たっくんのボードゲーム日記

No.527
クリスマスの12日
12 Days of Christmas

プレイ人数:3 - 8
プレイ時間:約30

ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 不要


カードゲームです、スートは無く1〜12までの数字が書かれています。
さらに、カードに書かれた数字=カードの枚数となっています。


1のカードは1枚しかありません、2は2枚、3は3枚あリます。








11は11枚、12は12枚です。



プレゼントカード12枚。
これを最も多く集めたプレイヤーがゲームに勝利します。


要するに得点カードですね。
プレゼントの色に特にルール上の意味はありません。

ショートゲームで遊ぶ場合は、最初から1枚ずつ配られます。



さて、数字カードは良くシャッフルして12枚ずつ配ります。
※7人プレイの場合は11枚ずつ、8人プレイの場合は9枚ずつ


これらのカードを全部出し切ることができたら、さっきのプレゼントカードをもらえます。

ということで、手番が来たらカードを出すか、出せない・出したくない場合はパスするかするわけですが
カードの出し方が3種類あります。


1枚だけ出すか、数字の連番で出すか、同じ数字のセットで出すか


リード(最初に出す人)は、3種類のうちどれで出すか自由に選べます。
2番手以降のプレイヤーは以下の2つの制限があります。

・リードのカードと同じ出し方(1枚、連番、セット)で出さなければならない
・リードが出したカード以下の数字でなければならない

例えば、リードが9を1枚で出したとすると、他のプレイヤーも1枚で出さなければなりません。
さらに、そのカードは9以下である必要があります。


あくまでリードが出したカードとの比較なので、前手番のプレイヤーが出したカードより小さい数字である必要はありません。


では、リードが同じ数字のセットで出した場合。
リードが10の3枚セットで出したとすると、2番手以降のプレイヤーが出すカードは10以下のセットという条件を満たす必要があります。


なので、6を2枚なら出せます。枚数については従う必要はありません。
リードが3枚で出したからと言って、3枚セットで出す必要はなく、セットなら2枚でも4枚でも5枚でもOKです。


10以下のセットになっているので、9の5枚セットも出せます。



でも12のセットは、リードの出した数字が10のセットなので出せません。




最後に連番ですが。
例えばリードが10、11、12の連番で出して来たとすると、これまでと同様に他のプレイヤーも連番で出さなければなりません。


連番の場合は、その中で一番小さい数字(上記の場合は10)以下のカードを少なくとも1枚以上含めなければなりません。


なので、リードが10、11、12なら、2番手以降のプレイヤーは11、12では10以下の数字が含まれていないので出せません。



10以下が含まれている連番なので、これなら出せます。


他には4,5,6,7,8とかも10以下が含まれている連番なので出せます。

これもOKです。



そんな感じで、リードから時計回りに1手番ずつ(カードを出すかパスするか)を行います。

出された中で、一番小さい数字(を含む)のカードを出したプレイヤーが次のリードになります。
※最も小さい数字が同じ場合は、後から出したプレイヤーがリードになります。(後勝ち)

このゲームでは、小さい数字の方が強いカードです。

出されたカードは基本的に全て捨て札になります。 ※例外あるので後述

手札を見事出し切ることができたら、プレゼントカードを場から1枚もらいます。



さらに、手札の枚数が最も多く残ってしまったプレイヤー(複数の場合も)から、プレゼントカード(持っていれば)を1枚もらえます。



ということで、なるべく強い(小さい数字)カードを1枚だけ残しておきたかったりするのですが



リードが連番やセットで出して来たら、もちろんいくら強いカードでも出せません。



もう1つ、重要なルールがあります。
それは、手札を出し切ったときに、勝つ(リードを取る)ことができなかったら、出したカードがそのまま手札に戻る

例えば、全員手札1枚の状況でリードから順番に7、2、3、12、2と出したとすると、最後に出された2以外は手札に戻さなければなりません。


この場合、最も多くの手札が残ってしまったプレイヤーは最後に2を出したプレイヤー以外全員(1枚)です。
場からプレゼントカードを1枚もらいつつ、さらに全員から1枚ずつプレゼントカードをもらうことができます。(持っていれば)





Gordon Hamilton

評価・・・

※評価の基準についてはこちら

これ、当たり。とても面白い!
ルールをさらっと読んだだけだと、ちょっとピンと来ないかもしれない。
こんなにカードの出し方に関する制限が緩いゲームって他になかなか無いと思う。

なんせ初手番でいきなり5枚、6枚くらいバサっと出せたりする。
でも、同じ枚数を出さなきゃいけないわけじゃ無いし、リードのプレイヤーが出したカード以外は、その制限に影響を全く与えない。
でも、手番順は結構重要。

手札が12枚なのに、そうやって一気に出せるのであっという間に決着が着くこともしばしば。

逆に、このゲームで縛りがキツイところは、最後は勝ち切らないと出したカードが舞い戻ってくるという点。
そうなってしまうと、手札はもちろんモロバレ。
けど、見られても問題ない場合もあったりする。

この感覚というか面白さは、かなり新鮮。しかもとても良く出来てる。
序盤〜中盤の緩さと最後のキツさ。

雑に言ってしまうと、フィニッシュの仕方を考えるゲームとも言えるかも。
5本のきゅうりと少し似てるかな。

でももちろんプレイ感は全然違う。

3、4、5、6人でやってみたけど、どのプレイ人数でも問題なく遊べそう。
少人数だとどうかと思ったけど、大丈夫っぽい。

でも、できれば5、6人くらいが良さそう。
というのも大量のカードを一気に出してみたり、プレゼントカードも一度に何枚も獲得するチャンスがあったり、派手な要素があるので大人数で盛り上がる方がゲームシステムとマッチしてるように思う。

7、8人は未プレイだけど、たぶん問題ないんじゃないかと。


ちなみに「クリスマスの12日」というのは日本ではほとんど馴染みが無いですけれど、調べてみると結構面白いです。 12日というのは、12/26から1/6までを指します。 なんというか、とても印象的なメロディですね。 2016/11/17
JohnnyBet



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