たっくんのボードゲーム日記

No.42
呪いのミイラ
Fluch der Mumie

プレイ人数:2 - 5
プレイ時間:約30

ルール難易度 簡単な部類に入る
日本語化 不要




このゲームは、ボードを箱に立てた状態で遊びます



舞台はピラミッド。財宝を盗掘しに探険家たちが忍び込みます。

それを阻むのが1体のミイラ。

盗掘者たちを捕まえにいきます。

ゲームでは、プレイヤーのうち1人がミイラ役となり
残りの全員は探検家になります。

立てたボードの片方をミイラが、もう片方を探検家全員が使います。


まあ、箱のイメージの通りかなw



とりあえず、探検者側




ここからスタートします




ピラミッド内には、そこかしこにお宝が落ちています。




それに対応する、財宝カード。5色あります。



探検家プレイヤーは、このカードを1人5枚ずつ(各色1枚ずつ)受け取ります

受け取ったカードに示された財宝5つを全てゲットできたら勝利となる。


この丸いコマが探検家コマ



磁石が仕込まれていて、立てたボードにくっつきます。


サイコロでこの探検家コマを進めていき、目的の財宝の場所に着いたら




手札の財宝カードをミイラに渡します



「白いカメムシゲット!」とか言いながら・・



さて、ミイラの方はというと、棺の間からスタートします



白いコマがミイラ。
探検者たちは、コイツに捕まらないようにしながら財宝の獲得を目指します。



ボードの反対側(ミイラ側)はと言うと・・



ボードの絵(ピラミッドの構造)は探検家側と表裏一体になっていて


ミイラもやはり、サイコロを振ってピラミッド内を徘徊します。




見ての通り、ミイラ側からは探検家の場所が分かりません。

探検家側から財宝カードを渡されたときのみ、居場所を特定することができる


ミイラ側のコマと、探検家側のミイラコマは磁石で連動していて
ミイラプレイヤーがコマを動かすと、探検者側のコマも動きます。




そして、ミイラが探検家コマを捕まえる(同じマスに入る)と



磁石の力で「カチャッ♪」と音がしてくっつきます


探検家は、捕まえられるたびにライフポイントチップを1つ失います。



ライフポイントを全て失ってしまったら、その探検家は死亡。

逆にミイラは、プレイ人数に応じて決められた数の
ライフポイントチップをゲットしたら勝ちになります




前述したように、探検家側もミイラ側もサイコロでコマを進めていくのだが
使用するサイコロが違う


まず探検家側が使うサイコロ



5つ使います。

目は普通のサイコロとちょっと違っていて、1~4の数字の目と
直進の目、そしてミイラの目という構成になっている。

この5つのサイコロをいっぺんに振って、その中から1つだけ選びます。

お宝をゲットするためには、ピッタリ止まらなければならない


まず、1~4の数字の目は、その数字の分だけマス目を進めます。

直進の目は、ピラミッドの柱や壁にぶつかるまで、真っ直ぐ無制限に進めます。

ミイラの目に関しては、ちょっと置いておいて


探検家側は、良い目が出なければいくらでも振りなおすことが出来る


はっきり言って、やりたい放題である。


それに対して、ミイラが振ることのできるサイコロは
1~3までの目しか出ないサイコロ1つだけ。 基本的にミイラは超鈍足なのである。 しかし、、先ほど保留にしたミイラの目 探検家側は何回でも振りなおせるものの、ミイラの目が出てしまったら そのサイコロはミイラに渡さなければならない つまり、振ることのできるサイコロがどんどん減ってしまうというわけ。 しかもミイラ側は渡されたサイコロの数を、出た目の数にプラスすることができる。 なのでこれなら、2(ミイラサイコロの目) + 2(渡されたサイコロの数) =4マス進めることになる。 こんなことになってしまうと、ミイラは突如として超・スピードアップ! 探検家プレイヤーは、手番を行う前に「サイコロの開放」を宣言することで ミイラに取られたサイコロを取り返すことができるのだが・・・ しかし、これを宣言するとミイラ側にエクストラターンが回ってきて 取り返されたサイコロの数だけコマを動かすことができる。 4つ奪われた状態で開放すれば、その瞬間ミイラは4マス動くのである。。 こんなところかな。
Casasola Merkle, Marcel-Andre

評価・・・

※評価の基準についてはこちら

面白い!2人でミイラ役を交代しながら4回やったのだが、とっても楽しめた。
手がかりが少ないまま、ピラミッドの中を彷徨わなければならないミイラは
あまり楽しめないかなと思っていたのだが、そんなことはなかった。

探検者側は、けっこう簡単に宝物をゲットするのでそのたびに
ミイラは場所を知ることができて、その回数が割と頻繁なので
意外と早く探検者を捕まえることができた。

捕まえると、磁石の力で「カチャッ♪」と鳴るので、この瞬間がミイラは一番楽しい。

なので、探検者はミイラとの距離が近いときはわざと宝物を取らずに
スルーしたり、思っていたよりプレーに余裕がない。
ハラハラドキドキの連続だ。
特に目の前をミイラが通り過ぎていったときなど、緊張が最高潮に達する。

「はぁ~・・・」って感じで胸を撫で下ろしていた^^;

当然ミイラ側はそんなこと知る由もないのだが(笑

ピラミッドは一見広いようで、実際プレイしてみると狭く感じた。
特に探検者側は。それだけに捕まるかどうかという緊張感の連続でプレイがまったくだれない。

面白味の種類は違うものの、ミイラ側も探検者側も両方楽しめるように
なっているのは見事の一言。

サイコロも工夫が凝らされていて、いつサイコロを開放するかというのは
探検者側の1つのジレンマポイントになっている。
ま、ミイラ側は「ミイラの目出ろ~!!」と念波を送り続けるのだが^^;

このミイラの目によって、スピードアップするミイラの恐怖感は
なんともいいようがなく面白い。ちなみにミイラにとっては至福の時間だ。

宝物を見つけると、探検者の位置がはっきり知られてしまうので
ミイラが近くにいるときは、なかなか取ることができない。
加えて、残りの宝物の色が絞れていくので宝物を取れば取るほど
ミイラ側は捕まえやすくなる。このへんのゲームの盛り上げ方も素晴らしい。

2人でやってこれだけ楽しいのだから、3人、4人ともなればまた格別だろうと思う。
時間も短時間で終わるのでテンポもいい。迷わず評価Aを付けようと思う。


JohnnyBet



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