枚に対して、先ほどの1~5の数字カードを1枚
プレイすることでダンジョンを攻略していきます。


ダンジョンと言えば敵、というわけで最強のドラゴンです。



各プレイヤーがプレイした数字カードの合計が

3人プレイ・・・14以上
4人プレイ・・・18以上
5人プレイ・・・23以上

なら倒せるという意味でその場合は全員ダメージなし、しかしもし倒せなかった場合は

1番小さい数字をプレイしたプレイヤー全員がダメージ3(右下の赤い×の数)
を喰らいます。

例えば、5人プレイでそれぞれがプレイしたカードの数字が

5、3、3、4、4 だった場合は、合計18なので倒せない。

3をプレイしたプレイヤー2人がダメージ3を喰らいます。


ダンジョンには他にもいろいろな敵がいます。。




ダンジョンには敵もいれば、財宝もあるということで



財宝カードの場合は、最も大きい数字をプレイしたプレイヤーが大きな宝箱を
2番目に大きい数字をプレイしたプレイヤーが小さい宝箱をゲットします。

こんな感じで5枚のカードをプレイしたら、1ダンジョン(ラウンド)終了。

全5ラウンドで最も財宝を稼いだプレイヤーの勝ち。

もちろん死んだらアウトだけど。。


ちなみに、ダメージと財宝は上にカードをずらして重ねることで表します。



戦士の初期状態はダメージなしで、財宝は2。


他にも、全員がダメージを受けたり財宝を取られたりするワナがあったり
アイテムカードが手に入ったり、いろいろなイベントがあります。


アイテムカードにはいろいろあるのだが、例えばこれはナイトの初期装備でもある剣。



ダンジョンカードがモンスターのときのみ、5のカードの代わりとしてプレイできます。

他にも、宝箱のときのみ5の代わりとしてプレイできる「カギ」や

他のプレイヤーがプレイしたカードを見てから自分のプレイするカードを決められる
「水晶玉」などがあります。





Phil, Harding
プレイ記




フォルテさん、メゾフォルテさん、たっくん(小)、JOSSさん、と俺の5人プレイ



俺は戦士。あんまり特徴がないのだが。。。


さて、最初のダンジョンはアイテム部屋



カードをプレイすることで
1:たいまつ、2:水晶玉、3:カギ、4:剣、5:薬(体力回復)
のどれかが必ず手に入る。


このあと、モンスターが続くことを考えると剣を手に入れておいた方がいいかな。



4のカードを5に交換したという感じだ。


次のダンジョンはモンスター(トロル)




剣つかう!




他のみんなも、剣や大きめの数字カードで見事にやっつける。




次は、宝箱。しかしちいせぇ!




要らん。ということでカードは1。



しかし、他のみんなも1とか2とか。
まあ順当と言えば順当なんだけど。


次、アイテム部屋リターンズ。




2のカードで財宝2が手に入るのは美味しい。




ダメージ0のまま順調に財宝を獲得する。



最後の敵もさくっとやっつけて、あっさり第1ダンジョン攻略。



第2ダンジョンは一部のカードが伏せられている(暗い)

※ダンジョンカードをシャッフルするとき、一部のカードを反転させて混ぜるのでこうなる。
 つまり全てのカードが伏せられている場合もありうる



アイテムカードの「たいまつ」を使うと、あらかじめカードの内容を見ることができる。

しかし、たいまつを持っていないプレイヤーは闇の中を進まねばならない・・

しかも最後のダンジョンカードはHPを削られるワナ、やだなー。



まあ、最初のダンジョンは宝箱



メゾフォルテさんが、3のカードをプレイしてゲットしにくる。

俺は伏せられてるカードがなんなのか分からなくて怖いので1を選択。

当然お宝はもらえないけど。



続くモンスターも一致協力して撃破!




さて、伏せられていたダンジョンの正体は・・



なんだ弱っちいモンスターだな(笑

喰らってもダメージ1だし


4枚目は財宝。
しかし、大きい数字のカードを使ってしまっていた俺は、ここでも取り逃す。




そして、最後のワナ。
これが俺にとって凶悪で、もっとも体力が残っているプレイヤー(つまり俺)が
ダメージを喰らうというもの。




ダメージ3



くそぅ


第3ラウンドは、4枚が闇。



フォルテさん「たいまつ使います」

カードを1枚1枚確認するフォルテさん

他のみんなは、その表情からカードの内容を読み取ろうとする・・



そして現われたるは、最強のドラゴン!



当然、温存していた5をプレイする。


フォルテさん「あれ?4枚目と5枚目、なんだったっけな?」

一同「えー、覚えてないの??」^^;


開けてみれば



なんだ、ヘビか(笑


フォルテさん「いや、緑っぽいってのは覚えてたんだけど・・」

フォルテさん「ドラゴンだったかなと思って」

いやいや、4枚くらい覚えましょうよ(笑



結局、俺が一番ダメージ喰らって死亡。



だれが勝ったかは覚えてません!



評価・・・

※評価の基準についてはこちら

期待してたんだけど、こんなもんかなぁ。
テーマとしては非常に面白くて、そこかしこで良いアイデアも盛り込まれた意欲作だと思う。
特にドラクエ・FF世代には、馴染みがあって冒険心をくすぐってくれるのではなかろうか?

カードをずらしてダメージを表示するアイデアや、モンスターの倒し方、ダンジョンの作り方など
カードゲームでありながら、非常に新しいアイデアに満ちていて感心させられる。

ハゲタカの餌食を元にテーマを変えて、さらにいろいろ要素が足された感じのゲームだ。

しかし・・・

正直、ゲームとしての完成度はまだまだなんじゃ?と思ってしまう。

まず、カードのプレイについてだが、
あまりに予定調和過ぎて面白味に欠ける。

あの人が5を出したから、自分も5しか選択肢が無いとか
そういうのははっきり言って興を削ぐとしか言いようがない。

協力ゲームなのか、対戦型ゲームなのかはっきりしないところに原因の一端があるのかもしれない。
そういうのが面白いところとも言えなくもないのだが、ゲームを通して
何を狙っていけばいいのか、目的がぼやけてしまっている。

トリックテイクなんかでもそうなのだが、順番にカードをプレイするという方式は
どうも今ひとつ面白味に欠けるような気がする。

だったら、ハゲタカニムトみたいに同時公開のほうが良かったかなと思う。

その方が、読み合い探りあいになるし裏を読む行為も自然と出てくる。

その上で、アイテムとかもバッティングしたら入手できないとかの方が良かったんじゃないのかなぁ?

さらに、職業についてなのだがあまり個性が目立たないのも気になる。

戦士なんか言わずもがな、ナイトや盗賊もアイテムを1度使ってしまったら
もうその職業の特典は無くなってしまう。

追い討ちをかけるように、一番体力があるプレイヤーや一番財宝を獲得しているプレイヤーに
ダメージを与えるワナというのはどうなのか?

まさに戦士の特典をあっさり殺してしまうものだし、せっかく稼いだ財宝を
問答無用で奪われてしまうのはあまりに惨い。

たぶん、ゲームバランスを一応考えて入れられたカードなんだとは思うけれど
どうしても付け焼刃的な印象が拭えない。

やっぱり、キャラクターごとの個性ある戦術や勝ち筋がある程度見えないと面白味に欠ける。


キャラクターの個性とゲームとしての奥深さやバランスが非常にうまく融合できている例は
指輪物語 対決などがあるが、あれと比べると1枚も2枚も格が落ちる感はどうしても否めない。


着想そのものや、個々のアイデアは光るものがところどころ見えるゲームではあるので
ブラッシュアップして、完成度を高めた次回作に是非期待したいところかな。


JohnnyBet



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