たっくんのボードゲーム日記

No.118
テラノバ
Terra Nova

プレイ人数:2 - 4
プレイ時間:約60

ルール難易度 簡単な部類に入る
日本語化 不要





ボード全景。いろんな地形が描かれた六角形のマスが並んでます。。




こんな風に茶色の六角形のコマで陣地として囲みます。
囲んだ中にいる人が一番多いプレイヤーだけが得点できる。



この場合だと、囲んだ中に青と赤のプレイヤーのコマが居るのだが
赤1に対して青2で青の勝ち。

囲んだエリアのマスの数と同じだけ点がもらえるのだが、、
そのエリアに何種類の地形があるかで得点が変わる。

種類数得点
1種類マス数×3
2種類マス数×2
3種類マス数×1
写真の例だと1種類の地形で11マスあるので 11×3=33点となる。 地形が4種類以上あるエリアは得点の対象にならない さて手番でできることは2つ。 1.手駒を動かす 2.境界コマ(茶色の六角形のコマ)を置く これを任意の組み合わせで3回行うことができるのだが 必ず最初に1.を1回やらなければならない。 例えば、手駒を動かして、境界コマを置いて、また別の手駒を動かして、、といった感じ。 手駒の動かし方は6方向に何マスでも移動させることができる。 ただし、境界コマや他の手駒を飛び越えることはできない。 境界コマの置き方は、自分の手駒に隣接するマスに置くことができる。 ただし、その手番で移動させたコマでなければならない。 すべてのエリアで得点計算できるように分割されたらゲーム終了。
Leocata, Rosanna
Evola Gaetano
プレイ記



相棒と対戦 相棒が赤で俺が黄色



2人対戦の場合13個ずつコマを使うのだが
13個入っているのは赤と黄色しかない・・
緑か青が使いたいんだけど、これは3~4人プレイ用みたいだ

コンポーネント、ケチってるな。

手番では複数回コマを動かせるので、初期配置はそこまで重要ではなさそうだ。

なので割と適当に置く。


序盤戦、とりあえず様子見で境界コマを置いていたのだが




ヤバイ、囲まれた!




脱出口も塞がれて、俺の2コマ死亡。




2対1で俺の得点だけど、こんな狭い土地いらねぇ・・



それより失った2コマの方が痛い(T_T


気を取り直して、右下の方に砂漠の土地を作り始める




しかし、、開いている1箇所から・・・




侵入されてしまう




もう中にコマは送りこめそうにないので、外からくっつけて3対2で勝ちにいく




しかし





サイアクじゃ!ほぼ全部獲られた!!

そして俺のコマは狭小スペースで身動きがとれなくなってしまう。



気を取り直して、左下の草原地帯を確保しにいく。



コマをここで2つ使ってしまったのと、できれば草原だけにして
得点3倍にしたかったのだが、その前に相棒にフタをされてしまった。。くやちい・・


中央の、岩場の争い。今のところ3対3だが・・




こうしてしまえば、3対2にしつつ、エリアを岩場だけにして得点3倍!



ぐははははは・・・(高笑い


あれ?


これ、左の広大なエリアも完成してない?地形3種類・・・だよね?


だめだ、どう考えてもこの状況を覆す術がない。



負け



評価・・・

※評価の基準についてはこちら

これは、胃がキリキリするくらい重たいゲームだなぁ。
とてもシンプルなルール、コンポーネント。
完全なアブストラクトゲームであるし、プレイ感も囲碁にとても良く似ている。

確実に万人向けではない。特にアブストラクト嫌いな人にはオススメできない。
それだけに、運要素を好まないアブストラクト好きには、たまらないゲームだと思う。
2人プレイは、まさに囲碁。もちろんルールは違うんだし、思考回路も違うけどね。

でもプレイ感は本当にそっくり。

大局を見ながら、局所の戦いでは常に2手、3手先を読んで手を打っていく感じ。
レーベンヘルツと同じく、境界駒は誰のものでもないというのがポイント。
自分の陣地を作っているつもりが他人の領土も作ってしまったということもある。

陣地を作りながら、同時にいかにして他のプレイヤーの駒を封じ込めるかというのが
非常に悩ましく思考を重たくする。恐ろしいほどの奥の深さを感じる。
プロリーグがあってもいいんじゃないかと思ってしまうくらい。

1手番で、3アクションというのがこの手のアブストラクトには
ちょっと冗長な感じもするが、まぁ許容範囲かなといったところ。
でも1手番1アクションじゃ、なんでダメだったんだろ?

なんというか、そういう極度に高い思考性を楽しむ系統のゲームであるので
初心者と熟練者の2人対戦では、ちょっとゲームにならないかもしれない。
逆に、3人以上のプレイではそのへんがかなり緩和されて紛れが出てきそうだ。
これは大体、どの多人数アブストラクトにも共通して言えそうなことだが。

ちなみに、管理人はこれかなり好きなタイプのゲーム。
相棒は嫌いなタイプ。。

こんな感じで、好き嫌いがはっきり分かれると思う。
ワイワイ盛り上がるタイプでもない。

砂漠を越えてにも似た雰囲気があるのだけれど
あれよりも自由度が高く、より高度な思考が求められる。
ここまで来ると、かなり極端なものを感じる。

相手の駒を封じ込め合戦になると、かなり泥仕合チックになりさらに胃がキリキリする。

ゲームとしてはとても良く纏まってて良く出来ていると思う。
プレイアビリティは抜群、収束性も素晴らしい。
ただね、万人を受け入れてくれないというところが減点1。

ゆえに評価Bとしておこうと思う。


JohnnyBet



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