たっくんのボードゲーム日記

No.158
フィンカ
Finca

プレイ人数:2 - 4
プレイ時間:約45

ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 不要




ボード全景。島の左上に大きな風車が描かれています。



プレイヤーは、果物の生産者となって果物の生産、配達をして勝利点を稼ぎます。


島は地域に分かれていて、需要タイルが置かれる。



たとえばここならオレンジ2個とレモン3個を配達すると
タイル(勝利点5)がもらえるということ。


さて、手番は基本的に次の2択になっていて
1.風車の上の自分のコマを動かして果物を獲得する
2.獲得した果物を配達してタイル(勝利点)をもらう

まず、1の方から
コマは1人3つで風車の上を時計回りに動きます。(動かせるのは1つだけ)

で、動かし始めるところにいるコマの総数と同じだけ動かします。



例えば、黄色のプレイヤーが写真のコマを動かすとすると
ここには自分も含めてコマが2つなので2マス動かします。

そうすると行き着いた先のタイルはレモン。
やはり、そこにいるコマの個数だけもらえます。
つまり自分のコマも数に含めて4つもらえるということ。


そしてもう1つもらえるものがあって、ちょっと分かりづらいのだが
風車の羽と羽の間に線が引かれているところが2箇所ある。



ここをまたぐように移動させると、「ロバの荷車」タイルがもらえる。


ロバの荷車は風車の真ん中に積まれている。



果物を配達するときは必ずこのタイルが1枚必要で
これ1枚で6個までの果物を配達することが出来る。


第3の選択肢として、特殊タイルというのがあってこれを使うこともできる。



2回コマを移動できるものや、10個まで配達できる特別な荷車。
逆に使わずに最後まで残しておくとこれも勝利点になる。


1つの地域のタイルがすべて獲得されたら、この木製のコマを置く。



6箇所の地域にこのコマが置かれたらゲーム終了になる。


果物コマは、全部木製。



ぶどう、レモン、イチジク、オレンジ、オリーブなどなど・・


基本的に、果物も荷車もガンガンできるだけ取っていけばいいのだが
ある果物1種類(荷車も含む)の全体のストックが空になってしまうと
全員その果物を全てストックに返さなければならない

なので、あまり溜め込んでいると全て返却するなんてことになりかねないのだ。


そんなところかな、あとは特定の果物をたくさん配達しているともらえる
ボーナスタイルがあったりするのだが
まあ、たいていは風車の上でコマを動かしてせっせと果物を集めて、ときどき配達。

そんなに難しくは無い。





Linde, Ralf zur
Sentker, Wolfgang

評価・・・

※評価の基準についてはこちら

うーん、ちょっと単調。駆け引きやジレンマの要素に乏しいなあ。
和気藹々とのんびりやるにはいいかもしれないけど
ちょっと競技性に乏しいというか、ぬるい。

でも悪いことばかりでもなくて、この敷居の低さは初心者には良いんじゃないかと思う。
木製の果物コマも良くできてるし雰囲気はいい。

ただ、なんつーかなぁ。。
もともとそんなに大きくないボードではあるけれど
さらに小さい風車の中だけでゲームをやってる感覚がちと残念。

極端な話、タイルはボードの上じゃなくて、テーブルに
適当に積んどいても、ゲームとしては成り立ってしまう。
ボードに乗っている必要性が薄い。

一応これだけの広さのボードがあるんだから
もうちょっと活用の仕方があったんじゃないかと思う。
少なくともボードである存在意義みたいなものくらいは欲しい。

唯一、駆け引きになりそうなポイントとしては
ストックが空になったら全員返却しなければいけないという点。
多く取りたいんだけど、これ以上取るとストックがなくなって
しまうかもしれないというジレンマというか焦燥感はある。

それ以外は、できるだけ多く掻き集めて、揃ったら配達しての
繰り返しでやっぱりちょっと起伏に乏しい感が否めない。

でもなんとなくゲーム大賞にノミネートされた理由は分かるような気がする。
奥深さは無い代わりに、抜群にとっつきやすいんだよね。
ある意味、真のファミリー向けゲームと言えるかもしれない。

個人的にはどうしても物足りないけどね。


JohnnyBet



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