たっくんのボードゲーム日記

No.505
8か28
8-28

プレイ人数:3 - 6
プレイ時間:約30

ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 不要


カードゲームです。


カード構成がちょっと偏ってて、1が15枚、1と11どちらにでも使えるカードが8枚あります。


あとは大体3枚ずつ、ただし8だけ4枚あります。



宝石。赤が2点で青が1点。


赤は15個、青は55個あります。

要するに、たくさん宝石を集めた人の勝ちなのだけれども

ラウンドの最初に全てのカードをシャッフルして全員に1枚ずつ配ります。


配られたら他の人に見られないように確認。


確認したら、自分の前に伏せておきます。

テーブルの真ん中には青い宝石が1個置かれます。



それでどうするのかというと、8もしくは28を超えない範囲で、8か28にできるだけ手札の合計が近くなるようにします。
ブラックジャックみたいな感じかな。

カードを配ったり宝石をテーブルの真ん中に置いたりするのも「ディーラー役にプレイヤー」が行います。

ヂィーラーは、各プレイヤーに追加のカードが欲しいかどうかを聞いて、欲しいと言ったプレイヤーには1枚カードを配ります。


配られたカードはオープンにして自分の前に並べます。

もちろんパスしてもいい。



ここで、

1.誰か1人以上のプレイヤーが追加のカードを受け取った場合
 →ディーラーを左隣のプレイヤーに交代してラウンド続行

2.ディーラーを含む全員がパスした場合
 →伏せてあるカードを公開して宝石の分配しラウンドを終了



とりあえず、続行の場合は・・・

新しいディーラーはテーブルの真ん中に青い宝石を1個追加します。




最初のディーラーがやったのと同じように追加でカードが欲しいプレイヤーには1枚配ります。
※前回パスしたプレイヤーも望むならばカードを受け取れます


ただし、オープンになっているカードの合計が28以上になっているプレイヤーは、このラウンドはもう参加できません。(脱落です)


全員がパスした場合は・・・

全員(脱落したプレイヤー以外)伏せているカードをオープンにして、カードの数字を合計します。


テーブルの真ん中に溜まった宝石を半分ずつに分けて、それぞれ8に一番近い人、28に一番近い人に分配します。
※あまりが出た場合は、次のラウンド用に持ち越されます。



場の宝石が全部で5つだったとすると、2個ずつで余り1

8が2人居るので、1個ずつ分配します。



7の人は何ももらえません。
28に一番近い人は1人だけなので2等分したもう一方(2個)をもらえます。



余った宝石は、次のラウンドに持ち越します。(テーブルの真ん中に置いたまま)

ちなみに、8と28両方ピッタリに数えることができる場合だけは場の宝石を総取りできます。


これの繰り返しで、青い宝石がなくなったら代わりに赤い宝石を使います。
赤い宝石が使われ始めたらそのラウンドで終了。

獲得した宝石の合計点が多いプレイヤーの勝ち。





Michael Hirtle
David Hoyt
Colin Morgan

評価・・・

※評価の基準についてはこちら

プレイする前からある程度予想がついていたことではあるけれど、1として使えるカードの枚数がかなり多いので「もう1枚」「もう1枚」という展開になりやすい。
これによってあまり早い段階で全員パスするようなことは起きにくく、場に宝石が溜まりやすくなる。
なので、これを計算して最初は敢えてパスして状況を見てからカードを引くとかそういう作戦を仕掛けやすいのが面白い。

ただ、今回は5人プレイだったので3人、4人とかだともっと早い巡目で「全員パス」が起きやすくなりそう。
とすると、人数が少ないとその辺の判断がしづらいというか難しくなるんじゃないかなと思う。

8を狙うか28を狙うか、自分以外の全員が8オーバーであることが明らかなら自分が持っているカードが1とかでも十分なわけで
そういう状況を狙って最初のうちは連続パスするっていうのは有効な戦術になりそう。
早い段階で決算になっても場に溜まっている宝石も少ないはずなので、たとえ取れなくてもダメージは小さい。

でも同じことを考える人が他にも出てくるようになると色々思惑が交錯しそうとか、ちょっとした考え所を楽しめそうな感じのゲームかな。

「リサイクル」でも似たようなことを思ったのだけれど、パスしてた人が後になって突然追加カードを受け取り出したりするのは見てて面白いw

運要素を抑えて、思考要素を少し増やしたブラックジャックってところ。
もう少し具体的に言うと、他のプレイヤーの出方を見ながら追加カードを引くかどうか考えられる、1回1回の勝負が少しだけ長丁場になったブラックジャックと表現すると大体しっくりくる。


前述したように1として使えるカードが多いので、8や28ぴったりというのがかなり出やすいと思う。
※ただ、これはもちろんプレイ人数やプレイスタイルによっても変わってくる可能性ありそう。

そういう意味でも、ブラックジャックより少し地味かもしれない。
まあ、本作の大当たりが出る確率の比較で考えれば大差ないかもだけど。

あと、ディーラー役が1巡ごとに交代していくのはちょっとめんどいと思った。
1ラウンドの間は誰か1人が担当するくらいの方がプレイアビリティ的には良さそうかなと。
いっそカードはディーラーが配るんじゃなくて、山札から各自引くような形式でも良さそうに思えるけれど、そうすると1巡の間に全員がパスしたかどうか見過ごしてしまう可能性を高めてしまう懸念がありそうだな。。。

ルール的な意味合いで考えても、8にするか28にするかを決められるプレイヤーが複数居る場合の解決順くらいとしてしか機能してないと思うので少なくとも1巡ごとに交代していく必要性はかなり薄いように思う。


カード枚数が多くなるので、合計がいくつなのか分りにくくなりがちなところも少し気になったかな。
これがあるので、伏せカードをパッと開いたときの盛り上がりに影を落としやすそう。
「1・11」以外の、数字が確定したオープンカードは5とか10とか計算しやすい単位でまとめながらプレイするような工夫も必要かも。

これはアタリ!とは正直言いづらいけれど、まあまあそこそこ面白いと思う。

2016/02/22


JohnnyBet



レビュー一覧へ


たっくんのボードゲーム日記