たっくんのボードゲーム日記

No.558
すずめ雀
Suzume-Jong

プレイ人数:2 - 5
プレイ時間:約30

ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 不要


簡易版の麻雀です。

使う牌は、麻雀で言うところのソーズと發、中だけ。
ソーズは各数字で4枚のうち1枚だけ赤牌です。
※中は4枚全て赤牌扱い



牌は少し小さめかな。アクリル製で接着剤の匂いがします。



点棒。万点棒→10点 5千点棒→5点 千点棒→1点 という感じ。
最初に50点ずつ持ちます。



牌が少ないので、当然手牌の枚数も少なくなります。
すずめ雀では、2メンツ出来たらアガリです。


メンツというのは、3枚1セットのこと。
その3枚の構成は次のうちどちらかです。

シュンツ:2、3、4とか5、6、7とかの連番。ただし、9から1へはつながらない。
コーツ: 3、3、3とか發、發、發、など同じ牌3枚。 数字が同じなら赤牌でも同じとみなされます。

シュンツとコーツを総称してメンツと呼びます。


ドラ表示牌(後述)はこのプレートの上に乗せます。



麻雀では大抵この場合、4ソウがドラですが
すずめ雀ではドラ表示牌そのものがドラ(この場合3ソウ)です。



点数の数え方ですが

シュンツ:1点 コーツ:2点
赤牌、ドラ、それぞれ1枚につき1点

例えば、こんな手なら、、


2、3、4のシュンツと5、5、5のコーツなので、1点+2点=3点。
それと、ドラ(3ソウ)と赤5ソウが1枚ずつあるので、それぞれ1点ずつ。
それとタンヤオ(手の中に1、9、發、中が1枚も無い)という手役が付いて、これが1点。

合計6点の手となります。


タンヤオの逆で、2つのメンツ両方に1、9、發、中が含まれていると、チャンタと言う役になり、こちらは2点です。

↓チャンタの例。シュンツなら1、2、3か7、8、9のどちらか。
コーツなら 1、1、1 か 9、9、9 か 發、發、發 か 中、中、中 のいずれかです。


明らかにタンヤオより難しいので点数も高めです。


アガるには最低5点以上作る必要があります。


役満もあります。

オールグリーン(10点)。麻雀で言うところの緑一色です。


緑以外の色が使われていない牌(2、3、4、6、8、發)だけで構成されます。
赤牌が入っていたらオールグリーンにはなりません。

チンヤオ(15点)。麻雀で言うところの混老頭。


1、9、發、中だけで構成されます。
必然的にシュンツは使えません。

スーパーレッド(20点)。


赤牌と中だけで構成されます。


チーポンカンやリーチは無く、親はボーナスで2点追加でもらえます。
連チャンも無く、親は必ず流れます。
ツモアガリの場合は、アガリ点を等分(端数切り上げ)して支払います。





プレイ記

イズナさん、フォルテさんと3人プレイ


んー、、これはスーパーレッド狙えってことか?

8ソウか


ドラ(5ソウ)が2枚あるし、これならスーパーレッドじゃ無くても点数的に十分かな。

2ソウ切る。



フォルテさん「ツモ」


赤4ドラ1のシュンツ、シュンツで7点か。4点オール。


配牌、なんとなくチャンタっぽい感じ。


ドラは5ソウか。






テンパった。7ソウ待ち。







イズナさん「ツモ」


赤2ドラ1、シュンツ、コーツで6点。3点オール。

くそ、なかなかアガれん。




お、配牌でテンパってる。赤1ドラ1タンヤオ、シュンツ、シュンツでギリギリ5点か。



















3巡目、ようやくアガれた。



1周して、再び親番。
















1−4のリャンメン待ちに受けると、1ソウの場合5点に届かない・・


ここは2ソウ待ちを選択。





このくらいの巡目になると、基本的にみんな張ってると思った方がいい。






生牌の中、かなり危ないけど・・いけ!


通った。

その直後、イズナさん「9ソウ、ロン」


チャンタだ、高い。


配牌で中トイツ。チャンス。



うーー、、



直後、中待ちでテンパった。


掴めば絶対出る。


と思ったらツモった。






再び中トイツ。


いきなり、赤7ソウとか捨てるので、場に不穏な空気が漂う。








イズナさん「ツモ、オールグリーン」


マジかー・・

「13点だから7点ずつですね。」









三度、中を狙って8ソウ切り。



あきらめた。



赤1ドラ1コーツ、シュンツでギリギリ5点ある。



「ロン!」
赤1ソウならさらに1点プラス。



うーーん・・・



できれば赤やドラの1、3、5を全部使いたい。



結局アガれず。


うーむ。



ま、チャンタかな。






次巡、5ソウをツモ切り。
フォルテさん「ロン」



ドラドラ、赤・・



誰が勝ったか忘れました。



評価・・・

※評価の基準についてはこちら

非常に良く出来てる。

平均3、4巡くらいで決着してしまう、短期戦でありながら麻雀している感じがちゃんとある。
そりゃ本家の麻雀に比べたら軽すぎて物足りないけどさ。

でもルールがとことん簡略化されてるので、麻雀初めての人でも一緒に遊べるのはすごく良い。
何より手軽にできるし。

案外5点しばりがキツくて、点数足りなくてアガれないことも時々ある。
大概、赤やドラに恵まれない時なんだけど。

5人だと最大でもツモが4回しかないので、3人か4人がベストかな。
でも2人も全然悪くない。

さすがにツモ4回だと、ちょっと遠回りしてより高みを目指す醍醐味が無い。

捨て牌からの読みや安パイ、危険牌もの判断は、ある程度できるかなといった印象。
基本的には麻雀の知識をそのまま応用できると思う。

もちろん、麻雀ほど深い読みはできないけど。

でも、捨て牌の最初に3〜7あたりが捨てられていたら揃ってるか、なんか狙ってるかのどちらかである可能性が高い。
特に赤牌の場合は。

3巡目以降くらいの生牌の中はかなり危ない。
もしロンと言われたら、最低でも6点は支払うことになる。


2、3人なら6点しばりくらいにしたらより手作りを楽しめるのかもしれない。

麻雀と比較して、麻雀のあのルールもあったほうがいいんじゃないかとか、つい色々思ってしまうんだけど
そういう思いつきは製作過程で多分全部試されてるんだと思うし、試された結果が今目の前にあるものなんだと思う。

リーチしてみたいとか、チーポンカン、天和、海底、チートイ、イーペーコー

試してないから想像でしかないんだけど、おそらくリーチや鳴きは強すぎるんだと思う。
アガリへのハードルの高さは今くらいで丁度いい。3巡もすればだいたいテンパイ気配なので、ダマテンの意味が多分薄い。
唯一イーペーコーはあっても良いのかもしれない気がしたけど、1点は安いかな、でも2点だと高い?


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囲碁で例えるなら、7路盤くらいの感じかなぁ。
もうちょっと重めの、13路盤くらいのバージョンも見てみたい気がする。
手牌は、3メンツか、2メンツ1雀頭くらいかな?

2018/05/25


JohnnyBet



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