たっくんのボードゲーム日記

No.383
ラージャ
Raja

プレイ人数:2 - 5
プレイ時間:約90

ルール難易度 若干ややこしいかな
日本語化 不要




ボード全景。インドが舞台です、ボードには都市が7つあります。


都市同士は街道でつながっていて、途中にはがあります。

そして、ボードの右端にはラウンドチャートが描かれています。


都市には紋章マークがついています。







プレイヤーは色を1つ選んで建築家コマをスタート地点に置きます




各都市には、宮殿建設スペースが7箇所あります。




これが宮殿コマ(ガラス玉) 7個ずつ持ちます。


宮殿を最初に7個建設したプレイヤーがゲームに勝利します


宮殿を建設するためには、建設する都市に
自分の建築家コマが着いている必要があります。




宮殿の建設スペースは7箇所あるのだが、都市ごとに最初に建設
(中央の建設スペースに建設)すると特典があります。


ただし、宮殿を建てるためには12ゴールドという大金が必要になる


2番手以降のプレイヤーは、周りに建設します


建設費用は変わらず12ゴールド


都市には、家を建てることもできます。(建設費用:1ゴールド)


家は無制限に建てられます


そして、都市にマハラジャというありがたいコマがやってくると


宮殿や家の建設状況に応じて収入があります


収入の金額の決め方は、まず下記の要領で点数をつけます。

中央の宮殿 3点
周りの宮殿 1点
建築家コマ
例えば上記の写真の場合、青のプレイヤーは 中央に宮殿を建てているので、3点 周りにも1つ宮殿を建てているので 1点 家が2つで2点 そして、建築家コマが居るのでさらに1点 よって、3+1+2+1=7点となる それで、この点数で順位をつけて、プレイ人数と順位に従ってお金がもらえます。
プレイ人数 1位 2位 3位 4位 5位
2人プレイ 10ゴールド 5ゴールド - - -
3人プレイ 11ゴールド 7ゴールド 3ゴールド - -
4人プレイ 12ゴールド 9ゴールド 6ゴールド 3ゴールド -
5人プレイ 13ゴールド 10ゴールド 7ゴールド 4ゴールド 1ゴールド
※ただし1人のプレイヤーしか得点を得なかった場合は、さらに独占ボーナス+5ゴールドもらえます マハラジャは、ラウンドチャート上で一番下のタイルで示された紋章の都市にやってきます。 得点計算(収入処理)が終わったら その一番下のタイルを一番上へ移動します。 次のラウンドでは、この都市にマハラジャがやってきます。 まあ、そんなわけでマハラジャの訪問順を見て各都市に宮殿や家を建設していくのだが ところで、家は村にも建設できる(1つの村に2つまで)。 手番では、自分の建築家コマは基本的に自由に移動させられるのだが ・家が建てられていない村は通行不可 ・他のプレイヤーの家が建っている村を通るには家1つにつき1ゴールドの通行料が必要 つまり写真の例で、青の建築家コマがスタート地点から写真左の都市に移動したとすると まず、黄色と赤の家が建っている村を通過するには 黄色と赤のプレイヤーに1ゴールドずつ支払わなければならない。 しかし、青の家(自分の家)が建っている村は無料で通れる。 さて、手番では任意のタイミングで建築家コマを移動させながら アクションを2つ実行できます。 アクションは秘密ディスクで秘密裏に決めます。 針が2つ付いていて、2箇所(2アクション)指定します。
■貯蔵庫

自分の家をストックから手元へ2つ持ってくる
■家の移動

ボード上の自分の家を1つ、任意の村もしくは建築家の居る都市へ移動する
■2つの家

任意の村と、建築家の居る都市に1つずつ家を建てる(費用:各1ゴールド)
※ただし、家コマは手元にある必要がある
■家

任意の村もしくは建築家の居る都市に家を1つ建てる(費用:1ゴールド)
※ただし、家コマは手元にある必要がある
■紋章タイルの移動

ラウンドチャートの任意のタイルを1つ、2マス下へ移動させる。
※その際、そのタイルの下にあった紋章タイルは1つずつ上へ繰り上げる
■お金の獲得

銀行から2ゴールド獲得する
■キャラクターカードの交換

自分のキャラクターカード(※後述)を他のプレイヤーまたは、ストックと交換する。
■宮殿と家

宮殿と家を1つずつ建築家の居る都市に建てる。家は任意の村に建てても良い。
(費用:宮殿12ゴールド 家1ゴールド)
※ただし、家コマは手元にある必要がある
■宮殿

建築家の居る都市に宮殿を建てる(費用12ゴールド)
ただし選んだアクションの一部でも実行できない場合は、他のプレイヤーは全員2ゴールド銀行から獲得します。 まあ、罰則みたいなもんかな。 さて、キャラクターカードというのがこれ 1人1枚ずつ持ちます。 とりあえず、書いてある数字が手番順になっていて 数字が小さいタイルを持っているプレイヤーが先にアクションを実行できます。 またマハラジャの得点計算の際、同点だった場合は 数字の小さいタイルを持っているプレイヤーの勝ちとなる。 そして、それ以外に特殊能力を持っていて
実力者

1番最初に行動できる。
商人

ターンの最初に1ゴールドもらえる。
苦行者

周りの宮殿の点数が、1点ではなく2点になる。
さまよえる修道士

移動コストを銀行が代わりに払ってくれる。
建造者

家を無料で1つ建設することができる(自分の手元から)。移動も可。
職人

宮殿の建設費用が9ゴールドになる。
■ゲームの流れ まず最初に 都市の紋章タイルを混ぜて、ラウンドチャートの矢印のマスの上に7つ配置する。 7つの宮殿コマと15ゴールド、家コマを4つ受け取ります。 次にスタートプレイヤーを適当に選んで、順番にキャラクタータイルを1枚ずつ取ります。 選ばれなかったキャラクタータイルはストックとしてボードの脇に置いておく キャラクタータイルの数字の小さい順に家コマを1つずつ、任意の村に置いていきます。 これを4巡行い、全プレイヤー4つずつ家を置きます。 最後に、ストックから自分の家コマを6個ずつ手元に持ってきて準備完了。
各ラウンドの流れは 1.ラウンドチャートの一番下の紋章タイルの都市にマハラジャコマを移動させる 2.その紋章タイルをチャートの一番上に移動させる 3.全プレイヤー、それぞれの秘密ディスクでアクションを決定 4.秘密ディスクを公開して、キャラクタータイルの数字の小さい順に実行する 5.マハラジャの居る都市で得点計算&収入 ■ゲームの終了 次のいずれかでゲーム終了です ・誰かが宮殿を7つ建てた ・ラウンドチャートの「10」のマスにタイルが配置された 上記のいずれかが発生したラウンドで、得点計算まで行って終了します。 建てた宮殿の数が最も多いプレイヤーの勝ち。 同点の場合は持ち金で勝敗を決めます。
Kramer, Wolfgang
Kiesling, Michael
プレイ記

3人プレイ


俺は黄色

ふーむ


マハラジャが来るのは・・あのへんか



キャラクターは商人を選択。行動順が2とかなり早い上に、毎ラウンド収入があるのが魅力的。



キャラクター交換と宮殿建設でいってみる。



しかし、手番は1のキャラクターを持っているKGさんから



青のKGさんが最初のマハラジャ訪問地をすっとばして辺境の都市に行ったので
俺は水色の都市の真ん中に宮殿を建てたんだけど・・


赤のイズナさんが、、マジか

まあいい、次だ




家の数で競り負けたので、今回は宮殿1つ、家3つとMAXでいく


が、、

やべえ、お金が1金足りない!!

なんつーミス

自爆プレイで2金ずつ献上することになってしまった。

マハラジャ様は未開の地へ突入



さらにその先はあのへんなんだよな。。



とりあえずここは取っとこう



よーし、1位取った



しかし、問題はその先。どうするかな。。



家を追加しつつ、水色の都市の決算時期を早めてしまうか



あの2つは、とりあえず捨てた。



ということで、再び水色の都市にマハラジャを呼び寄せるのだが


勝ったと思っていたら、イズナさんのキャラクターを良く見ていなかった。

負けた。。2位に甘んじることに。



しかも、その隙に・・


2連続で独占を許してしまう


さすがにこっちは取れるかなーと思ってたら



あれだけ離れたところに居たと思っていたKGさん(青)がパイパスを作ってあっさりやってきた。



KGさん「まあ、あそこは2位でいいや」







やばい、もうそろそろ終わりだな



というかいつの間にか、



ダメだ、もう成す術無し


KGさんが7個目の宮殿を建設して勝利

イズナさん「やっぱり、2連続独占とか許してちゃダメですね」

KG「そう、あれだけで32金でしょ?あれは美味しかった」



評価・・・

※評価の基準についてはこちら

これはもしかしたら、エルグランデより良く出来てるかもしれん。
クラマー先生の最高傑作は、こっちのような気がしてきた。

まあ実際、エルグランデで良かったと思われたところを残して改善したんだと思う。
エルグランデももちろんすごく面白いんだけど、ラウンドの最初にアクションカードのテキストを
全員で覗き込むことになるのが、ちょっとスマートじゃないなと思っていたので。

非公開情報を秘密ディスクだけにして、かつそれをゲームの心臓部に昇格させ
さらにカード類をすべて排除することで、システムをとても洗練させることに成功してると思う。
ついでに言語依存もほとんどなくなり、プレイアビリティも格段に良くなってる。

長時間ゲーの部類だけれど、5人で2時間はかからなかったかな。
プレイのテンポも悪く無いし(長考する人が居ればもちろん話は別だろうけど)それほど重たさも感じない。


このゲーム独特の最も素晴らしい点は、役割タイルの交換アクションにあると思う。
かなり頻繁に交換が発生するので、役割タイルの特殊効果に頼り過ぎていると
強制的に交換されて、時として秘密ディスクで選んだアクションが実行できないという状況が発生する。
そして、そうなってしまうとペナルティを受けるというリスクがあって、これが非常に面白い。
さらにこれが手番順と同点の場合の解決手段にもなっているというのも見事。

村と家コマによる通行制限と通行料とかも脇役的ポジションだけれど、これもジレンマの演出にいい影響を与えてる。

ガラス製の宮殿も良く出来てるし、宮殿を7個建てた人が勝ちというのも分かりやすくていい。


******


弱点としては、少人数向きじゃなさそうなところ。
5人専用と言っても言い過ぎじゃないくらい。
でもたぶん4人なら大きな問題なくいけると思う。

エルグランデは2人でも問題なく面白いので、、でもこれはトレードオフというか
新しい面白さを取り込んだ分のコストかな。

それと、秘密ディスクはあと2まわりくらい大きく作って欲しかったかな。
紋章タイルももうちょい大きめの方がいいかも。

個人的には好みの部類のテーマ性じゃないんだけど、ボードは綺麗だし雰囲気もとてもいい。

それからもう1つ、サマリシートは必須だと思うので、もし日本語版を作るようなときは標準装備して欲しいな。

慣れないうちは処理手順が少し分かりづらいように思うので、決して初心者にいきなり勧められるようなゲームじゃないし
デメリットも多いんだけど、そういう中にしかない良さもあるよね。

箱の中の仕切りが悪すぎて収納しづらいので、コンポーネント自体も改良しつつリメイクして欲しい。
ただシステムそのものはとても良くできてるので、下手に弄って欲しく無い。


2013/09/01




■追記

少人数プレイには向かないかなと思ってたんだけど、3人プレイ、ぜんぜんいけますね。面白い。
マハラジャの点数で順位をつけるので多人数の方がいいのかなと思ったのだけれど
1位よりも美味しい「独占」というのが現実味を帯びてくるので3人プレイなんだけど
感覚としては4段階の順位があるくらいに感じた。

人数が少ない分、プレイのテンポも良いし。

インスト込みで1時間ちょっとくらいだったかな。
5人プレイを1回やってるので、スムーズに進行できたというのも大きかったと思うけど。
※前回はルール間違え過ぎで、散々な状態だった

2人プレイでも変わらず面白ければホントに文句無しだな。

欲を言えば、紋章タイル並べるところにモンテゴベイみたいなレールがあると尚いいかな。

2013/09/16


JohnnyBet



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