たっくんのボードゲーム日記

No.225
マニラ
Manila

プレイ人数:3 - 5
プレイ時間:約60

ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 不要






3回のダイスロールで、商船が市場に到達できるかどうかを賭けるギャンブルゲームです。




市場に到達できなかった船は修理場に行きます。

それぞれの船が進むコースのマス数は13。

3回のダイスロールの出た目の合計が14以上になれば市場に到着できることになる。


ダイスは港湾管理人(代表者1人)だけが振ります。


ゴール(市場)付近。



船着場は3箇所(A~C)があって、その上に書かれている数字が費用(黄)報酬(黒)

つまり、船が少なくとも1隻到着することにベットするには
費用が4必要で、無事船が到着したら6の報酬がもらえるということ。

3隻の船すべてが到着することに賭ける場合は、費用2で
成功報酬は15ももらえる。到着すれば、だけど。。


こちらは、船の修理場。ゴールできなかった船はここに来ることになる。



ゴールと同様に、お金を払ってベットすることができて
何隻来るか、予想が的中すれば報酬を受け取ることができる。

ベットしたら、自分のコマを置きます。



船には商品タイルが置かれ、ここにもベットすることができる。




たとえば、この商品なら最初は3、次は4、5、6の費用でベットすることができて、報酬は36。
船が無事にゴールした場合のみ支払われます。

報酬は、ベットされたコマ数で均等割にします。



こんな感じになっていれば、無事にゴールできた場合
黒、オレンジ、黄のプレイヤーにそれぞれ12ずつ(36÷3)の報酬が支払われます。



海賊船は13マス(ゴール直前)ぴったりで止まった船を襲撃/略奪します。

海賊船にベットする費用は5。

ぴったりで止まった船しか襲えないので、成功確率は低い代わりに
もし成功すれば大きなリターンが期待できる。


こんな感じかな



各船は、積んでいる商品によって報酬やベットできるコマ数が異なる。

船は3隻、それに対して商品タイルは全部で4種類あって
どの商品を船に載せるかは、港湾管理者(代表者プレイヤー)が選ぶことができる。


商品には、対応した株券があって最初に1人2枚ずつランダムに配られます。




株券は最初は価値がないのだが、商品を積んだ船がゴールするたびに取引価格が上昇する。



いずれか1つの商品の株券の価値が30まで到達したらゲーム終了。

持ち金と持っている株券の価値の合計が多いプレイヤーの勝ち。



■ゲームの流れ

各ラウンドは、港湾管理者の権利を競りで落札するところから始まります。


<<港湾管理者の特権>>
①株券を1枚購入できる
②3隻の船に載せる商品タイルを決められる
③3隻の船を合計9マスまであらかじめ進められる
 (ただし、1隻の船を進めることのできる最大マス数は5)

④ダイスを振れる


とまぁ、これらの特権をめぐって入札します。


船と商品タイルの配置が終わったら

港湾管理者から順に、コマを1つ好きな場所にベットします。

全員がコマを置いたら、港湾管理者がダイスを3つ振って
それぞれ出た目の数だけ船を進めます。





ベット→ダイス振り を3回行ったらラウンド終了。

報酬の支払いをして、次のラウンド(港湾管理者の競り)に移ります。


ラウンド終了時に、いずれかの株券の価値が30に到達したら終わりです。



さて、コマを置くことができる場所はもう2箇所ほどあって


○水先案内人



3回目のダイス振りの前に、船を1~2マス進めるか戻すかすることができる



○保険屋



ここに置くとただちに10の報酬をもらうことができる。
ただし、修理場に着いた船の保証金の支払い義務が生じる。



ちなみに、コインはプラスチック製なのだが、かなりつくりが良く出来てる。






Delonge, Franz-Benno
プレイ記



ジーンズさん、JOSSさん、kunさんと俺の4人プレイ




俺の株券2枚は、白と茶色か。



港湾管理者はジーンズさんが16で落札

んー、初期資金が30であることを考えると
これ以上は、ちょっと出せない気がしたので降りる。


コマは俺が黒、kunさんが黄色、JOSSさんがオレンジ、ジーンズさんが青



とりあえず、誰も乗ってない船は美味しそうであるので乗ってみる

kunさん「じゃ、海賊船いってみます」

あ・・先に取られた

kunさん「なんでもやってみないと。。」


どうも事前情報によると海賊船は美味しいらしい。


3回目のダイス直前。かなりダイス目が大きくて少なくとも2隻は港に着きそうだ。




というか、kunさんの海賊船がかなり美味しいことになってるんじゃないの?



まあしかし、結局はダイス次第


ジーンズさんによる運命の一投!


青3、緑4、白5



てことは

俺「全部着きましたね」

kunさん「海賊が無駄になってしまった・・」

kunさん「でも判断としては間違ってなかった、、と信じるww」


全部入港、とりあえず俺が置いたコマは全部リターンが得られた。



13ペソの利益になった



2ラウンド目、港湾管理者の競り

またしてもジーンズさんが16で落札


ギュウギュウ詰め状態の商船。



その横で、誰も乗ってない船が悠然と流されているのだがww


大当たりも無いのだが、ハズレもほとんどなく地道に稼ぐ俺



海賊船で一発を狙うkunさん、しかしそれよりも
気になるのは港湾管理者を落札し続けるジーンズさんの状況だ。
持ち金では確実に上回っているのだが、株券次第で大きく負ける可能性もある。


kunさんは、ハズしつづけているが状況次第で海賊船は相当美味しいハズ


このへんで勝負に出る、海賊船出動!



案内人も同時に押さえて、なるべく13に止まるように
出来る限りのコントロールをする。


海賊船に2人送り込んで万全の体勢。



もし2隻、網にかかってくれれば・・


キター!!!ジャックポット発動!



しかし、かかったのが18ペソの船か、チッしけてやがる(笑


なるほど、これは確かに美味しい



次のラウンド、再びジャックスパロウに就職する俺




もちろん案内人にも送り込んで根回しは怠りませんww


さあ、来い!どっちか1!!


キタ━━━(Д゚(○=(゚∀゚)=○)Д゚)━━━!!! 



しかも36の翡翠の商船の方!

いやぁ、地道にカタギで生きてきた甲斐があったww(オイ



結局、港湾管理者は一度もやらなかったのだが、107ペソを荒稼ぎして勝ちました。

やっぱりカタギが一番だな、うん(笑



評価・・・

※評価の基準についてはこちら

ゲームとしては結局のところダイス運次第で勝負が決まってしまうので
非常に理不尽なところがある。

まさにギャンブルゲー。

いかにうまく港湾管理者を落札しようが、ベットしようが
全ての運命はダイスが握っている。

ゲームの感覚としてはルーレットなんかに通じるものがある。
確率の低いところはリターンも大きいし、逆も然り。

この面白さの分かりやすさはパーティゲーム向け。
株券とか書いてあると、めんどくさそうとか難しそうとか
思ってしまう人もいるかもしれないが、やってみれば難しいことは全く無い。

港湾管理者の競りの部分だけ、ちょっとだけ敷居が高いかもしれないが
自分のプレイでもそうであったように、必ず落札しなければ勝てないものでも
ないので、適当に入札して適当なところで降りていてもゲームとしては十分成り立つ。


ルーレットとちょっと感覚が違うのは、徐々に正解が分かってきた途中でベットできること。

メンバーズオンリーなんかとだいぶ似ているシステムだ。

しかし船が着けるかどうか、プレイヤーの意思が反映されるのは
港湾管理者による初期配置と案内人だけなので
プレイ感としては、まったく違うゲームと言って差し支えないほど違う。
メンバーズオンリーの場合はプレイヤーの意思だけで結果が決まるからだ。

でも、こういう運ゲーもこれはこれでいいのかもしれない。

特にギャンブルが好きな人には、なかなか痺れる要素があるので面白いと思う。


ただ、そういう方向性ならもっと理不尽でいいと思う。
ギャンブルゲームにしてはちょっと行儀良く収まりすぎ。
もう少し、海賊船以外にも一発逆転要素が欲しい。

特に、費用4に対してリターンが6とか、そんなのまったく魅力が無い。
そんな律儀なギャンブルは興醒めだと思うんだけどなぁ。

まあ、とは言え最低限のゲームバランスは取る必要はあると思うけどね。

やっぱり少なからず考えるから楽しいんだと思うし。


面倒な要素はほとんどなく、難しいルールもない。
コンポーネントも良く出来てて雰囲気もばっちりなので
こういう方向性のゲームとしては、なかなか良く出来てるんじゃないかな。

絶版にしてしまうには、ちと惜しい。


JohnnyBet



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