たっくんのボードゲーム日記

No.211
ディクシット オデッセイ
Dixit Odyssey

プレイ人数:3 - 12
プレイ時間:約30

ルール難易度 簡単!
日本語化 不要




拡張も入れると、ディクシットシリーズ第3弾です。

今回の箱は、今までのシリーズのカードがすべて収められるようになっています。


バリエーションルールが2つほど追加になっているものの基本ルールは同じ。
※ただし、今回は誰かが30点に到達したらゲーム終了になります

ただ、コンポーネントが改良されていて、まずゲームボード。



かなり横長のボードなのだが、基本的には初代と同じで得点盤。


コマも相変わらずウサギ




ボードの両脇には数字が振られていて、ここにカードを並べる。



このへんは非常にコンパクトで使い勝手が良くなっている。


緑色のが初代のウサギコマで赤が新版



ひとまわり小さくなり、前作より安定して立つようになった。


今回は投票に、こういう小ボードを使う。



ボードにピンを挿して投票します。



■バリエーション1 パーティルール(6~12人用)

・手札は5枚ずつ
・語り手のプレイヤーのみ赤と緑、2つの投票ピンを使う
・それ以外のプレイヤーは緑のピンのみ
・語り手は手札を見ずに好きな話をする
・それを聞いて、もっとも合っていると思うカードを1枚選ぶ(語り手も含めて)
・自分が投票したカードに投票された数が得点になる(最大5点)
・ただし、投票したのが自分1人の場合は0点
・語り手が赤ピンで選んだカードの投票は、常に0点
・全プレイヤーが1回ずつ語り手をやったらゲーム終了
 (※バリアントで回数を増やしてもいいでしょう)



■バリエーション2 チーム戦ルール(6・8・10・12人用)

・2人1組でチームになります
・チームごとに投票ボードとウサギコマを1つ受け取る
・手札は1人4枚ずつ(つまり1チーム8枚)
・チームメイト同士で手札を見せ合うのはダメ
・語り手の話の内容にもっとも近いと思うカードを、語り手のチームメイトが選択する
・その他のチームは、チーム内で1枚選択する
・手札を見せ合うのはNGだが、チーム内で話し合うのは可
・カードを渡したプレイヤーと語り手チーム以外のプレイヤーが投票する
・投票と得点は基本ルールと同じ



さて、新しいカードを少しご紹介。。


なんかハートにヤキを入れています・・




あ、アブネー!!




うーん、一度でいいからこんな建物に入ってみたい




花人間?




なんか魔法使いの学校の映画で見たことあるような・・・




それ、なにか釣れるんですか?




まぁ、そんな感じ。





Jean Louis Roubira
プレイ記



10人プレイ。最初の親はぐんまさん。



流さん「お題くれ~」


さて、ぐんまさんのお題は・・・

ぐんまさん「これは危険!」



俺の手札



「これは危険」かー・・・、ちょっとそれっぽいのが無いな


敢えて言えば、これかな?なんかコイツちょっと危険っぽいよね(笑



俺はこのカードにしてみよう。



さて、みんなが出したカードは・・・





ふーむ、どう見てもアレが怪しい(笑



強いて言えば4番もありえそうだけど。。

1と4でいってみるか。



正解は・・・

ぐんまさん「1番です!」



COQさん「もりさん、これ爆弾ですよ(笑」

「ぶどうじゃないですww」




もりさんが1番を選んでいたら、全員正解になるところでした。


これは10人とはいえ、意外と全員正解というのも十分ありうるな。

と思った。

4番を出したのは流さん。
これがかなりの得票を得て、いきなりトップに躍り出る。



次の親はCOQさん

COQさん「一生懸命頑張ったのに間違った方向に進んでしまいました」

流さん「っていうお題?」


間違った方向ねぇ・・



これにしてみるか。なんか疑惑の指示書とかを受け取ってる怪しい人っぽくない?
一生懸命がんばって生きてきたのに、間違った道に進んじゃった人。みたいなww


みんなの出したカードを眺めてみる






うーん、今度はかなり悩ましい。

3番、、5番あたりかな?

でも2番も、頑張って歩いたけど間違った方向に行っちゃったみたいな感じもするし

4番もよくよく考えればそれっぽくないこともない。。

しかし、こうしてみると俺の1番に投票してくれそうな雰囲気は微塵も感じない(笑


難しい!


COQさん「頑張ったんです」

COQさん「彼は」


なに????? 今、「彼」って言ったよね。
てことは、男の人、少なくとも人物が描かれているカードなんじゃないかな?

3と5でいってみる。


COQさん「あ、でもけっこう合ってる人多い」

COQさん「正解は、、3です!」




やったー、当たった!でも、あの「彼」ってヒントが無かったら
当てられなかったな、たぶん。



次は、ちきさん

お題は、、

ちきさん「守ってます」



守ってます、、か


こんなところでどう?



今ひとつかなー。。
でも今俺が持ってるカードの中ではこれが一番近そうな感じ。


みんなが出したカード







んーー、今回も難しい。

「守ってます」でしょ? このへんが怪しいか・・



よくわかんねー^^;

絞りきれない。まあ7、8でいってみよう。



COQさん「守ってるの、あれしかないでしょー」

マジ?分かるのこれ?



正解は

ちきさん「正解は9番です」



あー、そうか。この城っぽい感じが言われてみれば
守ってる感じはあるな。

今回はハズした。

けっこう当ててる人が多かったのが意外でした。

相変わらず、俺のカードには誰も投票してくれない(T_T



次の親は、kunさん

kunさん「星の王子様」



んー、ダメだ。それっぽいカードがない。



仕方なくこのカードにする

なんとなく拡大解釈してくれれば・・


みんなが出したカードは・・



お、これは決まりでしょ。

9番、一択だな。


自信を持って、9番!




みんなの投票は、2と4と9に割れた



正解は・・・

kunさん「9」

よっしゃー

と、思ったら流さんも一択で正解。すごいなこの人。

もう完全に独走態勢。
全員に親が回り切らないうちに、30点到達しちゃいそうだ。



さて、俺の親

お題発表


俺「いってきまーーす!」




さて、どれでしょう?

読者のみなさんも一緒にお考えください(笑



正解は



3番!


しかし


9人も居るのに、誰も当ててくれませんでした(泣


流さん「あー、言われてみればそんな風にみえなくもないな・・」

いい感じなんじゃないかと思ったんだけどなー


結果は、流さんの圧勝でした。強すぎ。



評価・・・

※評価の基準についてはこちら

まだプレイしていないのだが、ちょっとコンポーネントについて一喝したい。

今までのシリーズのカードが全て綺麗に収められるのはすごくいい。
カードも相変わらずユニークでこれまたきれいな絵で好感度が高い。

ボードも見やすくコンパクトになってて、コマも簡単には倒れたりしないように
安定感があってプレイしやすそうだ。


な・の・に

この投票ボードとピンはなぜにこんなんなってしまったのか?

ピンを穴に挿し込んでも、プランプラン状態で
そのままテーブルの上に置くと、ピンが外れて落ちちゃうし
各自が秘密裏にしなきゃいけないものなのに、どう考えてもプレイアビリティが悪い。

というか、サイアクと言い切ってもいい。

こんなこと、ちょっとテストプレイすれば(いやしなくても)気付きそうなもんだけどなぁ。

ギークなんかを見ると、やっぱりみんな同じように苦労しているようで
穴にぴったりはまるピンを自作してみたり、衝立を自分で用意してみたり
いろいろやってるみたいだ。


個人的に思うに、エルグランデのような秘密ディスクがベストなのではないだろうか?

激安のおもちゃの時計とかを12個買ってくればいいかなぁ?
12個も買うとなるとそれなりの値段になりそうだけど・・

バリエーションルールも、特にパーティルールは今までと違った感じで
面白そうだし、投票ボード以外は今のところ非常に満足な内容なんだけどなー。

まあ、6人以下のときは初代に入ってた投票タイルを使うと思う。

それくらい使い勝手が悪い。この投票ボードは。
日本語版で改善・・されないんだろうなぁきっと。





■プレイ評価

6人以上の多人数だと、全員正解とか全員はずれってなかなか起きないんじゃないかと
思ってたのだが、どうやら杞憂だったようだ。

少人数でも大人数でも、ほとんどプレイ感に差は感じなかった。

やっぱよく出来てるんだなぁ。ダメなのはホント、投票ボードだけか?

ただ、パーティルールを試していないのでなんとも言えないところもあるのだが
基本的に初代も、2もオデッセイも同じゲームと言っても差し支えないかと思う。

単にカードの絵柄のバリエーションが増えただけだ。
なので、続編としてなにか新しい面白さを求めている人には
まったく向いていない内容だと思う。

カードの絵柄が飽きた人が買えばいいんじゃないかと。

あとは、
・投票ボード以外のコンポーネントがとてもすっきり纏まったこと
・7人以上の多人数プレイに対応したこと
・今までのカードが全てきれいに収められること

こういったところに魅力を感じないようであれば、このオデッセイは
必要ないと思う。

個人的には3番目の理由が大きかったかな。

相変わらず、よく出来てることに変わりは無いんだけど
さすがにこれでAをつけるわけにはいかないかな。
マンネリ感はどうしても残る。

しかしそれでも買いたくなってしまうのは、初代ディクシットの素晴らしさゆえ
続編が出るとなれば自然と手が伸びてしまうのだろうか。


JohnnyBet



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