たっくんのボードゲーム日記

No.13
チケットトゥライド
Ticket to Ride

プレイ人数:2 - 5
プレイ時間:約60

ルール難易度 簡単な部類に入る
日本語化 不要だと思ってたんだけど、確かに都市名は日本語化した方が分かりやすいよね




2004年のゲーム大賞受賞作です。バンダイから日本語版も発売されました(しかし絶版) 
でも英語版で遊ぶのに支障は無いし、ボードの作りとかコマが木製だったりとか
(一部プラスチック)そのへんのディテールはこっちのが優れているみたい。 

広大なアメリカ大陸を列車で旅しよう・・・ってアメリカって 
クルマ社会だよなぁ、、とか細かいことをツッコミつつ。。 

とりあえず、これがボードの全景。 
アメリカ(一部カナダ含む)の主要な都市が色々な色の路線でつながった地図です。




東はモントリオールからボストン、ニューヨーク、ピッツバーグなど



カナダ最大の都市であるトロントもあります。


南にいくと、アトランタ、マイアミ、ニューオーリンズなど




片や、西に目を向けると
カルガリー、バンクーバー、シアトル



そして海岸沿いに南に下りていくと
サンフランシスコ、ロサンゼルス、ラスベガス




さて、こんな地図を使ってどういうゲームをするのかというと

目的地カードというのがあります。




1枚の目的地カードには、2つの都市名と得点が書かれています。



この場合、ロサンゼルスとマイアミで得点は20点。

この2都市を列車コマでつなげると得点がもらえます。


これが列車コマ。1人1色、45個ずつ持ちます。



ちなみに、この列車コマの色とボード上の路線の色は特に関係ない。



たとえば、ロサンゼルスとラスベガスをつなげたかったら




間の路線にコマを置く。これでこの2都市がつながったことになる。



こんな感じで、つなげていって目的地の接続を目指します。




目的地カードは最初に3枚ずつ配られて、最低1枚以上手札として持ちます。
当然、他のプレイヤーには見られないように。。



達成できそうもないカードは捨てることができます。

というのは、達成できなかった目的地カードを持っていると
そのカードの点数分、罰点(マイナス点)となってしまう。



で、どうやって列車コマを置くかだが。列車カードというのをプレイします。



列車カードは8色+機関車という構成になっていて
機関車カードはワイルドカードで、どの色の列車カードとしても使える。



たとえば、デンバーとカンザスシティをつなげたいとする。




ここは黒4マスかオレンジ4マスの路線なので



黒かオレンジの列車カード4枚プレイすれば


列車コマを置くことができる。



4つのうち、3つだけ置くとかはダメで
その都市間の路線マスを一度で埋めなければならない。

ちなみに列車コマを置いたら、得点がもらえます。
当然、長い路線ほど点数が高い。


手番では
1.列車カードをプレイする(捨て札にする)
2.列車カードを引く
3.目的地カードを引く

この中から1つ選びます。

列車カードをプレイしてばかりでは、カードが足りなくなるので
そういう場合は列車カードを引きます。


場には列車カードが5枚オープンになっていて、ここから好きなものを2枚引けます。



ただし、機関車を引く場合は1枚しか引けない。

山札から引いてもOKで、この場合は機関車が含まれていたとしても2枚引くことができる。


新しい目的地カードを引く場合は3枚引いて、最低1枚は残します。



もちろん3枚全部残してもOK。ただし、達成できなかったら罰点・・


路線は早いもの勝ちなので、ボヤボヤしていると重要な路線を
他のプレイヤーに取られてしまい、大回りさせられる羽目になる。






Alan R. Moon
プレイ記



相棒と2人でプレイ、1910USAの拡張パックでやってみた。




とりあえず、俺の最初の目的地カード。


うーん、東海岸に偏ってる感じ。
目的地の路線がカブると効率がいいのでこれは幸先がいいかも。
モントリオールからアトランタ、ニューオーリンズを経由してロサンゼルスまで伸ばせばいけるかな。
というわけで、目的地カードは捨てずに全部残すことにしてみた。

まずはモントリオールからニューヨークまで(青い路線)をつなげるか。



青の列車カードを集める・・



んでつなぐ。相棒はボストン、ニューヨークをつないできた。
列車コマは青が俺で、赤が相棒・・


路線、相棒とかぶってるかなぁ?・・・


かぶらなかったみたい。相棒はピッツバークの方に伸ばしてきた。


俺は無事、予定通りアトランタ経由でニューオーリンズまで到着!
この時点で目的地カード3枚達成。こりゃ楽勝かな?^^


列車カードを溜め込む相棒。どこをつなげようとしてるのか。。
うーん、まったくわからん。




割とあっさりモントリオール(右上)からニューヨーク、ロサンゼルス(左下)まで開通!


相棒は左上のシアトルとかバンクーバーあたりでなんかやってる。。


全部目的地達成したので、あたらしい目的地カードを引く。


ポートランド~ナッシュビルはまだ両方とも着いてないなぁ。
ナッシュビルは1コマで行けるけど、ポートランドはちょっと遠い上に
相棒と路線が競合する可能性が高そう。
エルパソ~ダルース、これはエルパソは到着済みだがダルースはちょっと遠いなぁ
灰色の路線だけで行けるから、ジャマさえされなければたぶん行けるけど点がちょっとしょぼい。
最後に、ロサンゼルス~マイアミ。ロサンゼルスはつながっている上に、アトランタあたりから
伸ばせば、マイアミは近い!しかも得点も高し!これを残すことに決定!


相棒は西海岸と東海岸で路線を展開・・どうするつもりだろ。
やっぱ、西と東をつなげたいよなぁ、つーかたぶんつなげないと勝てないし。




自分の目的地は達成できるメドが立っているので、ちょっとジャマしてみる。。


しかし、ジャマされるのは計算済みだったようで、このあと
トロント~シカゴ(白マス4つ)をすかさずつないできた。うーん、残念。


やっぱり西の路線と、東の路線をつなげようとしてるみたいだ。。


ここでちょっと考えてみた。
相棒はさっき白の列車カードを4枚も使っていることから
灰色4つ、青4つでつなごうとしてるんじゃないかと予測。
直接つなぐには白が6枚必要なので、さすがに白10枚はもってなかったんじゃないかと思った。

なので、灰色4つか青4つをジャマできるように列車カードを集めてみる・・
と思ったら、出てきやがった!白6枚!まぁそのうち2枚は機関車だが。
でも白8枚も持ってたのかぁ・・・・・それは考えられなかったなー。


ジャマに失敗したので、目的地カードで点を稼ぐことにする。


しかし、この時点で大きな失敗をしていることに俺は気づいていなかった。

シカゴの周りは相棒の列車コマがいっぱいあって、つなぎづらい
デンバーも微妙に遠い上に点がしょぼい。
だったら、8点もらえるダルース~ヒューストンにするか。
残りの2枚はポイッチョ、捨てるねん。

俺「相棒の番だよ~」

相棒「じゃあ私ここに置いて、列車コマ残り1個になりました」
※列車コマが残り2個以下の人が出たら、あと1回ずつ手番をやってゲーム終了なのである

俺「なぁにぃ~!」

じゃあ、さっきのダルース~ヒューストンつなげられないじゃんかー
相棒の列車コマの残り個数見ておけば良かった・・
あーあ、これでさっきのダルースーヒューストンは死んだ、8点マイナスだよ。

最終形。相棒が北部、俺が南部を制した。



ニューヨークーロサンゼルスとロサンゼルス~マイアミという高得点目的地を
達成しているのでなんとかなる、、かなぁ・・

結果、6点差で負けた。
あー、さっきの目的地カード引かなければ勝ってたよ・・・ショック。



評価・・・

※評価の基準についてはこちら

自分の路線を作るのってすごく楽しい。 
しかし路線は早いもの勝ちなので、自分の目的地がバレると 
自分が列車を置きたいところに別の人に置かれてしまったり・・・ 
そうすると、目的地をつなげられなくなったり 
ものすごーーく遠回りをさせられたりする。 
そのへんの駆け引きもあって、2人でやるとけっこう胃がキリキリ^^; 
遠い目的地カードはその分点数も高いので、
長い路線が完成したときは素直に嬉しいのですね~。
列車カードの取り方や、列車の置き方で相手の目的地を推理して
ジャマしながら自分の目的地をつなげる。 
でもまあ、基本的にはそんなにガチでバトルになるようなゲームでは 
ないので特に序盤はほのぼのとしたプレイになります。 
あと、名前は知ってるけど地図上でどこにある都市か知らないってのが 
意外とあって、、あーアトランタってここにあるんだ、って思ったりもする。 

初心者にも分かりやすく馴染みやすいルール。
若干、運の要素が強めな印象だが目的地カードの選び方
カードの引き方、出し方等々、考えどころもあり程よく悩ませてくれる。
スバラシイ!

美しいボードとカード。列車コマがプラスチックなのがちょっと残念だが
作りはしっかりしてるし、造形もキレイなのでまぁこれはこれでアリなのかなとも思う。
総じて素晴らしい出来だと思う。


2010/04/25 追記
他の作品に比べてちょっとマップが大味で繊細さに欠ける感じがする。
各地方ごとの特色があまりなく、特に東海岸は路線が多いので
あまり考えなくても適当につなげることができてしまう。

マップの練り込みが足りないような気がするので評価をBに下げたい。



2011/08/07 追記

最近知ったのだが、どうもこのUSA版は真剣勝負用のマップとして人気があるらしい。
それと、2人プレイはインタラクションが少なくてイマイチなんだけど
3人プレイは、やりこむほどにこれ意外と面白いぞと思えてきた。

たぶん5人プレイがベストなんだとは思うけれど、3人プレイもかなり良い感じだ。
でもこれはUSA版だけじゃなくてヨーロッパやメルクリンにも共通して言えそうな気がする。

ベストは5人。しかし、3人プレイのカツカツさも面白い。

USA版の売りは、そのシンプルさにあると思う。
トンネルや乗客というのは、面白い要素なんだけど
同時にめんどくささもついて回る。

シンプルに路線の奪い合いを楽しむためのマップなのではないだろうか?

ただ、やはり長距離チケットが有利な感はどうしても否めなく
ゲームデザインとしての大味さは拭えない感がある。

メルクリンと同じように、長距離チケットと短距離チケットを完全に分けて
しまえば良かったのかも知れないなぁ。

今まで、このUSA版は「入門マップ」としか思ってなかったのだが
意外とそうでもないのかもしれない。


JohnnyBet



番外編


手元に届いたので早速紹介してみようと思います。

10周年記念盤です。


それにしてもこれは前例のないデカさですね・・




箱を開けて、ボードを取ったところ


列車コマは缶箱に入ってます。

ボードの裏面



通常版のボードとの比較


あらためて、デカいです

さて、表面






マウントラッシュモアが居ます






サンフランシスコって世界的にも有名な都市ですけど、実際行ってみるとかなり小さい街なんですよ。



やはり居ました。自由の女神。



世界で最も住みやすい街と言われています。



さて、得点マーカーがチャートのマスの形になってます。


ちなみにけっこう薄め

そして気になる、缶箱5つ



開けたところ



とりあえずボードに並べてみました



なんかめっちゃいい雰囲気です






右下の通常版との差は一目瞭然


















1台ずつ撮ってて、ふと気がつきました。


コイツは茶色じゃなくて、黄色なのね。

ちょっと分かりにくいかも。

目的地カード(左)と列車カード(右)のバック



まあ、この辺はあまり変わり映えせず



列車カード














いつも通り良い出来なんだけど、メルクリンや北欧版なんかもとても綺麗なデザインだったので
感動しなくなってきてるのかも。慣れって怖いですね・

2014/07/23


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