たっくんのボードゲーム日記

No.48
アンダーカバー
Heimlich & Co.

プレイ人数:2 - 7
プレイ時間:約40

ルール難易度 簡単な部類に入る
日本語化 重要機密バリエーションで使うカードは日本語化した方がいいかな。。






ゲーム全景、ボードの外周部の数字のマスは現在ではすっかりおなじみの得点チャートです。



プレイヤーは5~7人(プレイ人数によって変わる)のエージェントコマの中から
秘密裏に1つを担当します。


エージェントカード。これで担当するエージェントを決めます。



1人1枚ずつ、他のプレイヤーに見られないように隠し持ちます。



ボードには数字の付いた建物が描かれていて、手番ではサイコロを振って
任意のエージェントコマ(自分が担当しているエージェントでなくてもいい)
を動かします。
※サイコロの目は複数のエージェントに振り分けてもいい

で、どれか1つエージェントコマが金庫のある建物に止まったら得点計算。
各エージェントは、今居る建物に付いている数字分の得点を得ます。

得点計算が終わったら、金庫を任意の別の建物に移動します。


この黒いのが金庫




サイコロはちょっと普通のと違っていて
1の目がなく、代わりに1-3と書かれている。



これは1~3のうち好きな数字を選択できるということ。


もはや言うまでもないことかもしれないが
誰がどのエージェントなのか分からないというところに面白味がある。

つまり、勝たせるためには自分のエージェントに高得点させる必要がある。
しかしあまり露骨にやると正体がばれてしまう。

中盤くらいまでは、あまり目立たないように行動させ
終盤はラストスパートよろしくあからさまに高得点させるといった具合だ。






どれか1人のエージェントの得点がチャートを1周したらゲーム終了。
そのエージェントの勝利となる。

ちなみに、誰がどのエージェントを担当していたのかを当てあうという
ヴァリアントルールも存在する。





Kramer, Wolfgang
プレイ記



kunさん、ももさんと3人プレイ

最後にお互いのエージェントを当てあって
1人当てるにつき5点プラスする追加ルールを適用してみた。


俺のエージェントは緑、これをバレないようにする。




序盤、ももさんが金庫の家に紫のエージェントを進めて最初の得点計算。



まだまだ、団子状態で他のみんなのエージェントのアタリはつかない。。

ただ、誰がどんなタイミングで得点計算を発生させたかは
重要な情報なので覚えておきたいところ。

もうひとつは廃墟だ、ここに入れられたエージェントを誰が救い出したか
もしくは誰が廃墟にどのエージェントを入れたか。このへんも重要だ。


kunさんが黄色のエージェントを廃墟に入れたぞ・・



しかし、黄色の得点は割と高い位置にいる。
俺はこのkunさんの行動はカモフラージュではないかと読んだ。

つまり、kunさんは黄色が怪しい。


オレンジが突出してあがっていく、これも怪しい・・ももさんはオレンジか?



青はかなり引き離されてドベなのだがだれも何も手を打たないところをみると
これはおそらくノンプレイヤーだ。これはほぼ確定だろう。


俺の緑は、目立たない位置でいい感じだ^^



おそらくはバレてないだろう。ふふふ。


その後、怪しいと踏んでいた黄色がずるずる落ちていく。
あれー、kunさん違うのかな。。


で、オレンジが得点チャート1周して終了。
微差の2番手で紫。

俺はちょい離された、ももさんは紫かオレンジのどっちかだろうから
こりゃ負けかな。。

kunさんは、やっぱり序盤の黄色の突出の仕方が怪しすぎるので黄色と予想。
ももさんはどっちかなー、、オレンジか紫か。

やっぱここは素直にオレンジかな、あまりに怪しすぎる気もするけど。


結果:
kunさんは予想通り黄色。
カモフラージュやりすぎて、断然ビリ^^;

ももさんは紫だった~、、んー残念。

それはそうと、俺の緑は2人に当てられた(TT なんで?

kunさん「いや、なんか序盤に分かりやすい行動があったんですよ」

ももさん「そうそう、廃墟から救済したような・・」

そうだったかなぁ・・・けっこうしれっと目立たないようにやったつもりだったんだけどな。。


ももさんの勝ち。



評価・・・

※評価の基準についてはこちら

単純すぎるルールなので、面白いかどうか微妙かなと思ってたのだが
フタを開けてみたら、なかなか面白かった!

だれが廃墟にどのエージェントを入れたのか、脱出させたのか
得点計算のタイミングは?
シンプルなところは逆に、面白さが洗練されている感じもする。

プレイ中はみんな疑心暗鬼になるので、全員無口なのだが
ゲーム終了後は一気に話が溢れてくる。
「あそこはこう思ってたんだよー」とか「最初は赤があやしいと思ってた」とか
しばらく感想戦をやっていました。正直、あんなに盛り上がるとは思わなかった。

どちらかというと、ガチの勝負をするゲームというよりはパーティゲームの
色合いが強いかもしれない。人数も多いほうが楽しめると思うので。
ただし、プレイ中はみんな無口になる^^;

同じ系統のゲームに「薔薇の名前」があるのだが
面白さの種類は基本的に同じだと思っていいと思う。

手軽にこの面白味を味わいたいならアンダーカバー、
物足りなさを感じるようであれば薔薇の名前を選択すればいいと思う。

どちらも十分に面白い。

ただコンポーネントの質やテーマ性といったところは薔薇の名前の方が上。
アンダーカバーに比べればルールがかなり多めだが
個人的にはこのくらいのボリュームがあったほうが好みと言えば好みかもしれない。

ちょっとでも面白そうだなと思ったなら間違いなく楽しめるはず。


ところで、良い点ばかりを書いてきたが、薔薇の名前もそうであったのだが
若干、プレイ感が淡白な感じはする。
基本的にやることはサイコロ振ってコマを進めるだけなので。
その淡白さ、アンダーカバーの方が若干強めな感じだ。
シンプルなルールの代償と言えるかもしれない。

それにしてもコマがでかい^^;別に悪いこっちゃないんだけどさ。




JohnnyBet



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