たっくんのボードゲーム日記

No.447
どうぶつサッカー
Doubutsu Soccer

プレイ人数:2
プレイ時間:約15

ルール難易度 ルールは簡単!
日本語化 不要


動物コマ3匹で1チームのサッカーです。

手番が来たら、動物コマを1つ選んで縦横斜めに1マス動かします。


ただし、味方も含めて他のコマが居るマスには入れません。

ボールがあるマスにコマを移動させたら、ボールをキックします
ただし、移動と違ってキックできる方向はコマに描かれているポッチの方向だけです


ボールは1マスか2マスまで直線的にキックすることができて、2マス分キックする場合は
間に動物コマがあっても飛び越すことができます。

どうぶつしょうぎでは、ポッチはコマを動かせる方向を表していましたが
本作では、ボールをキックできる方向という意味合いになっています。


こうやってボールのあるマスに移動したら



ポッチの方向にキックできます!


蹴った先に味方のコマがある場合は

パスした先のコマがさらに同じ手番で連続的にキックできます。


これで一気にゴールとかも有り得ます。

敵のコマが居るマスにはキックできません。。


あと、サルのコマは相手陣地の一番奥(濃い緑のマス)に入ると裏返して「親子ザル」になります。
親子ザルは、1回の手番で2マスまで移動できます。(2マス目の移動は1マス目の移動とは違う方向に動かしてOKです。

もちろん相手ゴールにボールを入れたら1点!





プレイ記

赤:イズナさんJr 青:ストゥさん


※リスとウサギの初期配置がちょっと違ってた・・でもルールブックに慣れてきたら自由に初期配置してくださいと書いてあったので今回はこれでいきます

赤い矢印がコマの動き、青い矢印がボールの動きです。

キックオフ!!






お、バックパス









フォワードのサルへパスが通って



サイドへ蹴り出す



しかしウサギがすかさずクリア!



イズナさんJrもウサギが前に出る



サルを経由して逆サイドだ!



ここはリスのカバー









細かくつないで一旦ボールを戻します。



そのスキを突いてサルが上がってきた。


キーパーと1対1かーー!?




しかしここもウサギが対応します。








イズナさんJrのサルがボールを大きく蹴り出した






ここでストゥさん、致命的ミス


ボールだけ残して、ゴールがガラ空きだーー

慌てて戻るものの



間に合いませんw




評価・・・

※評価の基準についてはこちら

幻冬舎エデュケーションから最近発売になった本作ですが、これ非常に面白いです。
どうぶつしょうぎももちろん面白かったのだけれど、あれはシステム的にはあくまで将棋だったので
なんか新しい感覚に欠ける気がしてて・・ ※将棋の普及を目的に作られたのだと思うので当たり前なんだけど

それに対して本作は、見かけこそどうぶつしょうぎと似てるけれど

全然違うゲームですねw

ボールという、どちらのチームにも属さないコマが存在して、それを相手ゴール(一番奥の列のさらに先)に持っていくことを目指すという
サッカーのルールからしたら当たり前過ぎる話なんだけど、これまた当然の話ながら将棋のルールとはまったく異なるわけで。

手番ごとにコマは1つずつしか動かない、という将棋やチェスに通じる部分をちょっと残しつつ
勝敗を決するのは、単独で動かすことができないボールというコマ。

相手にパスを通されないようにスペースを埋めつつ、、とかけっこうリアルなサッカーを想像させてくれますね。

やってて将棋やチェスと最も違うなーと思ったのは、コマを取られることがないという点

決してそうでは無い場面もあるけれど、基本的には将棋やチェスってコマを取られると劣勢になることが多い。

多少長期戦になっても盤上のコマの数が変化することが無いので、多少押し込まれててもワンチャンスで十分逆転ゴールを狙える。
カウンターサッカーって言うとちょっと言い過ぎかもしれないけど、そういうところがとても魅力的に映った。

で、将棋とかって子供とやるとコマを取ると泣かれちゃうパターンもありがちだと思うのだけれど、この作品ではそういうのが無いんですよね。

そういう意味では、けっこう清々しいプレイ感。直接攻撃的に叩く要素が希薄なので。


それにしても、動きに差をつけるんじゃなくてボールを蹴ることが出来る方向でコマ(動物)ごとの特徴を出すというのは面白いアイデアですね。
そしてボールも単独で1つのマスを占有して、動物コマの居る場所と同居しないというのも興味深い点。

どうぶつしょうぎ並みの単純なルールで誰にでもすぐ遊べて、しかもサッカーという広く知られているテーマで
非常にとっつきやすくシステムとテーマの融合という点でも文句を付け難い完成度。

というより全体的に見ても不満な点がほとんど見当たらないですね。

これ、名作だと思います。

2014/12/23


JohnnyBet



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