たっくんのボードゲーム日記

No.364
古代ローマの新しいゲーム - ローマ七丘
die Sieben Hügel Roms

プレイ人数:2
プレイ時間:約10

ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 不要


2人専用のカードゲームです

使用するのは、赤、青それぞれ1~9までのカードと


黄色のカード1~7


プレイヤーは赤か青かどちらかを選んで手札とします。


黄色のカード7枚はテーブルの真ん中に1列に並べます

この黄色のカードが得点カードで、より得点の大きいカードをたくさん獲得することを目指します。


両プレイヤーは1枚ずつ、黄色カード列の両側にカードを置いていきます。
より大きな数字カードを出したプレイヤーが、その得点カードを獲得できます。


上記の例なら、得点カード2は青プレイヤーが
得点3は赤プレイヤー、得点4は青プレイヤー
得点5は青プレイヤーが置いているカードの方が数字が大きいので青プレイヤーが獲得します。


ただし1枚の得点カードに対して複数枚のカードを置いていいので
この後、逆転が起きる可能性もあります。

※複数枚置かれた場合はカードの数値を合計して勝負します。


手番では任意の得点カードに対して、手札からカードを1枚伏せて置きます。




もちろん相手プレイヤーも同じようにプレイします。




相手の直前の手番でカードが置かれた得点カードには、カードを置くことができません。




1枚の得点カードに対して、両プレイヤーがカードを置いた場合は




カードをオープンにします。


今後、この得点カードに対してカードを追加で置く場合はオープンにして置きます。


相手側にカードが置かれていなければ、追加のカードも伏せて置きます。


9枚ずつカードを置いたらゲーム終了


伏せられているカードも全てオープンにします。


得点カードごとに置いたカードの数値の合計が多いプレイヤーが、その得点カードを獲得します。


同点の場合は、先手番のプレイヤーが獲得します

得点カードの合計が多い方の勝ち。


※先手番を交代して2回戦で勝負することが推奨されてます


カードの数値の合計じゃなくて最も大きい数字のカードを置いた方が得点カードを獲得するとか
最初からオープンカードでプレイするとかいったバリエーションもあります。





プレイ記

相棒と対戦



先手は相棒


5に出してきたか

あまり当たり障りのない、無難な手って感じがするな


ならば、こちらは7に置いてプレッシャーをかける


選んだ数字は8。

どうも相棒は7,8,9を最後まで残しておくことが多いのと
最後の3枚になるまでには1枚くらいは7に出してくるだろうから
8を伏せておけば優位に立てそう、という読み。


相棒の手は、、6か。これも順当な感じ




ここまでまだ1枚もオープンにされない状況


相棒「初めて3に出してみた」 ※相棒は4以上の得点カードのところにばっかりカードを置いていた

ふーむ


なんとなくではあったのだけれど、得点3に対して
いきなり4以上を伏せて置くようなことはしないような気がする。



ビンゴ
これちょっと間違ってたかも、直前の手番で相手が置いた丘にはカードを置けません


その直後の相棒の手番


とりあえず2連勝


得点2に対してカードを置く




俺のカードは1
結構大きい数字のカードを置いてきてるという印象を与えていると思うので
その心理をちょっと利用させてもらおうかなと。


相棒「うわー、、5もつぎ込んじゃったよ・・」


得点6のとこは、2あたりを出してみて偵察


8だったか

そうすると、見えてないカードは1,2,6,7,9

最初からいきなり7,8とか9,8とかは置かないと思うんだよな。

それで5のところは6以下じゃないかと読んだのだが


うわ、7だったか・・


相棒「よっしゃぁああああ!」 ←ガッツポーズ


しかし、こちらもやられてばかりではない

得点7のところに6を出してきた。

同じような感じで、俺のカードは5以下だと思ったのだろう。


相棒「え、、8なの?」


第1ラウンドはこんな感じで決着



4+5+6=15点
相棒7+3+2=12点
まずは1勝 第2ラウンドは俺が先手 4に置いてみる やられたか・・ その後もちょっと劣勢 しかし、あの得点6のとこのカードは5のような気がする よし! 相棒「あの7のとこのカードが9なのか2なのかなんだよねぇ・・」 長考する相棒 正解は・・ 相棒「うーん、良く分かんないけどたぶん9ってことは無いよね」 やられました 1勝1敗

評価・・・

※評価の基準についてはこちら

なかなかの面白さ!こんなに単純なのに。

このゲームのアイデアは、たぶんバトルラインあたりに生かされてるんじゃないかと思う。
でも相手が伏せて出したカードに対する読みという要素があった方がより面白い感じがする。

そういう意味では、ゲームの性質としてはカエサルとクレオパトラとかの方が近いのかも。

余計な要素が一切無て、究極的にシンプルな短時間ゲームなので
何かちょっと物足りないと思えなくもないんだけど、核心部分だけちょっと味見できるみたいなプレイ感は
良い方向に捉えることも十分できるように思う。

Aにはしないけれど、2人で遊ぶなら古代ローマの新しいゲーム - 歴史の糸車なんかよりも
深い面白味がありそうな感じがする。

コンポーネントとルールのシンプルさや、セットアップがラクなことなどのプレイアビリティの良さ等を
総合的に考えると、非常にコストパフォーマンスがいいゲームと言えそう。

最後は緻密な計算になるので、プレイ時間の短さの割には少々重たい感じもするんだけどね。


2013/04/03


JohnnyBet



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