たっくんのボードゲーム日記

No.168
王位継承
Viva il Re!

プレイ人数:3 - 6
プレイ時間:約30

ルール難易度 簡単な部類に入る
日本語化 不要




ボード全景。お城が描かれたキレイなボードだ。



お城の中は階級に分かれていて、下から
奴隷、職人、商人、兵士、僧侶、貴族、玉座となっていて


各階層には得点が付いている。奴隷の0点から始まって、、




一番上の玉座は10点




ここに13人の王位継承候補者がいます。



各プレイヤーは、候補者の名前が6人ずつ書かれたカードを
秘密裏に1枚ずつ持ちます。



要するに、ラウンド終了時に、このカードに書かれた候補者の
階級の合計点がもらえる勝利点になる。

ラウンドの最初にまず、この候補者たちを
好きな階級に1つずつ置いていく。



※候補者は全部で13人いるので、プレイ人数によって1人または3人余る。

手番では好きな候補者を1つ上の階級に上げる。これだけ。



※1つの階級には4人までの候補者しか入れない
※階級は上げるだけで、下げることはできない

ラウンドは、玉座に就く者が出現したら終了します。



しかし、、そんなにあっさり王位に就けるわけはなく
玉座に上がろうとする者が出たら、全プレイヤーで信任投票をします。

各プレイヤーには、賛成カード1枚と反対カードが4枚(3人プレイ時)配られます。



で、全員で投票を行って

反対が1票でも入っていたら、、



その候補者は、王位に就けるどころか追放されて
そのラウンドでは完全にゲームから除外されてしまう。



ただし、賛成票は1枚で何回も使えるのだが
反対票は使い捨て。「反対」は使える回数が限られているのだ。


こうして、全員が賛成する王様が誕生したら1ラウンド終了。




秘密の候補者リストを全員公開して、得点を集計します。




3ラウンドで最も得点を稼いだ人の勝ち。





Luperto, Stefano
プレイ記



kunさん、ももさん、俺の3人プレイ

最初のラウンドの俺の支持者たち



B,C,D,E,I,O

順番に候補者を置いていく、ホイホイホイと・・



職人~兵士あたりの、まぁ中産階級に人が集まった。



あんまりあからさまに自分の候補者を上の方に置いても
無理やり王様に立候補させられて追放されちゃうからね。

ま、こんなところか。

最初の王様立候補者L



kunさんがデスノートの真似をはじめる・・・(笑


俺はLは推してないないので、当然拒否!



追放追放・・と


次は候補者I 



俺の候補者なので通常ここは賛成するところなのだが
他の候補者の位置がまだ低めなので、敢えて拒否してみる。

そのうち、必然的に上の方に集まってくる。




みんなだいぶ拒否カードを消費してきたところで、、
ここで、Eが王様に立候補!ここだ、ここで賛成する!勝負じゃ。



結果、全員賛成。これで晴れてE政権が誕生。

残った候補者5人のうち、俺の推す人は4人も残っていて
しかもそのうちの1人は王様!みごとに、はまった。

第1ラウンドは、俺がリード


第2ラウンド E,F,I,M,O,Pだな




俺の候補者Mが立候補。しかし、第1ラウンド同様まだほかの候補者が
たくさん残っていて、まだちょっと状況が良くないのでここは拒否。



ももさんも拒否。

その後、少し状況が有利になったので俺の候補者が立候補したところで
賛成してみる、、と



あっさり全会一致で可決。I政権が誕生~

第一ラウンドのリードを保ったまま、赤の俺がトップを独走




第3ラウンド いきなりAが立候補するのだが
Aは俺の候補者ではない。
しかし、、だれか1人くらいは拒否するだろうと思い
拒否カード温存とか思って、賛成票を投じる。



そしたらなんと、全員賛成。
第3ラウンドは一瞬で終わった。

kunさんはAが候補者に入ってたから賛成したみたいだけど
ももさんはどうも俺と同じような感じで賛成したらしい(笑


ま、なんとか逃げ切った。



勝利(^_^)v



評価・・・

※評価の基準についてはこちら

いやーとても軽い。基本的に手番でやることはコマを1つ動かすだけなので
これ以上無いと言っても過言ではないくらいに軽い。

候補者を隠し持つというルールから、アンダーカバー薔薇の名前のようなプレイ感があるかと思っていたのだが
候補者は6人いるため、これらのゲームのようなバレたら致命的という感じは無く
非常にゆるゆるとした感じ。

このゆるさはどちらかというとアバンドンシップあたりと似てる感じもする。
しかし、アバンドンシップほどどうしようもなくはない。
上に上げる候補者は自分で選べるし、そもそも初期配置からしてプレイヤーの意思が反映される。
王様選挙もだれか1人が拒否すれば否決→追放となるので、ここでも自分の意思を主張できる。
なので、アバンドンシップほど「バレてもいいや」という感じはしない。
それなりの緊張感は楽しめる。

無駄にサイコロを振るような間だるっこさもないし、とてもシンプルに出来てる。

簡単で短時間でできるし、パーティゲームとしていいかもしれない。
全員賛成したらラウンド終了というのも、パーティ的な雰囲気に合っている気がする。

それでありながら、決して浅くは無いのでそこそこゲームに慣れた人でも楽しめると思う。
なによりボードがきれいで雰囲気もいい。

ボードに候補者を並べたとき角度によっては、候補者の名前が見づらかったりするのが
ちょっと難点だが、それ以外は非常にコンパクトに良くまとまったゲームだ。

あと、候補者6人はちょっと多すぎかな。一度に覚えるには若干つらい。
頭文字が大きく書かれているなど工夫はされているのだが
4人くらいに減らして、視認性を上げて尚且つ少しシビアさを出してみても
面白いかもしれない。

システムのベースそのものは良く考えられているので、
こういうゲームはいろいろアレンジしてみたくなる。


JohnnyBet



番外編


この作品は「King Up!」というタイトルでリメイクされてるのでちょっと紹介してみようと思います。


若干ではあるものの箱が薄くなった分、コンパクト感があります。

ボードもコンパクト化されてます



しかし残念ながらボードの仕上げは本家の方が上かな


それにしても得点トラックが無い・・

メモ用紙と鉛筆が同梱されてて、得点はこれで書けということらしい




コマは平べったい木製トークンになってます






ボードとは逆にカードは、ひとまわり大きくなってます




そして王冠も木製コマへ変更





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ボードの仕上げと得点トラックを削った点はちょっと微妙だけれど
それ以外は実に良く改良されてると思う。

やっぱカードは、このくらいの大きさがあった方が良いと思うし
なにより、コマがコイン風の木製トークンになっているのがすごくいい。
何がいいのかというと、いろいろあるけれど一番は「視認性」。

とても見やすい!

オリジナルのコマはタイルを台座に立てるタイプで、書かれているアルファベットが読みづらいという難点があった。
これがスッキリ解消されているというのが非常に大きい。

得点トラックに関しては、紙に書いちゃえばいいじゃん、というのも分からなくは無いんだけど・・・

本家のボードはとても綺麗なので、まあこれはもう観賞用・保存用で
遊ぶ用としてはこっちの方がいいかなー

2013/08/20


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