たっくんのボードゲーム日記

No.565
エントデッカー
Entdecker

プレイ人数:2 - 4
プレイ時間:約60

ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 ?タイルの効果が外国語表記だけど、特に支障は無いと思う。


ボード全景。航海をして、より大きな未知の島を発見するゲームです。



個人ボード。数字が渦巻いているのは資金チャート、初期セットアップで4金のところに置きます。
島探しをするには、捜索部隊を送り込む(ボード上にコマを置く)必要があって、次の3種類があります。
1:偵察隊 3:砦 6:開拓地 ※数字はボード上にコマを置くために必要な資金です。



スタートプレイヤーは↓のボードを持ちます。


ラウンドの最初(スタートプレイヤーに順番が回ってくるたび)に、矢印を弾いて止まった数字の分だけ全員の資金を増やします。

矢印が4なら、最初の4と合わせて8金です。



手番では最初にボードの周りの白い丸印のどこか好きな場所に船を置きます。


置いた場所から航海を開始して、地形タイルを配置しては船を進めていきます。

次に、めくる地形タイルの枚数を宣言(最低でも1以上)して、宣言した枚数の分だけ資金チャートを減らします。
なので、「4」と宣言したら資金チャートを4減らします。

宣言したら、タイルを1枚めくります。
※背に何も書かれていないタイルか、?のタイルをめくることができます。 ?のタイルについては後述。



めくったタイルは船があるところからつながるように置きます。





置いたら船を白い点線に沿って配置したタイルに進めます。



これを、宣言した数字の分だけ繰り返すことができます。


配置できないタイル(周りの地形と1辺でも合わないタイル)を引いた場合は捨て札にしますが、配置できる場合は必ず配置しなければなりません。


宣言した枚数のタイルをめくっていなくても、途中で航海をやめることができます。
※もし行き止まりになってしまった場合は強制的に航海は終了します。



航海を終了したタイルに陸地がある場合は捜索部隊を1つ、その陸地に置くことができます。


前述したように、偵察隊なら1金、砦なら3金、開拓地なら6金が必要です。


砦なら


3金、資金チャートを減らします。



これで1手番終了。船をボードから取って次のプレイヤーに渡します。

次のプレイヤーも同様にゲームを進めますが、地形タイルの白丸に船を置くこともできます。
※ただし、他のプレイヤーの捜索部隊コマが置かれているタイルに船を置く場合は費用(その部隊コマの配置コストと同じ金額)がかかります。

ボードの端から始めればもちろん船の配置コストは無料です。



白い点線が分岐していれば、どちらにも進むことができます。



2マス進んで開拓地(6金)を配置しました。



次のプレイヤーは、ここからスタートすることにしました。






全員1手番ずつ終了したところ。



スタートプレイヤーに手番が戻ったら、矢印を弾いて全員同額の追加資金を受け取ります。

船で辿り着けないスペースができたら・・



数字付きのタイルを使って埋めます。



数字つきのタイルはそれぞれ番号ごとに同じ地形になっています。
今回は、周りが全て陸なので6番のタイルで埋めます。



こうなります。



同様に、複数の穴ぼこができたら・・



自動的に埋まります。



島全体が見えたら(確定したら)得点計算です。

その島に対して、よりコストの高い捜索部隊コマを置いているプレイヤーが1位(偉大な発見者)です。
上の例だと、開拓地(6金)を置いている白が1位、黒と赤はそれぞれ砦(3金)を置いていますが、赤はさらに偵察隊(1金)も置いているので、赤が2位、黒が3位です。

それでも差がつかない場合は、それらのプレイヤーは同じ順位になります。

偉大な発見者(1位のプレイヤー)は丸チップを1枚めくって獲得します。



丸チップをめくると点数が書いてあります。

発見された島の点数は、その島を構成するタイルの枚数+チップの点数です。
※1位が複数の場合は、どちらか点数が高い方のチップの点数だけを加算します。


この場合、島がタイル13枚+チップが2点=15点。

これが1位のプレイヤーがもらえる点数。

2位のプレイヤーは、その半分(端数切上げ)で8点。
3位のプレイヤーは、さらにその半分で4点もらいます。


その島に配置されていた捜索部隊コマは、それぞれの手元に戻ります。
※例外として、1金の偵察隊だけは手番中いつでもボード上から手元に戻すことができる。



地形タイルをめくる時、?のタイルをめくることもできます。
良い効果もあれば悪い効果もあります。



嵐)
このタイルを配置後、即手番終了します。追加でタイルをめくったり、コマを置いたりすることはできません。



敵対的な原住民)
このタイルに捜索部隊コマを置くには、通常の2倍のコストがかかります。偵察隊なら2金、砦なら6金、開拓地は置くことができません。



友好的な原住民)
丸チップを1枚獲得します。ただし、このチップに書かれている点数は特に影響を及ぼしません。



海賊)
所持金が半分になります。(端数切上げ)



遺跡)
3勝利点もらえます。



財宝)
資金を3増やします。(最高12まで)





ボード上のすべてのスペースがタイルで埋まったらゲーム終了。
※山札の地形タイルが無くなった場合もゲーム終了で、その時点で完全に発見されていない島についても決算をしますが、丸チップを引くことはできません。

ゲーム終了時のボーナスとして、最も多くの丸チップを持っているプレイヤーは持っている丸チップの枚数と同じだけの追加点をもらえます。





Teuber, Klaus

評価・・・

※評価の基準についてはこちら

できればもう少し運要素を減らしたい気がしたんだけど、でも未知の海に出てそこに何があるか、何が起きるかなんて誰にも分からないよなぁと思った。
不確定要素の多さがテーマと良くマッチしてて、ゲームの面白さにも繋がってるんじゃないかと。

でも島の一部が見え始めれば、どこから航海を始めるか、何枚までタイルを引けるようにするのか、タイルめくりをやめて部隊を送り込むか等々、考えどころもそれなりにある。
他のプレイヤーが見つけた陸地を後からくっつけて大きな島にして乗っ取るみたいなのは、 カルカソンヌ と同じような感覚。

大きく違うのは、配置するタイルの図柄が合っているだけじゃなくて、船が進む先の空いているスペースにしか置けないということ。
かなり大きな制約なので、タイル引いても配置できないこともしばしば。

船が海(航路)を進んでいくルールは カルカソンヌ にも応用できないかなぁと思った。
道の上を何かのコマが移動して、例えば街と街を行き来してミープルの配置とか、タイルの配置に何かしらの影響を及ぼすみたりするみたいな。

特定のタイルでしか埋まらなくなったスペースは自動的に合ったタイルで埋まっていくので カルカソンヌ より綺麗なマップになるのも良いかな。

トータル的には、やっぱり カルカソンヌ の方が好きなんだけど、でも カルカソンヌ には無い面白さというか良さもいくつかあるような印象。

難易度とか遊びやすさは カルカソンヌ とほぼ同じくらいかな。
島は2位以下にも点数(1つ上の順位の半分)がもらえるので、運要素の強さも手伝って緩く遊べる感じ。

ファミリーゲームとしてはもしかしたらこっちの方が良いのかもなぁ。

2018/09/02


JohnnyBet



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