たっくんのボードゲーム日記

No.405
アメリカンレイルズ
American Rails

プレイ人数:3 - 5
プレイ時間:約90

ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 不要


舞台はアメリカ東海岸


ここを舞台に鉄道会社の株券を買って、会社を大きく(路線を延ばす)していくゲームです。


鉄道会社ごとにキューブ(線路)の色が決まっていて、これを置いていくことで各都市を結んでいきます。



当然というか、線路キューブを置くにはお金がかかります。


左の2つの地形は、1つのマスに複数の会社のキューブを置くことができますが
後から置くと高い費用がかかります。

右の2つ(草原と山岳)のマスにはキューブ1つしか置けません。


こういう感じになります。


この緑の鉄道会社は4つの都市を結んでいます。
黒いコマは、都市に置くことでその都市に接続している鉄道会社の収益を増額させることができます。


複数の鉄道会社が乗り入れるとこんな感じになります。


1つの鉄道会社のキューブ同士は、必ず隣接するように置く必要があって
ボード上にバラバラの場所に置くことはできません。

ボードの下部には6つの鉄道会社用のスペースが描かれていて、その隣に株券カードを置いておきます。



ゲームの最初に各鉄道会社の株券を1枚ずつ競りにかけて、最高値を付けたプレイヤーがその会社の株券を獲得すると共に・



落札したプレイヤーは任意の都市にその会社のキューブを置きます。
その都市がその会社の拠点(スタート地点)になります。


株券を落札したプレイヤーは、お金を銀行ではなくその鉄道会社のスペースに置きます。

現実と同じく、その会社に出資したという扱いになる、ということですね

チケットトゥライドみたいに、鉄道会社の色がプレイヤーの色ということではありません。


さて、ボードにはこういうのが描かれています。


1ラウンドで各プレイヤーは7種類の中から、合計3回アクションを選択します。

この機関車コマの色が各プレイヤーの色に対応します。


アクションの内容はこういう感じ


上の方に機関車コマがあるプレイヤーから順番にアクションを選択します。
この場合なら、白->ピンク->茶色->紫 の順

で、選んだアクションによって次のアクション選択の優先権が決まります。
つまり、パスを選ぶと、その次のアクション選択で1番最初に選ぶことができる。

1つのマスには、機関車コマを1つしか置けません。
よーするに、同じターン内ですでに選択されたアクションは後のプレイヤーは選択できない

こういう感じ



キューブを置く、というアクションがいくつかあるのだが

最初に書いた通り、キューブを置くにはお金がかかります



ただし、そのお金はアクションを選択したプレイヤーではなく置くキューブの色の鉄道会社が払います


なので、手持ちにいくらお金があっても線路キューブを置くのに必要なお金をその会社が持ってなければキューブを置けません


そこで、こういうアクションがあるわけですね


これを選ぶと、好きな鉄道会社に銀行から$5の融資を受けることができます。

ちなみに、「開発」というのは最初にちょっと出て来た黒いコマを都市に置くこと
株券の競りは新しい株式を発行してオークションを開催します。


全員が3回ずつアクションを行ったら1ラウンド終了で、黒い機関車が右に1つ進みます。


ある一定数のキューブがストックから無くなるか、この黒い機関車が一番右まで到達したらゲーム終了

最後は株券は紙くずで、何の価値もありません。。

もっともお金を稼いだプレイヤーの勝ち


初期資金は$50ずつです






Harrison, Tim
プレイ記

4人プレイ



カラーは白を選択しました






最初の競り、鉄道会社の株券を1枚ずつ競りにかけていきます。


相場感が良く分からんので、暫く様子見

ふむ、、ここはとりあえずたくさんの出資が望めそう(大きく成長する可能性がある)な青の株券を手にすることにする。






6社の株券が落札されて、拠点が決まったところでいよいよ本ゲームスタート



当然というか、それぞれ株主になった鉄道会社の路線を延ばしていく



これはやはり相乗りに旨味がありそうだな・・と思いグレーの株券を手にする


そうすると、グレーの株式を持つもう1人の株主のツエツキさんと今後の経営方針に関する議論がw

たっくん「こっちの方に伸ばしていきますか」

ツエツキさん「そうですね」




こちらの青の鉄道会社はまだ株式独占状態なので、1人で悠々自適に開発していく






こんなのも建てて価値を高める



そうすると、美味しいと見られて新たな株式が発行され競りが始まる


新たな経営者が加わると利益は半分になってしまうのだが、共同で大きくしていけるのでいいかなと。

そもそも株券1枚で独占してても2枚で独占しててももらえるものは変わらんので。

というわけで、今後が期待できそうな緑の鉄道会社の株券を競りにかけて



自分で競り落とす!


これで緑はイズナさんと共同経営だ

さあここから大きくするぞ!


それにしても、赤は株式数も少ないこともあってKGさんが独走的に?伸ばしていく

そろそろ中盤戦



イズナさんとの見事な連係プレーによる結果



あっという間にこういうことになりました



緑の企業価値は急上昇ですよ


しかし、白が指定された2都市を結んだボーナスで

一気にごぼう抜き



最終形



たっくん:$87



ツエツキさんが$99で優勝



イズナさん「あー、負けたか。勝ったと思ってたんだけどw」



ビリでした^^;



評価・・・

※評価の基準についてはこちら

スチールドライバースチームという感じ。

システムは前者、コンポーネントデザインは後者の影響を受けているように思えます。
あるいは18xxシリーズの方ですかね?

というわけで借金こそ無いものの、プレイ感としてはワレス作の作品と良く似てると思う。
非常に地味で重厚、コツコツ積み上げていくみたいな。

特に序盤はホントに1人でコツコツとって感じなんですよ。
でも中盤以降くらいになってくると、相互乗り入れとか、1つの鉄道会社の株式を複数人で所有する展開になってきて
すこしずつ相互干渉の度合いが濃くなっていく。

この会社については、この人と協力体制とかそういうのがあるので、ともするとチーム対チームみたいな
展開になったりすると、それはそれで独特の面白さがあるかもしれないなと思う。

それと大抵のゲームの場合、「お金を払う」というのは銀行か他のプレイヤーかのどちらかであることがほとんどなのに対して
この作品(及びスチールドライバー)は、その鉄道会社の資金としてストックされるというのも現実味があって良い感じ。

競りがあるので、そこそこ派手なプレイも楽しめるし決して重厚で地味なばかりではないのが良いと思う。

とは言ってもこれは明らかに重量級の作品だと思いますけどね。

2014/05/11


JohnnyBet



レビュー一覧へ


たっくんのボードゲーム日記