たっくんのボードゲーム日記

No.337
キルドクターラッキー
Kill Doctor Lucky

プレイ人数:3 - 7
プレイ時間:約45

ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 カードとできればボードの場所の名前も日本語化した方がいいかな


ボード全景、立派な邸宅です。


ゲームの勝利条件は、この館の主であるラッキー博士を殺害すること

しかし、そのためには「ラッキー博士と2人きり」にならなければなりません。
隣の部屋であっても、他のプレイヤーの視線が届く場合は殺害を試みることはできません。



このご老人がラッキー博士




各プレイヤーは、自分のキャラクターを1人選びます



そして殺害をスムーズに行うための?補助アイテム(カード)を受け取ります。


どんなカードがあるのかというと

まず、武器カード。殺傷力が数値で書かれています。


特定の部屋でなら、威力が増す武器もあります。


ラッキー博士を殺害されてしまうと、そのプレイヤーの勝利なのだが、、

他のプレイヤーは「失敗カード」を出して殺害行為を失敗させることができます。


殺害を試みたプレイヤーの左隣のプレイヤーから順に、失敗カードを出していきまます。

で、出された失敗カードの数値の合計が、殺害を試みたプレイヤーの殺傷力以上になれば
殺害は失敗となり、ラッキー博士は生き延びます。


ちなみに、武器カードなしで殺害を実行することも出来ます(素手で殴る)
この場合の殺傷力は1です。


★手番でできること

1.基本移動:隣の部屋や廊下へ移動する


手番で1回、無条件で実行できます


2.ラッキー博士の殺害を試みる

殺害を試みるためには、他のプレイヤーの目が届いていない場所で
ラッキー博士と2人きりになる必要があるのだが、、

たとえば、こんな状況ならラッキー博士には2人のプレイヤーの視線が届いていることになります。




これなら他のプレイヤーに見られていないので殺害を試みることができます


他のプレイヤーに失敗カードなどで阻止されなければ、それでゲームに勝利します。


しかし殺害に失敗しても特典があって、悪意トークンを1つもらえる。


これを持っていると1つにつき、次回以降の殺傷力が1ポイント増える。
(殺害実行時に持っているだけでOKで支払う必要は無い)

また、他のプレイヤーが殺害を実行しようとしたときには
失敗カードの代わりに使うこともできる便利なトークン。

トークン1つで1ポイント分の失敗カードになります。

ただし、失敗カードの代わりとした場合は
使用したトークンを、殺害を実行しようとしたプレイヤーに払わなければならない

この悪意トークン、超重要!



もう1つ重要な要素があって

屋敷の部屋や廊下にはゲームの性質上、次の3種類があります。




1.番号と名前のある部屋 
 ⇒ 手番終了時にラッキー博士が番号順に移動してくる部屋
 ⇒ カードを1枚引くことができる部屋

2.名前だけある部屋
 ⇒ カードを1枚引くことができる部屋

3.名前も番号も無い部屋
 ⇒ カードを引けず、博士も来ない部屋



手番中、実行したのが基本移動のみで、しかも名前のある部屋に居る場合だけ
山札からカードを1枚引くことが出来ます。




番号の付いている部屋は0~19まであって、手番が終了するたびに
ラッキー博士は番号順に、部屋から部屋へ移動します。




博士は19まで来たら次は0に戻ります。


で、なにが重要なのかと言うと

ラッキー博士が移動してきた部屋にキャラクターが居る場合、すぐにそのプレイヤーに手番が回ってくる


その後の手番は、右隣のプレイヤーになるので
番号の付いてない部屋に留まっていると、いつまでたっても手番が回ってこない

ということがあり得るんですね。。



■移動カード

カードには、殺害するための武器カード、殺害を阻止するための失敗カードのほかに
移動をサポートしてくれる移動カードというのがあります。



これらのカードをプレイすると、基本移動に加えてさらに隣の部屋や廊下へ移動することが出来ます。

例えば、2ポイントの移動カードをプレイすれば、基本移動と合わせて3つ分隣のエリアへ移動することが出来る。


さらに、これらのカードは自分のキャラクターの移動だけではなく

ラッキー博士を移動させるためにも使用することが出来る。
※ただし、この場合はラッキー博士は番号つきの部屋から部屋へ移動するのではなく
 プレイヤーのキャラクターと同じルールで移動します。


移動カードには、もう1種類あって部屋や場所の名前が書かれているカードもあります。


これらのカードをプレイすると、その場所に即座に移動することができる。
ラッキー博士をその場所に召喚することもできます。





Ernest, James
プレイ記

5人プレイ、たっくんはこの鞭を持った軍人風のキャラクター


後ろの方に居るのが、、ラッキー博士


最初の手札6枚は、、移動系のカードが多め




ゲーム開始直後、Yさんが部屋の名前の移動カードで博士のところへ直行


当然、殺害が試みられる

「これ、殺されちゃったらもうゲーム終わりですよーー」


Yさん「殺傷力2で」





んー、、まだ誰も悪意トークンを持っていないこの状況で
失敗カードを出し渋っているとそれでもう決着してしまうかもしれん。


ここは失敗カードを出して、貢献しておく。

ラッキー博士は事なきを得ました。

Yさん「じゃ、トークン1つもらいます」


俺も博士の後を追っていくのだが、、よく考えるとこれは得策じゃなかったな





その後、今度はビリヤード部屋でイズナさんによって殺害が試みられる




凶器は拳銃・・殺傷力3


もっと強力な武器でも良さそうなイメージだけど^^;


こっちも手持ちの凶器は特定の部屋で殺傷力がアップするので待ち伏せしたいんだけど


今居る場所からは遠いな。。ビリヤード部屋とか

なかなか手番が回ってこない


その後も、いろいろな場所で



殺害が試みられ、悪意トークンも溜まってきたので


殺傷力8とか、かなり凶悪なことになってきた


これはちょっと、そろそろやばい・・



ラッキー博士の進路に先回りして、他のプレイヤーが変な出来心を起こさないように監視しないとダメだ



とやりながら、ラッキー博士についていくように俺も館の中に戻っていく



まてよ!

ラッキー博士の来る部屋に居ると手番が回ってくるんだよな


部屋番号11、12、13は隣同士

なら、、

11番の部屋で待ち伏せ

ラッキー博士が来る(手番も回ってくる)

12番の部屋に基本移動してカード引く

ラッキー博士が12番の部屋に来る


手番が来る

13番の部屋に基本移動してカード引く

ラッキー博士が13の部屋に来る

「ほほーー、これは美味しいw」



しかし、その横で大量の悪意トークンを溜め込んでいるイズナさん


ヤバイなアレ、吐き出させないと・・

しかし、そのためにはイズナさんの左隣に座っているKさんに頑張ってもらわないとならない・・
Kさんが殺害を実行しようとすれば、失敗カードを出す順番はイズナさんが最後になるので

Kさん「殺害します」

Yさん「パス」

ツエツキさん「パス」

たっくん「高らかに、パス!」

この間2秒弱(笑

いや、ちょっと待てよ、悪意トークンが1箇所に固まるのは良くないな。

やっぱり失敗カードをちょっと出して、イズナさんがスッテンテンにはならないようにする。



たっくん「トロフィールームに博士を呼び出します」




そして、その先で待ち伏せ


悪意トークンを持っていない俺は、武器カードを温存して素手で殴りかかる。

で、失敗してまずはトークンを溜めないと・・・



でもそんなことをやってる間に、

ツエツキさん「殺害します」

俺は3ポイントの失敗カードで阻止しにいくのだが


悪意トークンを6つ持っているイズナさん

イズナさん「うーん、、、じゃあトークン3つ」

マジで!阻止するにはあと1ポイント足りないんだけど・・・

イズナさん「Kさん、1枚くらい失敗カード持ってるでしょ」

Kさん「持ってないです」

イズナさん「えーーーーーー」


こうして、博士はツエツキさんによって殺害されてしまいました


ツエツキさんの勝利!



評価・・・

※評価の基準についてはこちら

さすが、一世を風靡した作品だけあって素晴らしい出来のゲームですね。

まあ、テーマがテーマなんでちょっと年齢制限をした方がいいのかな?とも思うんだけど
逆にラッキー博士を救うというテーマのセーブドクターラッキーというバージョンも出ているので
子供とプレイするときはこっちで遊べば良さそう。


しかし純粋なゲームシステムとしてはホント見事。

ラッキー博士の移動ルートは、あらかじめ予測できるので
待ち伏せするのが基本なんだけど、移動カードで違う場所に呼び出したりすることで
他のプレイヤーの計画を狂わせたりすることも可能なところが面白い。

そしてラッキー博士が来た部屋に居るプレイヤーに手番が回ってくるというルールも秀逸。
連続手番ができたり、手番順をすっとばしてみたり、UNOのスキップみたいな感覚かな。

悪意トークンは非常に有効なんだけど、あんまり持ちすぎてると強制的に吐き出させられたり。

一応2~3人でも対応できるようなのだが、監視の目が行き届かなそう。
あと手番スキップの爽快感を味わうには、たぶん4~5人くらいが良さそうかな。

逆にそれ以上になっちゃうと、今度はゲームが長引いてしまいがちになる気がする。やってないけど。

これ、いいですねー。
4~5人の大人という前提条件は必要っぽいけど、とても面白いし盛り上がると思います。

2013/01/16


JohnnyBet



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