たっくんのボードゲーム日記

No.71
ヘックメック
Heck Meck

プレイ人数:2 - 7
プレイ時間:約30

ルール難易度 簡単な部類に入る
日本語化 不要




タイルを集めて、タイルに描かれたムシの数の合計で勝負するゲームです。

これがそのタイルたち。タイルの下段に描かれている赤いのがムシ。




タイルは麻雀牌と似たような質感で非常にしっかりしたつくり。




それで、どうやってこのタイルをゲットしていくのかというと


サイコロ8個で決める。


ただし6の目が無く、代わりにムシの目がある。



要は、このサイコロの目の合計と同じ数(かそれ以下)のタイルがもらえるのである。

ムシの目は5と数える。


しかし、サイコロ1回振ってタイル取って終わりでは面白くもなんともない。

サイコロは振りなおせるのである。

ただ、8個全部振りなおせるわけではない。


たとえば、8個振ったらこんな目が出たとする。




そしたら、出た目のうちどれか1つのグループを確保しなければならない。



確保したサイコロは確定で、以降振りなおすことはできなくなる。


5の目が3つ出たので、コレを確保してみる。




残りの5つを振りなおす。




ムシの目を確保。



このムシの目は5として扱うのだが、もう1つ役割があって
最終的にムシの目を確保できていないとタイルを取れないのである。

それと、既に確保した目と同じ目は追加で確保できない。

この例で言うと、5の目はさっき確保したので
ここで出た5の目は確保できない。


こんな感じで、振りなおしては確保するというのを繰り返していく。




最終的に確保した目は、こんな感じ。



ムシの目が入っているのでOK。
ムシの目は5として扱うので合計25。

25以下のタイルが取れる。




もしくは、誰かが25のタイルをすでに取っていたら、それを奪うことができる。
ただし奪う場合はぴったりの数字じゃないとダメ。

取ったタイルはこんな感じで積んでおく。
他のプレイヤーのタイルを奪うときは、一番上のタイルしか取れない。



もし場からも他のプレイヤーからもタイルを取れないときは
(数字の合計が届かない、虫の目を確保できなかった等)
タイルを取れないだけでなく、自分が取ったタイルを1枚場に戻さなければならない。

戻したら、場のタイルのうち一番数字の大きいタイルを裏返す。



このタイルはゲームから完全に除外され2度と取られることはなくなる。


場のタイルがすべて取られたらゲーム終了。
タイルのムシの数が最も多い人の勝ち。





Knizia, Reiner
プレイ記




相棒と対戦、俺の手番から。。



んー、何を確保するかな。。ま、4にするか。


次、5がたくさん^^確保




しかしムシが出ず・・・ぼっしゅーと




相棒の手番、、おー良い目出たなぁ。。




ま、ムシ確保するよね。




しかし、あとが続かず結局取れたのは21。



ま、取れないよりはいいんだけど。


次の俺の手番。10、20、29! 29をゲット^^




相棒の手番、今回はあまり出目が良くなくて確保したのはこんなところ。。



5にするかムシにするか。。




まぁ、ムシだよね。



次、ま、5だわな。




合計24で、相棒24のタイルをゲット。




しかーし、その次、俺も24を出す。




相棒の24を横取り。




その後、、相棒23をゲット。若い数字はほとんど取られたかな。
このあたりから、タイルのキープがだんだん難しくなる。




俺の手番、安全策でムシ1つ確保した後2回目の振り。



んーどうすっかなぁ、3が4つ。。4を確保するか、どっちにする?


ここは確実に22を取りにいく。



首尾よく5が出てこれで22ゲット。




さぁ、残りのタイル。いよいよ厳しいぞ~




ここで相棒、運のいいことに大量の5を出す。




しかし尻すぼみ。結局26で、30には届かず手持ちのタイルを吐き出す。




その次も29で、あと一歩届かず。タイル放出。




俺は、これで32をゲット。やったぜ。



5が4つとはツイてた。



しかし、その直後の相棒。



なんじゃそりゃ~~!


ムシを3つ取って、2度目の振り



ちょちょちょーっと、ありえんだろ・・・

マジ?


徐々に目減りしていく俺のタイル。。




最終結果

俺




相棒




最後の方で30前後のタイルを続けざまに放出させられたのが痛かった。



評価・・・

※評価の基準についてはこちら

これはなかなかGoodではなかろうか。

手軽にできるので、相棒とけっこうヘビーローテーションでプレイしている。

どうしても王への請願と比較したくなるのだが、確実にこっちの方が1枚上だと思う。
まず、こっちの方がサイコロの目の選択が悩ましい。
5がたくさん出たけど、最終的にムシの目が確保できなければ水の泡なので
特に数字の大きいタイルが(自分のタイル山の)一番上になっているときは
たくさん出た5を取るか、数は少ないけどまずは確実にムシの目を確保しておくかとか
王への請願には無い悩ましさがある。

それでいてプレイ感は非常に軽い。タイルが取れなければ、数字の大きいタイルがどんどん
裏返されていくのであっという間に取れるタイルがなくなってしまう。
結果1枚も手元に残らなかったなんてこともけっこうあるくらいだ。

他のプレイヤーとのカラミは「相手のタイルを奪える」という点のみで
少々ソロプレイ感が強いが、不思議と相手がサイコロ振るのを見てるのも楽しいので
それほど気にならない。

最初は運ゲーと思うかもしれないが、プレイを重ねていくうちに
確率を考えるゲームと気付くことと思う。そういう頭のトレーニングにもなる。

もちろん、自分のタイルを奪われてしまわないかどうかも気になるので
自然と相手の出目のゆくえを飽きずに見ていられる。
テンポがいいので2回、3回とやりたくなる中毒性もありそうだ。
実際1回で終わってしまってはちょっと物足りない。

あと、紙のコンポーネントがないので水に強い!
子供と遊ぶ際にこれはけっこう重要だったりするのではないだろうか(笑
タイルは麻雀牌みたいな質感でちょっと高級な雰囲気がある。
携帯性にも優れ、かばんの隅に忍ばせておくくらいの感覚で持ち歩ける。

サイコロの数が多めなので、できればダイストレーかなんかがあったほうがいいかな。

このサイズにして、なかなかの好ゲーム。迷わずBとしておきたい。


JohnnyBet



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