たっくんのボードゲーム日記

No.526
フェットナップ
Fettnapf

プレイ人数:2 - 5
プレイ時間:約15

ルール難易度 簡単な部類に入る
日本語化 不要


カードゲームです。
スートなどは無く、0〜9までの数字が書かれていますが
0が8枚、1〜7が6枚ずつ、8と9がそれぞれ4枚ずつというちょっと変則的な構成です。







フェットナップカード。ゲーム終了時に持っている枚数が少ないプレイヤーが勝利します。


要するに受け取りたくないマイナスカード

島カード。たくさん持っているほど、フェットナップカードを受け取りにくくなります。
つまり、できるだけたくさん持っていたい良いカードです。
※詳細は後ほど




まず数字カードをよくシャッフルして3枚ずつ配ります。



次に島カードもよくシャッフルして1枚ずつ配りますが、最初に全員に良く見せてから手札に加えます。


※2〜3人プレイの時は2枚ずつ配ります




最初に山札から1枚オープンにします。



手番が来たら、手札の数字カードの中から1枚選んで場に出します。
で、場の数字カードと出したカードを足して宣言します。やることはこれだけ。

以降の手番では、直前に宣言された数字と自分の出したカードの数字を足して宣言していきます。


3、4、8、12・・・

数字カードは1枚出したら山札から1枚引いて、手札の数字カードは常に3枚になるようにします。

誰かが手持ちの島カードと同じ数字を宣言したら、フェットナップカードを1枚取らせることができます。


上の手札なら、誰かが「10」と言ったら、手持ちの10の島カードを見せることでフェットナップカードを引き取らせることができます。
※見せた島カードは手札に戻します。




フェットナップカードは自分の前に並べておきます。
誰かが4枚目のフェットナップを取ったらゲーム終了で、引き取ったフェットナップカードが最も少ないプレイヤーの勝利です。




30を超えたら(31以上になったら)、直前の手番のプレイヤーは島カードを山から1枚引きます。


島カードは最初に配った時と同じように、良く見せてから手札に加えます。


この後も、手番が来たら数字カードを1枚プレイしますが、足すのでは無く宣言された数字から引いていきます。

で、どんどん数字が小さくなって、宣言の数字が10を下回ったら(9以下になったら)同様に、直前の手番のプレイヤーは島カードを1枚引くことができます。

その後は、今度はまた30を超えるまで足し算・・10を下回るまで引き算・・という感じで続いていきます。


自分の手札にある島カードの数字は、自分にとって安全な数字です。
それらの数字は100%安全に宣言することができます。
もちろん他のプレイヤーにとっては、フェットナップカードを引きとらされてしまう危険な数字になります。



誰かが4枚目のフェットナップカードを取ったとき、あるいは島カードの山が無くなった時もゲーム終了になります。
取らされたフェットナップカードが少ないプレイヤーの勝利です。





Staupe, Reinhard

評価・・・

※評価の基準についてはこちら

ぴっぐテンに記憶要素を足した感じのゲーム。
規定値(ぴっぐテンなら10、本作なら10と30)をオーバーした時に、ぴっぐテンなら勝利点に直結するけれど本作はゲームが少し有利になる程度、という違いがある。

選択肢が3つあるので、きっちり覚えていれば終盤くらいまで地雷(他人の島カードの数字)を踏まないようにすることは十分可能。

で、地雷を踏んでしまうくらいなら、オーバーさせてしまった方がまだ良いみたいな考えになることもある。
0が少し多めの枚数になっていて、けっこう連続で10や30で踏みとどまったりする展開になりやすいので、10や30の島カード持ってると有利かも。
しかし島カードをもらえるかどうかは、ぴっぐテンと同じでかなり運によるところが大きいので、深く考えてもしょうがないかな・・

島カード自体は勝敗に関わらないし、仮に自分の島カードを誰かが踏んでも何かもらえるわけじゃないし
それに、島カードをほとんど引けてなくてもフェットナップカードを避けることは十分可能なので、戦略上はそんなに重要じゃないのかもしれない。

でも、自分の島カードを誰かが踏んでくれたときは、なんか爽快感みたいなものがありますけどねw

わざと自分が持ってる数字を宣言して、いかにも安全ですよ的な雰囲気を醸し出しておいて
次手番のプレイヤーが0を出してくれることを期待してみたりとか。

序盤は、「どの数字が危険か」という考えで覚えていくのだけれど、終盤は安全な数字(まだ山札に残っている島カード)を把握するという思考にシフトしていくのがちょっと面白い。
この頭の切り替え、相棒は苦手っぽくて最後まで危険な数字を暗記することに終始してたらしいけど。

あと、3ゲーム〜くらいやってると記憶がミックスされてきて訳が分からなくなってくるw
これもそうなるかどうかは、もちろん人によると思うけど面白いと思う。

きっちり覚えようとするとちょっと疲れるゲームかもしれないなー

テキトーな記憶でも楽しめるし、テンポよく遊んでワーワー盛り上がることもできるゲームと思う。
システム的には、あまりプレイ人数に影響を受けずに楽しめるゲームと思うけど、4〜5人でそうやってワイワイやるのが合ってそうではある。

他人の島を踏んでしまうかどうか、緊張感があるのがぴっぐテンと一番違うところかな。
麻雀で放銃してしまうかもしれない恐怖というか感覚に少し似てるかも。
しかも、待ちがどんどん増えていくみたいな。
もちろん麻雀ほどの重さというか怖さは無いですけどね。

2016/11/12


JohnnyBet



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