たっくんのボードゲーム日記

No.303
アーサー王
Artus

プレイ人数:2 - 4
プレイ時間:約40

ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 発展ルールのカード6枚は言語依存があるが、絵が描かれているので敢えて日本語化しなくても遊べると思う


小ぶりなボードです。


外周部は得点チャート、そしてたくさんのイスが円形に並んでいます


この上に、円卓ボードを置きます


中央のつまみをつまんで、円卓はクルクル回せます。


円卓の各座席には得点が付いています


赤い席はマイナスの席で、-1点から-15点まで


緑の席はプラスで、1~10点


黄色は0点、さらにそのうち1席だけ王冠のマークが付いた席があります。

ここがアーサー王の席になる



とりあえず、各プレイヤーはコマを6個ずつ受け取ります



1個は得点チャートへ



残り5つを円卓の席に置いていくのだが
※4人プレイの場合は4つずつ。余った1個は箱に戻します


手番では、カード(後述)をプレイしてコマを時計回りの方向に動かします


このとき、移動元の席に書かれている数字を得点します。

移動先じゃないんですね。


なのでマイナスの席に居るコマを動かせば、もちろん減点されてしまいます。




それで、カードについてなのだが

各プレイヤーは同じ内容のカードセットを16枚ずつ受け取ります(基本ゲームでは)


まず、そのうちの8枚はこんな内容


たとえば、1-4と書かれているカードをプレイすれば
ボード上の任意の自分のコマを1~4マスの範囲で動かすことができる。

基本的には、時計回りの方向にしか動かせないのだが
このカードだけは、逆回りに動かすことも可能となっている。




ところで、中立なコマというのがあって、それがこの銀と金のコマ2つずつ




これらのコマはセットアップのとき、王冠の描かれている席に置きます




もう1つ、こういう金のリングがあって




ボード上の王冠の中に1つだけ大きな王冠があるので、そこに置いたコマに
リングを3つ被せます。これが最初のアーサー王。


アーサー王の席に円卓の王冠を合わせておきます。


それ以外の3つのコマにはリングを1つずつ被せます。


※金と銀のコマは互い違いになるように置きます


ということで、各プレイヤーに配られる16枚のカードの中には
これらの金銀コマを動かすカードが4枚入っています。




たとえばこのカードなら、銀のコマのうちどちらかを1~7マス動かせます


中立のコマを動かした場合も、そのコマが元居た席から得点を得ます。


これによってアーサー王が動かされれば






円卓も合わせて回されます。


アーサー王は常に王冠の席に座ります。
なので、アーサー王を動かす場合は得点も常に0点です。


16枚のカードのうちの、残りの4枚がこういうカードで


金および、銀のコマにリングを追加できます。


このカードなら金のコマどちらかに




リングを1つ追加します


このときも、他のカードをプレイしたときと同じように席から得点を得ます。


リングが3つになったら、そのコマが新しいアーサー王になります


もちろん円卓も回転させて、王冠をアーサー王の居る席に合わせます


今までのアーサー王からはリングを2つ取り除きます。




16枚のカードはバックのデザインが2種類に分かれています


各プレイヤーは、これらの8枚ずつのカードセットを別々にシャッフルしておきます。



そして、それぞれのデッキから2枚ずつ引いてきます。


この4枚が最初の手札になる。


自分のコマは、順番に1つずつ空いている席に置いていきます。




手番では、手札から1枚カードをプレイして


コマを動かして


得点を得ます



2つのデッキのどちらかから1枚手札に補充して手番終了。


全員が16枚のカードを全部プレイしたらゲーム終了。
もっともたくさんの得点を得たプレイヤーの勝ち。



■発展ルール

発展ルールでは手札が6枚増えて22枚になります。


これらの「決算カード」をプレイすると、その時点で得点計算を行います。


たとえばこのカードなら、
レッドカーペットの上に居る自分のコマ2つについて得点計算するか


-25点を得ます。


レッドカーペット上というのは、この6席ね


この6席に1つもコマがない状態で、このカードをプレイせざるを得ない場合は-25点になってしまう


このカードは、赤い席の自分のコマ3つを得点計算するか


-50点。

条件を満たせない状況でこのカードをプレイした場合は、同様に-50点となる



決算カードは3つ目のデッキとして、他のカードとは別でシャッフルしておきます。




その他の変更点として、発展ルールではカードは2枚ずつプレイします。

カードは22枚なので、11回手番をやったらゲーム終了になります。





Kramer, Wolfgang
Kiesling, Michael
プレイ記

相棒(&みっちー)と対戦 今回は上級ルールで




初期配置。相棒が赤で俺が青。


円卓はクルクル動くから、あんまり偏らない配置の方がいいかなと思っていたのだが

でもな、決算カードがあるんだよな。

仮に自分のコマが全部プラスのマスに居る状態で、全てのコマの得点をつけるとか
超美味しいのだが・・ま、最初だしここは散らして置くことにする。


とりあえず、初期配置で10点のマスに置いたので
これを動かさん手はあまり考えにくい。




で、2枚補充と。決算カードを1枚引いておく。


う・・全コマの得点をつけるカードだが、正負が逆転する方だ。

こういうカードがあるので、あまり初期配置で偏らせて置けないんだよな。


相棒「銀色のコマにリング足して8点」




その後も積極的に決算カードを引いてみると


うう・・普通に全コマの得点つけるカードだ。。。

やっぱ偏らせて置いておけばよかったかなぁ

ゲーム中はコマを固めたくても、マイナスのでかいマスに居るコマは動かしたくない。


こんな状況、どうするべ




と思ってたら、相棒の方から先に正負が逆転する方の全コマ決算カードを出してきた。


相棒「えーと、12点?」

俺「そうやね」

これはちょっと助かった。

自分が同じカードをプレイするときの指針になるので。

12点か


それなら俺もプレイしておこう


俺「これで17点」



あっという間に得点トラック1周




そろそろ終盤


しかし、きっつい決算カードを残してしまっている
レッドカーペットと赤いエリア3個の得点計算

特に後者は、条件を満たせない状態でプレイせざるをえなくなってしまうと

-50点

これは痛すぎるので、なんとか早めに処分したいところ。


いろいろ考えたのだが、うまいことできるだけ少ないマイナスのマスに
自分のコマを3つ集めるのは難しそうだったので

先にレッドカーペットの方の布石を敷く


俺「じゃ、これで9点ね」

ともするとマイナスを喰らいかねない決算カードで+9点なら御の字


しかし、山札が全部なくなってカードは残り4枚


かなりヤバイ


しかし、相棒が金色のコマを黄色のマスに移動させてくれた!


ラッキー、すかさずリングを被せてマイナスを喰らうことなく
コイツをアーサー王に昇格させることに成功


そうするとですね


うーん、あともう1マスずれてれば最高だったのに^^;

惜しい

でも、-1、-2、-14で合計-17点ならまずまず

これ以上は望めそうにないので、ここで決算カードを出すことにする。

-50点かもしれなかったものが、-17点で済んだんだからいいでしょ。


完全に困った様子の相棒


実はカードをカウンティングしていて、相棒も-50点の決算カードを
残してしまっていることは分かっていた。

相棒「いや、回避はできるんだけどね」

相棒「どの回避の仕方がいいかな・・」


相棒「これでいいかな」


うわ、-15点でまとめてきたか

この時点で負けがほぼ確定


残った2枚は、黄色のマスに居る金色のやつにかぶせて0点で終了




そして終わってみれば完敗



基本ゲームのときは俺の圧勝だったんだけどな



評価・・・

※評価の基準についてはこちら

カード16枚プレイしたらゲーム終了(基本ゲームでは)なので、さらっと終わるかなと
思っていたんだけれど、かなり緻密にいろいろ考えるので思っていたよりは時間がかかった。

カードの種類ごとに引くデッキを選べるので「引き運」というのはあまり感じない。
ゆえにアブストラクトっぽい匂いが漂っているように思うのだが
少なくとも基本ゲームでは、大局的な戦略性がちょっと乏しいかな。

とは言え、局面ごとにいろいろ考えることはあるので単調なゲームかと
言われると決してそんなことはない。

まあまあ面白いと思うんだけど、うーん、やっぱりまあまあかな^^;
非常にとっつきやすく遊びやすいゲームではあるんだけど。

今度は、上級ルール(決算カードあり)でやってみようと思うので
実際遊んだらレポートを追記します。

2012/08/08


■追記

上級ルールでやってみたのだが、基本的なプレイ感はあまり変わらなかった感じ。
決算カードは単純にゲームをより複雑なものにしている以上のものは無いかな。

でも個人的には、上級ルールの方が好きかも。

このくらいの複雑さがあったほうが遊び応えがあるように思ったので。

相棒は1回の手番でカードを2枚プレイできるというのが計画を立て易くて
良かったみたい。言われてみれば、確かにそんな気がする。

プレイできるのが1枚だけだと、ちょっと見通しが立てづらいようには思っていた。

ま、気軽にプレイしたいなら基本ルール。
考えどころを増やしたいなら上級ルールってところ。

月並みな言い方だけど。

渋い感じではあるけれど、なかなか良く出来てると思う。


2012/08/18


JohnnyBet



レビュー一覧へ


たっくんのボードゲーム日記