たっくんのボードゲーム日記

No.566
ハーツ(ブラックレディ)
Hearts(Black Lady)

プレイ人数:3 - 6
プレイ時間:約30

ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 不要


ジョーカー抜きの52枚のトランプを使うマストフォローのトリックテイクゲームです。



2が最弱で、エースが最強のカードです。



よくシャッフルして配り切ります。なので4人プレイなら手札は13枚ずつ。



クラブの2を持っているプレイヤーが最初のリード(スタートプレイヤー)になります。
※ゲームは常にクラブの2からスタートします。



他のプレイヤーも順番に手札から1枚出しますが、リードが出したカードと同じスート(マーク)のカードを出さなければなりません。
最初はクラブの2がリードなので、他のプレイヤーもクラブのカードを出します。



出されたカードの中で一番強いカードを出したプレイヤーが出されたカードを総取りします。※「トリックを取る」と言います。
この場合はキングを出したプレイヤーが取ります。



トリックをとったプレイヤーが新しいリードになって、手札から好きなカードを1枚出します。



同様に、他のプレイヤーはリードが出したカードと同じスートのカードを出します。



これを繰り返して、全員の手札が無くなるまで行います。



勝敗(点数)の付け方ですが、

以下のカードを取ってしまうとマイナス点を食らってしまいます。


ハートは1枚につきマイナス1点。スペードのクイーンはマイナス13点です。


例えば、リードがスペード3、スペード8、スペードQ、と出されて手番が回ってきたとすると・・


手札にスペードはKしかないので

スペードQが入っているトリックを取るしかありません。
これだけでマイナス13点です。



トリックを取ったらリードです。
リードは好きなスートを選べますが、ハートがブレークされていない場合(※後述)はハートだけはリードで出すことができません。



クラブ5でリードしてみます。



リードが出したカードと同じスートを出せない(フォローできない)場合は、好きなスートのカードを出すことができます。


トリックを取るのは、リードが出したカードと同じスートで最も強いカードを出したプレイヤーです。

なので、この場合はダイヤKではなく、クラブ8を出したプレイヤーがトリックを取ります。



スペード9でリードされました。



スペードを手札に持っていなければ他のスートを出せます。
この時はハートを出すこともOKです。 ←これをハートブレイクと言います。
ハートブレイクされれば、次のトリックからはハートのカードでリードすることもできるようになります。



さっき書いたように、ハートをのカード含むトリックを取ってしまうと、ハート1枚につきマイナス1点です。



スペードQが含まれていると途端にマイナス点が大きくなります。


これだとマイナス15点です。

すべてのハートとスペードQを取った場合は合計がマイナス26点ですが、この場合は 取ったプレイヤー以外全員がマイナス26点 です。
取ったプレイヤーは0点。
 →シュート・ザ・ムーン(スラム)



これを1ラウンドとして、ラウンドを繰り返します。
誰かの合計点がマイナス100点以上になったらゲーム終了で、その時点でマイナス点が一番少ないプレイヤーの勝ち。


■その他ちょっと細かいルール等

・最初に配られた13枚の中から3枚選んで他のプレイヤーに渡します(カード交換)。
 ※最初のラウンドは左隣のプレイヤーに渡す、次のラウンドは右隣、次は対面、次は交換なし、以下、左隣、右隣・・・と繰り返す

・最初のトリック(クラブ2でリードされる)では、ハートやスペードQを出すことができない。

・3人プレイの場合は1枚(クラブ2 or ダイヤ2)、5人プレイの場合は2枚カード(クラブ2とダイヤ2)を除外します。

この辺は、違うルールでプレイされているケースもあるようです。





プレイ記

4人プレイの初期手札。



交換は、この3枚かな。


スペードQを取らないようにするゲームと言っても過言では無いので、スペードAは持ってるとちょっと危ないかもなので。
そういう意味ではスペードJ以下は、スペードQに勝ってしまうことがないのでかなり安全なカード。

あとはハートが手札に2枚だけなので、これも渡してしまおうかなと。


ダイヤ10、J、Qが回って来た。


なんとなく、やり易そうな感じ。

クラブ2からスタート。



1トリック目は、マイナスのカードを出すことは禁止されてるので安心して後々厄介になりそうなカードを処分できる。
クラブ10を出す。




2トリック目、リードはダイヤ8。
ダイヤKが出たので、手札のダイヤカードならどれを出してもトリックを取ることはない。



ま、クイーンかな。残しておくと、後々マイナスカードが出た時トリックを取ってしまう確率が高くなる強いカードは早めに処分したい。



次はスペード9が来た。



ま、それならスペード8で。



クラブ6、クラブ4と来た。手札のクラブは3、5、9。
ここで、クラブ9を出すのはちょっと危険。次のプレイヤーの手札にクラブが無くてさらにスペードQを持っていた場合
スペードQ(マイナス13点)を取らされる可能性がある。



ここはクラブ5を選択。


と、やはりクラブが手札から無くなっていたようで、スペードJが出て来た。

再びクラブ攻め。


クラブ7、クラブ8と来たが、今度はクラブ9出しても多分大丈夫。
なぜなら、もしスペードQを持ってるならさっきのトリックの時出せたはずだから。


ということでクラブ9を選択。


スペード9をリードで出した右のプレイヤーもスペードQを持ってる可能性は低そうなので、消去法でスペードQは対面のプレイヤーが多分持ってる。


はじめてトリックを取った。さて何でリードするかな・



対面プレイヤーにスペードQを出させる方向で。



Q以外のスペードをまだ持ってたか。



さらにスペードが続く。



ついに出て来たスペードQ!
ついでにハートKが出て来た。(ハートブレイク)



シュート・ザ・ムーンされないように気をつけながら・・


と思った瞬間、ハート3、ハート4と来て、その心配をする必要は無くなった。


あとはトリックを取らないように、強いカードから処理していく。









最後の方は大体、リードのプレイヤーがそのままリードを取り続けることになることが多い。






ラストのトリック。


見事0点!


1ラウンド目からやり直してもう1戦。

初期手札。うーん何を交換に出そうかな・・




この3枚かな。


スペード6、7を渡してしまうと、交換でスペードQが渡されてきたときに危ない。
ダイヤとハートは強い絵札があるけど、小さい数字もあるので比較的耐えられそう。

それに対して、クローバーはちょっと数字が中途半端。6、7あたりでスペードQを取らされるパターンも十分考えられるので、こいつらを交換に出す。


交換で回ってきたのは、この3枚。うーーん。。。




1トリック目。クラブKはさっさと処理しとこう。



スペードのリード。



まあ、スペード7で。



おっとスペードKが出てきた。


スペードはもうKしか持っていないのか、スペードQを手札に持っているのか。


後者の方かな、いや、対面がスペードQを持っていることを知っている可能性もあるか。


とりあえず、左のプレイヤーがスペードQを持っている可能性は低そう。

ダイヤか。



エースなら、こっちはキング出しとくか。



ダイヤ5で来たか。なんか嫌な気がして来たので、ここはトリック取らないようにするか。



うーー、クイーンでも良かったかなぁ。



なんとなくダイヤ8。



取っちった。



ダイヤ3ならトリック取ることは無いだろ・・・ん、あーーー、間違えた!


間違えたって言うか、数えてなかったっていうか・


ハートはまだブレークされてないので、しょうがないクラブ10。


ブレークされた!助かった。

手札。



ハート4でリードすれば、リードを渡せる。




リード戻って来ちゃった。


うーん、同じ取るにしてもハート9で取っておいた方が良かったかなぁ?

ラッキー、再びリードが手から離れた。






そのあとは取らずに済んだけど。



結局マイナス17点・・・




評価・・・

※評価の基準についてはこちら

Windowsに標準で入ってるゲームなので、「ハーツ」という名前だけはそれなりの知名度がある感じがする。
でも、繰り返し遊んだことがある人はなかなか居なくて、少なくとも「ハーツの面白さ」はあまり知られてないと思う。

リードで出されたカードと同じマークのカードを出さなければならない。
でも、もし持ってなかったら 好きなカードを出していい。

この部分がやっぱり馴染みにくい気がしてて、「パソコンゲームなら成立するけど、本物のトランプでやるとなると全員が正直にやらなきゃいけないから難しいよね」と、昔、友人の1人が言っていたのを思い出した。

むしろ本物のカードでやった方が面白いと思うんだけどなー・・

とは言うものの、トリテの面白さって自分もなかなか理解できなかったんだけど。

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とにかくスペードQのマイナス13点って言うのが強烈で、言うまでもなく勝敗のカギを握ってる。
この1枚をめぐる攻防と言うか緊張感が最高に面白い。

Qは強い部類のカードなんだけど、でもQに勝ってしまうカードが2枚(KとA)存在するというのが絶妙すぎる。

そしてシュート・ザ・ムーンの爽快感!

でも基本的にはシュート・ザ・ムーンの誘惑に勝つことが勝率アップにつながったり、手札によっては最初のカード交換でQを渡さない方がかえって安全だったりとか。

ハートブレイクのタイミングとか。

そういうのがちょっと分かってくるとさらに面白くなってくる。

出て来たカードを全部覚えられればもっと面白くなるのかな?
とりあえず、スートごとの枚数だけでも覚えておくようにすると、プレイ記でやらかしたようなことは防げるようになります。

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ちなみに、今までやったトリテの中だと、ハーツと ペッパー が特に好きかな。
両方ともルールはシンプルに出来てて遊びやすいのに連続で繰り返し遊んでも飽きない。

2018/09/11


JohnnyBet



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