たっくんのボードゲーム日記

No.68
メンバーズオンリー
Members Only

プレイ人数:3 - 5
プレイ時間:約60

ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 不要




今日は雨は降るでしょうか?ビッグベンの鐘は何回鳴るでしょうか?
紳士・淑女の社交場では、そんな賭け事が楽しまれているのでした。


ボード全景、かなりシンプルなデザインのボードだ。



ボード左半分が賭けをするテーブルになっていて
賭けの対象が5種類(5色)になっている。

黄色:
紫:新聞
オレンジ:ティーカップ
緑:ビッグベン
水色:帽子
左側の黒四角の中の数字が回数(1以下、2以下、3以下、4以下、5以上、6以上、7以上、8以上) つまり、4より小さい数字が「以下」、5より大きい数字は「以上」に賭けたことになる。 右側の茶色の丸の中の数字が当たったときにもらえる得点になっている。 例えば赤のプレイヤーは、ティーカップ(オレンジ)4回以下と 帽子(水色)5回以上に賭けていて、もし当たったら共に1点もらえる。 なので両方当たれば2点。 ボードの右半分は得点チャート。各賭けの対象ごとに点数をつけて、5種類の得点の合計が そのプレイヤーの持ち点になる。 ただし、4点以下(チャート上で色の薄いマス)は得点にならない なので、黒のプレイヤーの現状の得点は、水色の5点のみ。 5つの得点チャート全てにおいて、濃い色のマスにマーカーが進んだらゲーム終了。 さて、ではどうやって当たったかどうかを左右する「回数」を決めるかだが。。 こういうカードが手札として配られて、手番では2枚ずつ場に出していく。 カードの色はやっぱり5種類で、場に出されたカードの枚数が「回数」になる。 よーするに、何枚カードが出されるのか予想するゲームなのである。 ボード上部に置かれているのが、場に出されたカード。この枚数を当てる。 ★ゲームの流れ★ ①賭けチップを置く(任意) ②手札からカードを2枚出す 全員が残り3枚になったら、手札から2枚を選んで全員一斉に出す。 で、賭けチップが当たったかどうか順番に見ていって得点をつける。 得点を2倍にする白いチップや、大きい賭けチップがあったり 細かい部分は他にもあるのだが、おおまかな雰囲気くらいは伝わったかな?
Knizia, Reiner
プレイ記



フォルテさん、メゾフォルテさん、たっくん(小)、相棒の5人プレイ。
たっくん(俺)は黒。



序盤戦、まあみんなだいたい最初は4以下、5以上といった
比較的当てやすいところに置いていく。得点も低いけど。
しかし最初はどうなるのかさっぱり読めないので慎重にコトを進めておく。


俺の手札、ビッグベン(緑)が若干多め




ある程度、場にもビッグベンが出てきたので
この辺で得点2倍の大コマをビッグベン6枚以上に賭けることにする。




場に出されたカード、ちなみに「No」と書かれたカードはマイナス1枚とカウントする。



第一ラウンド終了、大分予想が当たった。幸先が良い感じだ。



黒の俺がリード。



第2ラウンド、配牌で新聞(紫)が4枚も来た。
これが今回の勝負どころと見る。




ギリギリまで粘って、情勢を見据えたところで
満を持して大コマを新聞7枚以上に賭ける。



これが当たればでかいど~

それにしてもみんな少ない方に全然賭けないなぁ。


しかしその新聞、Noが1枚出されてしまう。
これが痛たたたって感じ(T_T




結局当たったのは、帽子(水色)の1つのみ。



残りの賭けチップは全部没収・・・


まぁしょうがない、次次!


次ラウンド、相棒なんと帽子(水色)8枚以上に賭けてきた。



5枚以上にも白チップつきの大コマ(2×2で4倍)置いてるから
当たったら相当すごいことになる。


結果、なんとコレが的中。1×4+5で9点も一気に獲得。



※これは間違い。白チップと大コマの組み合わせは3倍
なので、この場合1×3+5で8点が正しい けがわさんご指摘ありがとうございました


次ラウンド、前ラウンドのアレを見せつけられた印象が強すぎたせいか
だーれも少ない方に賭けない。




最終結果、黒の俺は最初の出足こそ良かったものの
その後、むわったく予想が当たらずジリ貧に終わった。



たっくん(小)の勝ち。


プレイ記2



フォルテさん(青)、JOSSさん(黄)と俺(緑)の3人プレイ



俺の賭けチップ




さーて、第1ラウンドの手札は・・・


少々偏ってるかな


俺がラスト手番、フォルテさんとJOSSさんの賭けチップは
カサ(黄)と新聞(紫)が6枚以上か


しかもJOSSさんは、7枚以上にするかどうか迷ってた(ように見えた)


ここは、ちょっと勝負してみるか




どどーん!と8枚以上に3倍チップ!!


つーか、良く考えたら5点×3で15点取っても
MAX10点なんだから意味ないよな^^;

しかしまぁ、ここは一発景気づけにw


誰も少ないほうに賭けないな・・




JOSSさんが緑(ビッグベン)で、少ない方に賭けた


んー、俺も緑は持ってないし乗っかってもいいんだけど
置かれた場所が4枚以下と、ちょっと押しが弱そうな感じ。

3枚以下とかに置いたんなら、2枚以下とかで勝負してもいいんだけど。


ここはフォルテさん(青)の予想に乗っかってみることにする




いよいよ手札は残り3枚



注目の新聞(紫)は今のところ7枚


JOSSさんは白チップつきだし、フォルテさんも2倍のチップを賭けてるから
少なくとも紫のNoが出てくることは無いだろうと思っていた。


俺の選択は


もちろん紫を含めておく。オレンジは自分のチップを置いてないので
Noで嫌がらせしとけとw

さて、せーので。


ドン!


なにーー・・・

JOSSさんが紫のNo出してる。。

第1ラウンドの結果は

黄色  ・・・ 6枚
紫   ・・・ 7枚
オレンジ・・・ 4枚
緑   ・・・ 1枚
水色  ・・・ 4枚


賭けチップは、、こんな感じ




マジか、全部ハズレでまさかの0点





気を取り直して第2ラウンド

今度はビッグベンがいっぱい




前ラウンドで予想が1つも当たらなかったので


手持ちのチップはこんな状態


これなら、このラウンドは中途半端に当てるくらいなら
予想をハズして、この次のラウンドのためにチップを取り戻した方がいいな


というわけで、ビッグベンに7枚以上!どどーんと




そしたら、JOSSさんも白チップつきで乗っかってきた




フォルテさん「じゃあ、そこ置いておこうかな」と来たので


俺は8枚以上に置く


なんせビッグベンは今の状態でもう8枚



しかも手札にはまだ2枚残してある




というわけで、俺のチップは両方的中。
ビッグベンのチャートは、いきなり10点に到達する。


フォルテさん「極端ですね・・(笑」


あ、でも良く考えたら1個はハズしておいて
チップを全部取り返しておいた方が良かったかな。


これは微妙に失敗だったかも。


次のラウンド


残ったチップのうち、どっちかはワザとハズすつもりでチップを置く


ま、順当に予想をハズしてチップを取り戻す。




しかしまずいな、下手するともうこのラウンドで終わりになってしまう。




紅茶が4枚、カサが4枚・・



今までバクチし過ぎて失敗しているので、少し堅実路線でいく


仮にこのラウンドが最終ラウンドになっても、3倍チップなので当たれば6点になる。


するとJOSSさんが強気に乗っかってきた



さて、俺はこのあとどうするか。

やっぱりフォルテさんが水色のところに置いた3倍チップがかなり気になる。


カニ挟みにしてみる。




結局あの3倍チップは的中したのだが


やはり最初のラウンドの躓きが痛かった。

惜敗

JOSSさんが19点で勝利



評価・・・

※評価の基準についてはこちら

クニツィアの作品はこういう洗練された面白さのあるゲームが多いのが好きだ。
仕掛けはすごくシンプルなのに、奥深さというかじんわりにじみ出るような
面白さがあるのがいい。なんか月並みな言い方だが。

このゲームもそういうクニツィア「らしさ」が存分に出ている。
全員に5種類のカードを配って1枚ずつ出していって
どれが何枚出るか当てるだけというシンプルさ。
場に出てきたカードと他のプレイヤーの「賭け方」から
傾向を予想するのは、なんとも言えない面白さがある。

他人のジャマはあまりできないので、ある種のソロプレイ感があるのと
多人数では予想を立てるのが難し過ぎるきらいがある点。
この2つが気になったところではあるが、それ以外はおおむね好印象だ。

ラウンドの最後に、一斉に2枚ずつ出すのは良い緊張感があるし
予想が当たっていれば素直に嬉しい。
特に2倍チップなどを高得点のところで当てた場合などは自然とガッツポーズが出る。
他人が高得点のところに賭ければ注目が集まり、腹の中のさぐり合いが始まる。
こういう他人の動向を見ながら自分の賭け方を決めるというのは非常に面白い。
このへんがこのゲームの面白さの真骨頂なのかなと思う。

あとは、そうだな、、強いて言えばボードのデザインが少々気になった。
ちょっと無機質過ぎて、もう少し美しい絵にしてもらえたらなお良かったかなと。



■3人プレイ追記

プレイ感としては4人プレイと思ったほどの差は無かったように思う。

もっと緩くなるのかなと思ってたんだけど。

ただ、やっぱり人数が少ないと他のプレイヤーの動向をじっくり注視できる。
理由はもちろんコマの総数が少ないので、後からでもコマを置きやすいため。

カツカツ感を味わいたいなら、多人数プレイの方がいいと思うけれど
人数が少ないなら、それはそれで今度は「読み」という要素を楽しめる部分が
大きくなってくるような気がした。

そして、これはこれで十分面白いと思う。
少人数だと本領発揮できないとか、そういう感じは無かったように思う。
アクセント的にだけど、面白さの種類がちょっと違うような印象。


それともう1つ思ったのは、こういう感じのデザインなら
もっと不確定要素を削ってしまったほうが好みかも。

具体的に言うと
・Noのカードは無し
・そのラウンドで捨て札にする1枚は、ラウンドの最初に決める

要するにカードを配って最初に1枚捨てたら、その時点で
「結果は1つに決まる」方が良いかもなぁ、と。

どうにもNoのカードは割とみんな最後まで残しがちな気がして
その可能性を考慮に入れると、なんかままならない感があってすっきりしない。

カード1枚だけとはいえ、結果を左右するものを「最後の最後に操作できてしまう」
というのは、ちょっとしっくりこない部分があるかな。。
面白いには面白いんだけど、どうもすんなりストンと来ないのは
その辺に理由があるのかもしれないなー。

あと、5人プレイでどのくらいカツカツするのか味わってみたい気はする。


2012/04/24


JohnnyBet



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