たっくんのボードゲーム日記

No.454
グラスロード
Glass Road

プレイ人数:1 - 4
プレイ時間:約70

ルール難易度 少し難しめかな
日本語化 言語依存度としては中レベルくらい


かなり雑にざっくり言うと、いろいろなリソースを集めてそれをいろいろな方法で勝利点に変換するゲームです。


左のダイヤルみたいなのが2つ付いてるのが、手持ちのリソースを表現していて
右のボードがそのリソースなどを勝利点に変換するための建物を建設したりするための個人ボード。

個人ボードには3つほど最初から建物が建っています。


これは手持ちのガラス(リソース)1つにつき1勝利点に変えることのできる建物。
ガラスを2つ持ってれば2点もらえるってことですね。


こちらはレンガリソース1つを1勝利点に変えられます。




それで、リソースをどれだけ持っているかを表すダイヤル状のボードだけれども
とりあえず、緑と赤のコマがそれぞれガラスとレンガを表しています。



ダイヤル中央の数字がリソースの個数を表しています。


これは初期配置状態で、ガラスは0個、珪砂も0個、食料1個、木炭2個、水3個、木材4個となっています。


下のダイヤルも同様に、レンガ0個、木炭0個、粘土1個、食料2個


ちなみに木炭と食料は、ガラスとレンガ両方のダイヤル上にあります。


ゲーム中、各種リソースを獲得してガラス(レンガ)ではない方のエリアに配置されているリソースが全て1個以上になると
茶色い針が強制的に時計回りに回転します。


そうすると、ガラスは1個増え、それ以外のリソースは全部1ずつ減ることになります。
イメージ的には、5種類のリソースを1ずつ使ってガラスが自動的に生産されたみたいな感じでしょうか。

ただしガラスとレンガは3個がMAXなので、そういう場合は針は回転せず
その自動生産は行われません。


もちろん、レンガが消費されて2個とかになれば針が回転してレンガは再び3個になり
それ以外の3つのリソースは1ずつ減ることになりますね。


さて、個人ボードにはリソースを別のリソースや勝利点に変えたりする建物を建設します。
※それ以外の効果の建物もありますが




建物は、メインボード上から獲得します。



建物タイルの見方としてはこういう感じ。


左端に描かれているアイコンが、建てるために必要なコストで
この場合は、木材3個と粘土1個を払う必要があります。

右上の袋に書かれた数字が勝利点。この場合は、建てたらそれだけで1点もらえます。
タイル下部に書かれているのが効果で、この建物は建てたときにだけですが水を7個もらえます。


こちらはコスト無し、勝利点も無いけれど、建てたときに珪砂を3つもらえます。




この建物からもたらされる勝利点は条件次第で変化します。


コストは木材1、粘土2、レンガ1ですね。


まあ、他にもいろいろあります。





さて、、各プレイヤーは同じ構成のカードセット15枚を受け取ります。


これらのカードをプレイすることで、リソースを獲得したり建物を建てたりできます。
※建物の効果と重複する部分もありますが

カードを見てみると、赤いエリアに描かれているのがプレイにあたって必要なコスト。
上下に分かれている部分に描かれているのがカードの効果です。


養魚家なら、木炭を1つ払うと、効果1として食料を2つ獲得 効果2として個人ボードに配置されている池1つにつき食料1つ獲得

となっています。

コストが無いカードもありますが、効果に関してはどのカードにも必ず2つ書かれています。

理由は後ほど。


まずラウンドの最初に15枚のカードの中から任意で5枚のカードを選び出して手札とします。


それで、その手札から1枚を選んで伏せて出します。


全員が伏せて出したら、スタートプレイヤーからオープンにします。


基本的には、プレイしたカードのコストを払って効果1と効果2の両方をもらえます。


他のプレイヤーは、オープンにされたカードと同じカードを残った手札に持っていた場合は、それをオープンにして個人ボードの隣に置きます。


この場合は、カードをプレイしたプレイヤーも、同じカードを手札から出したプレイヤーも、効果1か効果2のどちらか1つを選択します。

つまり、誰かが出したカードと手札に残ったカードが被ったら、そのカードを追加でプレイできる。 ※ただし1ラウンドで2枚まで
そしてカードを出したプレイヤーは、2つある効果のうち1つしか実行できない、という感じ。



全員が伏せて出したカードをオープン(他のプレイヤーは同じカードが無いかチェック)したら、手札に残った4枚からまた1枚選んで伏せてだして・・というのを3回繰り返します。


これで1ラウンド終了。


他のカードはこういう感じ、リソースを獲得したり、池や林などを作ったり、建物を建てたり。





そんな感じです。





Rosenberg, Uwe

評価・・・

※評価の基準についてはこちら

ちょっと個人ごとに管理しなきゃならないコンポーネントが多めかな。
このゲームに限った話では無いんだけれども。

すでにあちこちで言われている通り、魔法にかかったみたいと似たシステムを抱えているけれどプレイ感としては全然違う。
魔法にかかったみたいの場合は、被るかどうかシビアな読みが必要なのに対して本作はその点がかなり緩く出来てる。

あ、今回はちょっとラッキー(アンラッキー)だったな、くらいの感じ。

カード選びに関して、バッティングするかどうかを考慮しながらプレイすることはほとんどなかった。
基本的にほぼ100%自分の都合だけで使うカードを選んでたかな。

他のプレイヤーのジャマはほぼ出来ないので、自分の箱庭をコツコツ造っていく感じ。
やってて楽しいには楽しいんだけど、どうもこういう拡大生産系のゲームって妙手とか奇手というのが見出しづらくて少し物足りない気がする。
加えて、タイルとかカードの効果と種類が色々あり過ぎて把握するのが大変。

このタイプのゲームは、その2点が自分にはあまり合わないように思う。

タイルやカードに特殊効果があるのが即ダメってわけでもなくて、そういうのが含まれてるけど好きなゲームもたくさんある。
じゃあ、どういうのならOKなのかと言われるとこれも断言はできないんだけれど

・構成や全容を把握しやすい
・数が少なめ
・特殊効果が含まれるタイルやカードは最初から全部場に公開されている

上記のような条件に該当してると受け入れやすいのかなと・・

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でも、あのリソースを管理するための個人ボードの仕掛けは非常にユニークで面白いですねー
ホントよくこんなの考えたなと。

あるリソースを動かすと、自動的に連動して他のリソースの個数が変わる。
これをダイヤル上の針を動かすだけで表現出来てるっていうのがとても興味深い。

あのダイヤルシステムだけ取り出して、個人ごとに持つんじゃなくて共有ボードにして
それをベースにした何か新しいゲームが作れるんじゃないかという気がなんとなくする。

本当に漠然となんだけど。

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それくらいこの作品の良さというのは、あのダイヤルのシステムに凝縮されてると思う。
なんだろな個人的な想像としては、あれが気に入ってそこにいろいろ要素を足していった結果できたゲームなんじゃないかなって思った。


2015/02/07


JohnnyBet



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