たっくんのボードゲーム日記

No.378
ミシシッピクイーン
Mississippi Queen

プレイ人数:3 - 5
プレイ時間:約45

ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 不要





外輪船のレースゲームです。




各船、一斉にスタート!




しかし、、川の先がない・・・




心配はご無用、川タイルを足します。




先頭の船が一番先の川タイルに入ったら


こんなサイコロを振ります。



左、右、まっすぐ。このサイコロの目で川の流れる方角が決まります。


川タイルにも、次の川タイルを接続できる場所が3箇所あって




サイコロの出目に従って、左、右、真ん中のいずれかに接続します。




川タイルは11枚あって、最後にはもちろんゴールをくっつける。




さて、外輪船の進め方だが

2つの外輪には、1~6の数字が書かれている。



右の黒い数字が石炭の残量
左の赤い数字がスピードを表していて

で、スピードの数字分だけ船を進めることができる。
のだが、もちろん水の上しか進めないし、スピードのポイントを
余らせることもできない。


この場合、スピードは2なので2マス進める。



手番では、このスピードを1段階、上げ下げできるのだが
それ以上スピードを変えるときは1段階につき石炭を1つ消費する。

つまり、スピード2から5に上げようとすると石炭が2つ必要になる。


さて、川からはみ出さないように、島などにぶつからないように
方向を変えながら進まなければならないのだが

手番中1回だけ、船首を60度旋回させることができる





2回目以降、あるいは60度以上旋回させたいときは
やはり石炭が必要になる。

石炭が必要なのに、残量が無い場合は失格になってしまう。


さらにコース中には、ところどころに「乗客」が居て
ゴールするまでに2人の客を乗船させなければならない。




乗船させるときの条件は2つで

・船を桟橋に横付けする
・スピードを1にする




手番は途中経過の順位順で行う。
つまり、1位の人が最初に、2位の人が2番目に手番が回ってくる。

時計回りで順番に回ってくるワケではないのでちょっと注意が必要かな。





Hodel, Werner
プレイ記

5人プレイ



スタート!




乗客は早めに回収しておきたいところなのだが、おしくらまんじゅう状態なので
最初の乗船場はあきらめて、その次を狙いにいく


ライバルも居るが・・






なんとか、1人目の乗客をゲット


KGさんとたっくんの船でもう終わりと見た、その他の船は3番目の乗船場にワラワラと集まり始める




イズナさんのグレーの船は乗客を無視して空いてるスペースを突っ切るつもりらしい




S君、乗客ゲット!




川の蛇行具合によってはかなりのロスになっちゃうんだけれど、ここは2人目を狙いにいこう






なんか近づいてきた



でもなんとかゲット(イズナさんも2人目ゲット)




ロスッてる間に抜かれてしまった


しかし、ぐっさんの乗客はまだ1人

こっちの方が有利とみる


フルスロットルで猛追する


当面のライバルは、やっぱりイズナさんだな






白のぐっさんは減速せざるを得ない



4隻の熾烈なトップ争い



よーし、万全なコース取り


ぐっさんを押しのけて一気にいくぞ

全速力で突っ切る




と思っていたら、インコースからイズナさんの船も突っ込んできたー


しかし最後のダイス運が味方してくれた感じ
目の前のコーナーを曲がり切れば、あとは直線的に進める。

イズナさんの方は難コースになってる。

よし、あとは残った石炭を投入して全力でブレーキをかけるのみ



やったー、1位でゴール!




まあ、そんな感じでした




評価・・・

※評価の基準についてはこちら

途中順位の順に手番が回ってくるというのが少し面倒なように思ったので
この部分だけ、順位に関わらず席順に手番が回ってくる(入門ルール)でプレイしました。

結論から言うと、これ非常に面白いですね。

手軽に遊べる割に思考性の濃度が高めで、パーティ性も兼ね備えてる良く出来たゲームだと思う。
ずいぶん前に買って、遊ばないままずっと放置してたんだけど(積みゲー)これは面白かった。

優れたものを埋もれさせてしまっていたという意味で、これは積みゲーというより罪ゲーにしてしまっていたんだなと思った。

レースをテーマにしたゲームってたくさんあるけれど、このゲームの最も独特で魅力的なところは

アクセルを踏み込む快感を味わえる

ところかなと思う。

スピードを出そうと思えば簡単に出せるんですよ。

でもそれじゃ、乗客を乗せることができなかったり、障害物を避けたりすることが難しくなってしまう。

この手の楽しさって、デジタルゲームでは当たり前のように味わえるんだけど
アナログゲームでこれを体感できるのって素晴らしいと思う。

テーマとしてはレースなんだけど、本質的にはバッティングゲーだったり
リソースマネジメントだったりするゲームってちょっとしっくりこないところがある。
それはそれで面白いものになっていることもあるんだけれど、でもやっぱりレースなら
思いっきりアクセルを踏み込むことができるというのは王道の楽しさだと思うんだよね。

でも、スピードを出し過ぎればコントロール不能に陥る可能性も高くなる。

そういう面白さがこのゲームにはしっかり入っていると思う。

強過ぎず、弱過ぎない良い塩梅の運要素もまた見事。
トップをいくプレイヤーのリスクが最も高く、後ろの方のプレイヤーには優しいというのが
いい具合にレースを盛り上げることに成功している感じがする。

これ、納得の大賞作ですね。

船コマのつくりがちょっと脆い(欠けやすい感じ)のだけがちょっと残念なんだけど。。

あと、レースゲームなのでプレイ人数はできればMAXの5人がいいかな。

Very Good!


2013/07/08




■追記

あんまり追記するようなことも無いんだけれど、ダイスを振ってコースが決まるというのは
単にファミリーゲーム向けとしての程よい運要素をもたらしているだけではなくて
長ーいコースを小さめのテーブルでも遊べるように、うまくコンパクト化することにも成功してるなと思った。

ピッチカーなんかも面白いんだけど、かなり大きなテーブルスペースが必要というのは
けっこうデメリットとしては大きいんだよね。

こういう解決の仕方もあるんだな、と。
良いアイデアというのは、本当に面白いですね。

2013/08/18


JohnnyBet



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