たっくんのボードゲーム日記

No.357
ロイヤルターフ
Royal Turf

プレイ人数:2 - 6
プレイ時間:約60

ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 不要


7頭立ての競馬ゲームです


勝つ(3着までに入る)と思う馬に投票して、当たったら賞金がもらえます。

3レースやって最も多くの賞金を獲得したプレイヤーの勝ち。


レースは1周で争われます。


レースの最初に、各馬スタートラインの後ろのマスに
1マスに1頭ずつ置いていきます。(このときの順番はカードを引いて決定します)


手番では馬を1頭選んで、サイコロでコースを進めていくのだが

ちょっと普通のサイコロとは違います

馬の頭の絵の目だけが3個あります。 それ以外は1つずつ。 各馬ちょっと特徴を持っていて、その特徴が書かれた「馬カード」を1枚ずつボードの上に並べます。 馬カードには、サイコロの出目と進めるマス数が書いてあります。 このCaramello号の場合、馬の目なら4マス進めることができる。 馬カードは1頭につき3枚ずつあって、1レースで1枚使用します。 ちなみに馬の目×3+他の目の合計=30となるように配分されています。 手番ではまずサイコロを振ります。 それで任意の馬を1頭選んで、出た目を馬カードに従って進めます。 でこのとき選んだ馬の馬カードをボードからちょっと離します。 次の手番プレイヤーは、まだボードから離されていない馬カードを選びます。 全ての馬カードがボードから離されたら、馬カードを元の場所に戻して 再び全ての馬を選べるようになります。 手番が進むたびにどんどん、ボードから馬カードが離されていきます。 馬カードを選んだら、ボード上の馬コマを進めます。 1マスには1頭しか入れないので、進めた先に別の馬が居る場合は 直前の空いているマスまで戻らなければなりません。 *** さて、レースの前に勝つと思う馬を予想します。 各プレイヤーは下記のような賭けチップを持ちます。 ※0のチップだけは、バリエーションルールで使用します 馬カードをセットアップした後、各プレイヤーは順番に1枚ずつチップを 表向きに置いて馬にベットしていきます。 このとき、1人のプレイヤーが1頭の馬に複数のチップを置くことはできません。 賭けチップに書かれた数字は、何口賭けるかという意味です。 1レースは3着の馬が決まったら終了します。 で、3着までの馬に賭けていたプレイヤーには賞金が出るのだが その馬に置かれたチップの総数に応じて賞金が変わります。 場合によっては、3着賞金の方が1着賞金よりも多いこともあります。 3着の馬が決まったとき、最後尾に居る馬に賭けられているチップの持ち主は 1口につきマイナス100を支払わなければなりません。 さらにもう1つ賞金があって 18のマスにはペースプレートというのが置かれていて、このマスに最初に到達・通貨した馬に 賭けていたプレイヤーにはボーナスで100ずつもらえます。 あと、最終3レースでは全ての賞金が倍になります(マイナスも倍) ■バリエーションルール 賭けチップを置くとき、表向きではなく伏せて置きます。 さらに0の賭けチップも使用します。 このチップで勝ち馬を当てても何ももらえませんが ブラフとして、賭けたように見せかけるために使用します。
Knizia, Reiner
プレイ記

イズナさん(紫)、ツエツキさん(オレンジ)、ツエツキさんJr(黄)
YGさん(緑)、Mさん(青)、俺(赤)の6人プレイ




賭けチップは、かなり均等に置かれていく。


俺は、最後尾スタートではあるものの脚質が安定している黒のOthello号
それと末脚が凄まじそうなSahara Wind号とEarl Grey号にベットすることにする。

もう少し言うと、ウマの目ならOthello号、ヘルメットの目ならSahara Wind号
蹄鉄の目ならEarl Grey号、鐙の目なら後者の2頭のいずれかと
どの目が出ても楽しめるように配分してみた。


各馬ゲートイン完了


今スタートしました!


まず飛び出していったのは栗毛のCaramello号

ここで手番は、たっくん。
出た目はウマの目!

うーむ、ここでOthello号を動かしても前が詰まってて動けない。。


動いたのは(たっくんが選択したのは)白のAlbino号!

しかし、前が詰まっていて1マスしか動けない!!


Othello号とAlbino号は若干出遅れたー


半分くらいはスタート位置が悪かったせいだけど


一方、Earl Grey号とSahara Wind号は絶好のスタート


よーしいい感じだw いけー!!


白毛のAlbino号は、たっくんの策略により2マスしか進めず!




後続馬も追いついてくるが




快調に飛ばすSahara Wind号


向こう正面に入って、先頭はSahara Wind!


それを追って2番手にはRed Foxが上がってきた




手番はMさん(青)
出た目は、来た!蹄鉄!


Earl Grey号がここで12マス駆け抜ける


さあ、Earl Grey号は最後の直線
それを追ってCaramello、内をついてSahara Windも来た!




しかしEarl Greyそのまま1着でゴールイン!タイムは2:33.9




2着にCaramello、3着はSahara Wind ビリはOthelloでした。


Othelloのビリで罰金を喰らったものの、1着と3着を見事当てたぞ!




さて第2レース


今回はどのウマもあまり瞬発力は無く、安定的な感じ。


ここで注目したのは前レースでビリを喰らっているOthello号

今回はかなり良い枠順を引いた上に、前レースの悪い印象からか人気薄。

これは狙い目だ。

ポールポジションのRed Foxは順当な人気ぶり。
1人だけ乗らないというのはリスキーなので、ここはチップを置いておく。


レースは、やはり超・スローペースの展開


これでOthelloの賭けチップ2枚というのは、かなり良さげな感じだ


3分の2の確率で安定して7マス進めるOthello号


賭けチップの枚数的にコイツは美味しいので最優先で動かす。


そして今回も来たぞ!Sahara Wind!!




Othello号に関しては、俺(赤)とYGさん(緑)の見事なコンビネーションによってぶっちぎり状態



YGさんの手番

ウマ来い!ウマ来い!蹄鉄でもいいぞ!!


キター 見事Othello号1着でゴールイン


チップ2枚だから配当もでかいぞ

しかし2着は大穴のNougat号! ツエツキさんが見事的中






最終第3レース

これはかなり波乱含みな感じ・・


ふと気付くと、イズナさん(紫)と俺(赤)の利害が完全に一致していることに気付く

がっちり交わされる握手!

「大人って汚い・・」

どこからか漏れ聞こえてくる声^^;




イズナさんとの見事なコンビネーションによりSahara Windはもうすぐゴール


一方、周回遅れになりそうなのが・・・^^;

しかしここからCaramello号が奇跡の追い上げを見せる

なんと2回連続で鐙の目を引き、2手番で26マスも追い上げる




そのまま3着入線。3着だけど穴馬なので配当高め。




獲得賞金総額2100で、たっくんの勝利でした



評価・・・

※評価の基準についてはこちら

文句の付けようもなく面白いですね!

ボードゲームでありながら、本物の馬券を買っているかのような臨場感。

基本的に多人数のサイコロゲーなので、いくら考えてもどうしても最後は
他のプレイヤー次第、サイコロ運次第になっちゃうんだけれど

でもそんなものは全くお構いなしで盛り上がれますね。

テーマ性ももちろん見事なんだけれど、このゲームの一番の醍醐味って

誰とどの程度どんな利害関係を持つのか?

という部分にあると思う。

しかし、いつも同じ相手と利益を共有していては抜きん出ることはできないので
レースごとに誰と利益を分かち合うのかを考える、というのはこりゃもう完全に談合と汚職の世界だな^^;

そういうのを基本にしつつ、レースごとに変わる馬の脚質とかスタートポジションとかの
馬の有利不利が絡んでくるので面白いったらない。

基本ゲームではチップは表向きで置くんだけれど、
裏向きで置くというバリエーションもあって、こっちのが面白いかな。
(人数が多かったので0のチップは入れなかったんだけれど)

いや、だったらむしろ、2のチップを抜いて0と1だけの方が面白いのかな。
たぶんブラフ的な要素が強くなるよな。

というかこれもう、どう転んでもすげぇ面白い!って感じ

傑作だと思います。

2013/03/12


JohnnyBet



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