たっくんのボードゲーム日記

No.567
ウィッチズ
Witches

プレイ人数:3 - 6
プレイ時間:約30

ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 不要


マストフォローのトリックテイク、というか ハーツ(ブラックレディ) のリメイクです。

カードは全部で60枚。トランプで遊ぶ  ハーツ(ブラックレディ) より8枚多いです。



4色(4スート)でそれぞれ 0〜14 まであります。






赤いカードがハートみたいなもので、取ってしまうと1枚1点です。(マイナス点)




赤の11には ×2 とか書かれてますがこれは後ほど。



0のカード(ウィザード)はリードで出されたカードと同じスートのカードを持っていたとしても出すことができる。
※4色ありますが、効果に差はありません。


リードがウィザードを出した場合は、その次以降に出されたウィザード以外のカードのスートがフォローしなければならない対象のスートになります。

例えば、ウィザード、緑4 と出されたら、そのあとのプレイヤーは緑をフォローしなければならない。

ウィザードは0なのでトリックを取ることはありません。
ただし、例外が1つだけあって全員がウィザードを出したときだけ、リードでウィザードを出したプレイヤーがトリックを取ります。

緑の11と12、黄11、青11、赤11はちょっと特殊な効果があります。



緑の11と12はそれぞれ5点、10点。

黄色の11はマイナス5点。※ゲーム終了時に点数の合計がマイナスになることはない

青の11を取ると、緑の11と12を取ってしまったときそれを無効にすることができます。

赤の11は、他の赤のカードの点数を2倍にします。 ※ただし最大でも15点まで。
例えば、11を含む赤カードを7枚取った場合は、6×2=12点です。
赤11自体に点数は発生しないので、持っている赤カードが11だけの場合は0点です。


■呪文ハーツ(ブラックレディ) のシュート・ザ・ムーンに相当。

全ての赤カードと、緑の11(5点)を取った場合: 取ったプレイヤー以外が20点

全ての赤カードと、緑の12(10点)を取った場合: 取ったプレイヤー以外が25点

全ての赤カードと、緑の11(5点)、緑の12(10点)を取った場合: 取ったプレイヤー以外が30点


呪文が成功した場合、成功させたプレイヤー以外が持っている特殊効果のあるカード(11や12)は全て無効です。




■ゲームの流れ

準備

ディーラーが60枚のカードを良くシャッフルして配りきります。
その後、ハーツ(ブラックレディ) と同じようにカードを伏せて交換します。

交換する枚数は

3人プレイ:4枚
4、5人プレイ:3枚
6人プレイ:2枚

交換する相手は

3、5人プレイ:最初のラウンドは左隣へ、次のラウンドは右隣へ、以下それを繰り返す。
4人、6人プレイ:最初のラウンドは左隣へ、次のラウンドは右隣へ、次は正面(対面)へ、以下それを繰り返す。

ディーラーの左隣のプレイヤーからトリック(ゲーム)を開始します。
以降は時計回りで行います。


■ゲームの終了

誰かの得点が合計70点以上になったらゲーム終了です。
合計点が最も少ないプレイヤーの勝ち。





Ken Fisher
Joe Andrews

評価・・・

※評価の基準についてはこちら

基本的に ハーツ(ブラックレディ) の面白さが大きく損なわれているようなことは無いですね。面白いです。

カードの総数が60枚で人数による枚数調整不要なところは、むしろハーツよりも良い点かな。
同枚数を配り切るゲームの場合60枚というのは、プレイ人数が2、3、4、5、6いずれでも余らないのでセットアップが楽。

ちなみに、60よりも少ない中で良い枚数は36かな。5人の時だけ1枚余るけどそれ以外は全部割り切れる。
 → ペンギンパーティ で採用されてる枚数。

やはり、2、3、4あたりでは割り切れたほうが良いかなと。そうすると12の倍数ということになる。
36以外だと、24、48があるけど、24は手札を持つカードゲームではちょっと枚数が少なすぎかな。
48は、5人の時3枚余ってしまうのがイマイチなのと、60に近いのでだったら60で良いのかなと。


話が逸れましたが・・

緑11(5点)や緑12(10点)を取らされても、青(11)という救済カードがあるので、ハーツのスペードQみたいな強烈な印象は無い。
場合によっては、誰も大きな点数を取らないラウンドもあったりするので、ハーツよりもちょっと展開が地味なところがあるかも。

最初、70点というのはちょっと少ないかなと思ったのだけど、たぶんゲーム時間の長さ的にこれくらいで大体ハーツと同じ感じ。

黄(11)と青(11)は、トリックとして取りたいカードで、これはハーツには無い感覚でちょっと新鮮な面白さ。
例えば、同じトリックに青11と赤11が両方入っている場合、取るか取らないか選べるときに、ちょっと悩ましい。

ウィザードのカード効果は、デメリットらしいデメリットがなくてちょっとイマイチかな。
ただ強いだけのカードという気がする。

あと、当たり前だけどカードはこのゲーム専用に作られてるので、カードに10とか5とか点数が書いてあるのが分かりやすいなと思った。
同じようにハートに「−1」スペードQに「ー13」って書いてあるハーツ専用のトランプって無いかなぁ?と探してみたけど、無さそう・・

これはこれで良いゲームだし十分面白いんだけど、うーん、比較してしまうとやっぱりハーツの方が好きかなぁ。

2018/09/17


JohnnyBet



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