たっくんのボードゲーム日記

No.193
藪の中
Yabunonaka

プレイ人数:2 - 4
プレイ時間:約20

ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 不要




殺人事件の真相を突き止めるゲームです。

8人の登場人物。2~8の数字が書かれているタイルと、白紙のタイルがあります。



※2人プレイの場合は2と8を、3人プレイの場合は2のタイルを抜きます


タイルを良くシャッフルして、こんな感じで事件現場を作ります。



残ったタイルは1枚ずつ配ります。




容疑者3人のうち、一番大きい数字が犯人になります。




ただし、5が含まれている場合は一番小さい数字が犯人になります。




白紙の人は常に無実。文字通りシロになります。




配られたタイルは、確認したら反時計回りにまわします。
(2人プレイのときはやらない)



つまりゲーム開始時、それぞれタイルを2枚ずつ見た状態になります。


さて、手番では3人の容疑者のうち任意の2人を見ます。




見なかった1人には「見なかったチップ」を置きます。




任意で容疑者と死体を入れ替えることもできます。




手番の最後に、犯人だと思う人のところに自分のチップを置きます。




チップは1人5枚ずつ持ってスタートします。




そうすると、「犯人だと思うぞチップ」がこんな感じで置かれていく。



同じ場所に置かれたチップは重ねて置きます。


全員がチップを置いたら、いよいよ真相解明。



犯人のところに置かれたチップはそれぞれのプレイヤーの手元に戻ります。


しかし、犯人以外のところに置かれたチップは、、



一番上にチップを置いたプレイヤーが、そのタイルに置かれたチップを
全て引き取らなければなりません。



このとき、チップはすべて裏返して黒い「嘘つきチップ」として受け取らなければならない。
これら黒いのチップは、次以降のラウンドで使うことはできない。


■ゲームの終了

チップが8枚以上、もしくは使用可能なチップが0枚になったプレイヤーが出たら
そのプレイヤーの負けでゲーム終了です。

その他のプレイヤーは、手持ちのチップの数で順位を決めます。
より少ないプレイヤーの勝ち。





プレイ記




相棒と対戦。7か、、一番でかい数字だな。



第一発見者(スタートプレイヤー)は相棒から

あ、俺が青で相棒が赤ね。


うーん、死体と入れ替えた上に見なかったタイルにチップ置いてきた。




やっぱ、入れ替えられたタイルと相棒がチップ置いたタイルが気になる。


ぬ、5と4・・・



脳みそが高速でフル回転する。

相棒はこの2枚は見ていない。

つまり、5が入っていることを相棒は知らない。

基本的に高い数字が犯人ということを予測してチップを置いたはず。

ということは、真ん中の容疑者は低い数字だったからチップを置かなかった。


いや、逆に5が入っている可能性を察してきている可能性もあるが

素直に犯人を当てに来てるならやはり真ん中のは3だろう。

問題はブラフかどうかだ。

あ、まてよ。白紙という可能性もあるか。

その場合は、4が犯人になる。


んー、その線でいってみるか。

相棒のチップの上に自分のチップを重ねる。。


さて、真相は?



うげっ、、だまされた・・・白紙は死体だった。。

相棒「へへへ、ひっかかったね^^」


気を取り直して、今度は俺が第一発見者。とりあえず手札は白紙だ。




選択した2枚は。。うわ、5が入ってない。。。どうするかな、、




ん~、、残る1枚が5なら3が犯人になるが、確率は3分の1



4だった場合は6が犯人、7なら・・・


うー、現状だとどれに置いても確率は同じだな。


入れ替えをして、5が入る確率を上げて・・・・


うーーー、分かんなくなってきた

とりあえず入れ替えをすれば、5が入る確率が上がるんだから

それで合ってればよし、間違ってても相棒が俺の演技に乗ってきて
自爆してくれればそれもまたよし。

それなら交換するのは3だ。
なぜなら、3と5を見られてしまうと犯人が確定してしまうから。

3は見せたくない。

つーわけで、3と死体を交換。


結果、相棒は俺の思惑通り俺の予想に乗っかってきた^^

よしよし、これで合ってても間違っててもどっちでもいいぞ


結果



こんなところか、まあいいでしょ。


相棒の手番(第一発見者)、俺はまたしても白紙か




やっぱ相棒が見なかったやつと、チップ置いたやつが気になるよね。




どれ、、相棒が見た(チップ置いた)のが7で見なかったのが5!



ぷっ(笑 これはもはや勝った

残りは3,4,6だから相棒は嘘つき確定^^

まぁ、5を見てないからねー。

相棒の手持ちのカードがなんなのかは推測できないけど

ここは単純に3分の2の確率に賭けることにする。


■結果



がびーん、2人とも嘘つき・・

ここからは、カメラを置いて本気モードに突入。

経過? もちろん覚えてません!


それが功を奏したのか、勝ちました!



評価・・・

※評価の基準についてはこちら

子供の頃、けっこう夢中になって読んでた多湖輝先生の「頭の体操」を思い出した。
いくつもの条件をパズルのように組み合わせて考えると答えが出てくるような感覚。

もちろんこれはクイズではないので、いつも理詰めだけで正解にたどり着けるわけではないのだが。
理詰め+確率+読みそしてブラフ、これ相当に頭を使う。
こんなに簡単なコンポーネントなのに。

本当に良くできてるなぁと思う。
ちなみに、ルールブックも良くできてて非常に読みやすい。
コンポーネントがこれだけの割にはちょっとルールにひとクセあるので
日本人が作ってるから日本人には読みやすいのかな?

一応殺人事件というテーマが設定されてはいるのだが
プレイしててそういうテーマ性はまったく感じない。
どちらかというとドライな多人数パズルと言う方がしっくりくる。

Aつけようかなと一瞬思ったのだが、良く考えると
これはけっこう人を選ぶんじゃないかというのと
真相を判明させる前に、真相が分かってしまうケース
(容疑者の中から3と5を見てしまった場合)
これがちょっと興ざめであったのでBにしてみた。

しかしまだ、2人プレイしかやってないのでこれが3人、4人となると
おそらく読みに対する読みみたいに思考が立体的になって
また違った面白さがあるんじゃないかと思う。

特に3人以上になるとカードドラフトが入るので、そのへんでまた面白味が変わってくるはず。

ゲームに対する圧倒的な魅力みたいなものは残念ながら感じられなかったが
パズルチックなシステムは非常に良く考えられてるなーという感じ。

囚人のジレンマとか、巡回セールスマン問題とかそういうのを考えるのが楽しい人には合ってると思う。


JohnnyBet



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