たっくんのボードゲーム日記

No.431
誰だったでしょう?
Wer war's?

プレイ人数:2 - 4
プレイ時間:約30

ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 音声ガイドが外国語なので・・・


指輪を盗んだ犯人を捜す「協力型」のゲームです。


プレイヤーは、サイコロを振ってお城の中を動き回って犯人に関するヒントを集めながら
タイムリミットまでに犯人を探し当てます。

と言っても、難しい推理とかはほとんど無いんですけどね。。

それと、このゲームは音声ガイドの機械が付属してきます。


ゲームの進行をいろいろサポートしてくるのですが、いかんせん日本語じゃないのがねー・・・


指輪を盗んだ容疑者たち





ゲームを進めていく中で、
「犯人は黒い靴を履いていた」とか「男性だった」とか「痩せていた」とか、犯人の特徴に関する手がかりとなる情報を得ていきます。


各部屋には、容疑者の顔が描かれた箱が置かれていて、犯人の箱を開けると盗まれた指輪が出てきます。



最初は扉が閉まっていて入ることのできない部屋もあります。


情報を集めていくと、秘密のスイッチを見つけられることがあって
見つけられるまでは通ることができません。




サイコロは1〜4の目とおばけの目が2つという構成になっています。


基本的に、サイコロの目の数だけ部屋から部屋へ移動できますが
サイコロの目が4なら、4つまで移動できるという意味なので、3マスで止まったり、全く動かないというのもOK


で、おばけの目が出たら、おばけはボードに描かれた矢印に従って隣の部屋へ動きます。


おばけの居る部屋には移動できません。
それと、プレイヤーコマが置かれている部屋におばけが移動してきたら、スタート地点の部屋に戻されてしまいます。

まあ、かなりゆるーいペナルティですね。
捕まっても戻されるだけなので怖くはありません。

各部屋には「主」が居て、情報は彼らから得ることができます。



でも、主たちはタダでは情報はくれません。
彼らが「欲しがっているもの」を持っていってあげることで、いろいろ教えてくれるようになります。


チェリーが欲しいとか、ぶどうが欲しいとか言うので言われた通りのものを探して持っていきます。


探し物を見つけた場合は、見つけたもののチップをサイドボード上に置いておきますが
一度に2つまでしか持つことが出来ません。 ※3つ目のマスは各部屋におかれた箱を開ける為のカギを置いておくスペースです


そして、ボード上に置かれた持ち物は、全プレイヤーで共有します


サイコロを振ってたどり着いた部屋で、この箱コンポーネントに配置されたボタンを押します。



まず、部屋の主のボタンを押して、次にその部屋で何をするかを選びます。


比較的頻繁に使うのは「探し物」と「話を聞く」の2つで

まず、探し物をすると、ぶどうやりんごなどの、主たちから情報を引き出す為に必要なワイロとなる品物が見つかります。
まれに扉を開けるための秘密のスイッチなどが見つかることもあります。

そして「話を聞く」を選ぶと、その主が欲しがっているものを聞けたりします。
で、主が欲しがっているものを持っている(サイドボード上に置いている)状態で「届け物をする」ボタンを押すと
いろいろ、扉の開け方とか、犯人の特徴とか、どこどこの主に話を聞けとか、いろいろな話を聞くことができます。


一応ゲームの設定上、12時からスタートして午後6時がタイムリミット。
もちろんこれは機械がアナウンスしてガイドしてくれます。





Knizia, Reiner

評価・・・

※評価の基準についてはこちら

フビを捕まえろ!エレクトロニック ラビリンスに続いて、個人的に3番目の音声ガイド付きゲームです。
ボード上に居るキャラクターから話を聞いて、欲しいものを聞いて持っていくとなんか良いことがある、というのは
エレクトロニック ラビリンスとほぼ同じ。 まあ作者が同じなので、といったところでしょうか。

こういう子供ゲームに対してシステムの出来が云々を真剣に語っても、しょうがない部分はあるんでしょうけれども
上記の流れ的な構造は、本作からほぼそのままエレクトロニック ラビリンスに移植したんでしょうね。。
もうちょっと「音声ガイド」という部分で違った方向性が見られるようにして欲しかったなぁ。

それで、とりあえずその音声ガイドだけを取り上げてみて見ると、私はフビを捕まえろ!の方が好きですね。
あまりうまく表現できませんが、なんとなくあちらの方が親切な作りになっている感じがして、ゲームの世界に引き込まれていくような感覚がありました。

本作やエレクトロニック ラビリンスの音声ガイドにそういうのが感じられないかと言えばもちろんゼロではないですが、少々「散発的」な印象がありました。
音が籠ってしまいがち、という明らかな欠点もありましたけれど。※ちょっと聞き取りづらかったです。

それとフビで感動した、扉が開くときの効果音は本作にも登場してて(※発売順が逆ですが・・・)同様に、これはやっぱりいい演出だな、と思いました。


で、音声ガイドという部分を取り外してみるとエレクトロニック ラビリンスの場合はタイルを動かして迷路をつくるという ラビリンスがもともと持っている面白さが丸々残るのに対して、本作はあまりこれといったものが残らないんですよね。。 というのも、どちらの作品も音声ガイドが担っている面白さって「誰が何を喋ったかを覚える」という記憶ゲーム的な部分が大半で まあ他にもおばけが移動したりとか、アクシデント的なイベントがあったりとか若干の味付けはいくつかありますけど あまり、要素を単品でとりだしてみて「あ、これは!」っていうのはあまり無いんですよね。 そういう、若干物足りない部分をタイル配置による迷路作りと組み合わせることで補完し合っていたように思ったのだけれど 本作の場合は、その片割れというか右腕的なヤツが・・ん、、ちょっとこれと言ったものがない?? と思ってしまうわけで。 子供ゲームなんだから、このくらいで丁度いいでしょ、というのも分かるんだけれどフビを捕まえろ!の出来の良さを考えるとちょっと物足りないかなーー・・ と思ってしまったのは、1回目プレイ終了時点での話。 このゲーム、塔とかダンジョンの部屋に入る楽しさというのが大きいんですねー というのも1回目プレイ時は、それらの部屋にまったく入れず、ラストチャンスでの犯人当てで 6択の中から正解を引き当てるという、悪く言えば若干しらけてしまう感じのミラクルを達成してしまったからでして。 2回目は、ちゃんとそれらの部屋も探索することができたんですけれど、塔という一種の天井裏の部屋に入れたような高揚感と ダンジョンという、ちょっと怖い感じだけど子供の冒険心(大人も?)をくすぐってくれるワクワク感があるんですよね。 この種のドキドキ感は、あきらかにフビを捕まえろ!には無いものでした。 なるほど、このゲームがドイツで売れまくった理由はコレか!と思ってしまう程のインパクト。 このゲームの面白さの正体は、音声ガイド+軽い記憶ゲーム的な宝探し+特別なところに入っていくワクワクドキドキ感といったところなんだろうなと。 もはや、ジレンマがどうだとかシステムの出来がどうだとかは、かなりどーでも良くなりました。 これはドラクエとかで、初めて足を踏み入れる洞窟とか塔とか、あるいは新しい街や城を見つけたときの感じに良く似ていますね。 そう思うと、ドラクエやファイナルファンタジーってヨーロッパの子供たちに見せたら喜んでもらえるんじゃないかと思いましたが実際どうなんでしょうね? もう広く、面白いゲームとして認知されてるんでしょうか? RPGみたいなゲームはアメリカではウケが悪いという話を良く耳にしましたが、ヨーロッパではもしかしたらそうでもないんですかねぇ? あ、それと言語依存に関してですけれど、ドイツ語か英語かという違いはとりあえず置いておいて 単語レベルで聞き取れればなんとかなる感じのあるフビを捕まえろ!に比べると、本作は文章を聞き取らなければならないので ドイツ語も英語も若干苦手です、となるとかなり厳しいです。 日本語版必須か・・・^^; 2014/09/23
JohnnyBet



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