たっくんのボードゲーム日記

No.499
ブレーキングアウェイ
Breaking Away

プレイ人数:3 - 5
プレイ時間:約120

ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 不要


自転車のレースゲームです。


1人、4台の選手コマを持ちます。
右下のカードは、スプリットラインやフィニッシュラインを通過した時にもらえる得点カード。
最終的に獲得した得点カードの合計が多いプレイヤーの勝利です。


最初にスタートラインに選手コマを並べます。


※すべてのコマをスタートラインのマスに置くことはできないので、便宜上後ろのマスも使いますがスタートする時はスタートラインのマスからスタートするものとして扱います。

よく見ると選手の姿勢がちょっとずつ違ってますね。



前輪に選手の番号を示す数字が付いてます。



青が1回目のスプリットライン通過時の順位に応じてもらえる点数カード。
黄色が2回目、赤のカードはフィニッシュラインを超えたときにもらえます。


それぞれ8枚ずつなので、もらえるのは8位までです。



このゲームでは、各選手の移動力をシートに書いて(1人1枚ずつ)管理します。


ゲームの最初に、ゼッケン1の選手は30、ゼッケン2は25、ゼッケン3は20、ゼッケン4は16の移動力を
3つか4つに分けて記入しておきます。


手番は、先頭のマスの選手(同じマスにいる場合は内側が優先)から行います。




コマを動かす順番が自分の順番に回ってきたら、その選手に割り振った移動力のうち1つにマルをつけます。



マルをつけた数値分だけ、その選手を動かします。



すべての選手が1回ずつ動いたら1ラウンド終了です。

使わなかった数値は、そのまま下のマスに降ろします。


そうすると使った数値に相当するマスは空白になりますが、次のルールに従ってラウンド終了時に新しい数値で埋めます。

自分の前に居る選手の数+3

こんな感じなら、黒の選手の前には3人の選手が居るので


3+3=6が新しい移動力として割り当てられます。


次のラウンドでは、15、6、5、2の中から選ぶことができます。

選手が途切れずつながっている限り選手の数をプラスしますが、空白マスが間にあるとカウントしなおしになってしまいます。






John Harrington
プレイ記

8人プレイ


ピンク:タケイさん
オレンジ:ツエツキさん
ブラック:フォルテさん
グリーン:たっくん
ブルー:usalapbitさん
イエロー:イズナさん
レッド:KDさん
ホワイト:ツエツキさんJR


最初の移動力は、こう振り分けてみた。


ちょっと極端かもだけど、15とかレース中ではなかなか獲得できない気がして貴重かもと思ったので。


いよいよレーススタート!


当然ながら集団の真後ろが有利なので、そういう感じで動く。


15とかは温存。



なんかすごい大集団になってきたw


マスにコマが入りきらん・・




第1ラウンド終了時。


かなり良いポジションにつけたぞ。


29とか33とかゲット、これは美味しいw


第2ラウンド


後ろから行くと、先行集団の様子を見てから行動できるのも大きい。


さてそろそろ番が回ってくるぞ、どうすっかな。


ここでゼッケン2と3はスプリントポイントを獲得すべくスパートさせることにする。



第1スプリント1位は白のツエツキさんJR





でもこっちは、2位と5位のポイントをゲット!





足を溜めさせていたゼッケン1、ここで軽くスパートさせる。


抜け出しつつ、ブレーキングアウェイルールにより2位とのマス差(12)を移動力としてゲット



その12移動力を次のラウンドで使うと第2スプリントの1位を獲得!




さらに、15と8を残してるので、FINISHも1位が濃厚という状況にできた。



しかし、ここにきて右下の方に大集団を形成。その最後尾にポジションを取ったピンクの2台がこれから一気に来そうな雰囲気。



2位以下にピンクが大量に入線



こちらはなんとか振り切って、1位でフィニッシュ!



トータル、スプリントのポイントも効いて勝利!




評価・・・

※評価の基準についてはこちら

多分4〜5人ならだいぶプレイ感も変わると思うけど、なかなか面白いシステムと思った。
ルールとして、明確に「風除け」という言葉は出てこなかったけど他の自転車の後ろに付いていると足を溜められるというのは現実の自転車レースさながらという感じがした。
その集団が集団のまま移動していく様子とか、どこで仕掛けてスパートするかとかなんか妙にリアル。

もちろんボードゲームなので、脚力や体力は一切必要なくそういうのを緻密に考える頭だけで勝負するんだけれどもw

空きマスを埋めて集団の構成員に入れるかどうかが勝負のポイントとなるのは言うまでもなく、2つの集団がくっついた時などは結構わーっと盛り上がったりしますね。
大人数で自転車の台数が多くて移動力も派手になりやすいから余計そういう風に感じたのかもだけど。



ただ、ちょっとこのコンポーネントだとプレイアビリティが良くないと思う。

まずボード(マス)が小さくて、どの自転車がどのマスに要るのか分かりづらい。特にカーブ部分。

あと、車番も見づらい。デザインとしては良いんだけど、2とか反対側から見ると5に見えてしまうとか・・
さらにラウンドの最後に新しい移動力の計算をするときに、集団になってると横から見ても番号が非常に確認しづらくて
いちいち自転車コマを持ち上げないとわからない。
視認性という点では、上から見ても選手の番号を確認しやすいように、選手コマの背中に少し大きめに番号を書いて欲しかった。


前述のマスの小ささも手伝って、持ち上げたコマを戻すときに気をつけてないと1マスくらいズレておいてしまったりしかねない。

そうでなくても新しい移動力を調べてシートに書き込むのは、結構面倒な作業に感じた。
ゆえに時間がかかって重たい印象に繋がってるのかなと。

こういうシートに書き込む形式のゲームは、やっぱりできれば筆記用具なしで遊びたい。
このゲームの場合、それがミスの温床になり得る気がするし、そういうところに余分な注意を払いながらプレイするのは正直イマイチな感じ。

うーん、、、

2015/12/07


JohnnyBet



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