たっくんのボードゲーム日記

No.525
バグダッドの盗賊
Der Dieb von Bagdad

プレイ人数:2 - 4
プレイ時間:約45

ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 不要


ボード全景。6つの宮殿に盗賊を派遣してお宝をゲットするゲームです。


得点チャートも無く、非常にシンプルなボード。


宮殿の前には、衛兵が警備にあたっている。衛兵を置ける場所は1つの宮殿につき4箇所あります。


黒は中立の衛兵で、それ以外の衛兵はプレイヤーごとに1色決めて担当します。

宮殿には宝箱タイルが置かれ、奪うのに必要な盗賊の人数が書かれています。


宝箱タイルは1つの宮殿に4枚ずつ重ねて置かれます。
運び出すのに必要な盗賊の人数は、上から順に4人、5人、6人、7人という順で置かれるので後になるほど運び出すのが難しくなります。

盗賊を宮殿の中に派遣して宝を奪います。

下のような状態になれば、宝箱に描かれている盗賊の人数が揃ったのでゲットできます。


※盗賊コマも一緒に手元に戻ってきます。


このお宝を一定数ゲットした人がゲームに勝利します。
2人プレイ宝箱6個
3人プレイ宝箱5個
4人プレイ宝箱4個
さて、盗賊の派遣方法ですが 盗賊を派遣しようとしている宮殿と同じ色の宮殿カードをプレイする必要があります。 盗賊コマを宮殿に置くには1つにつき自分以外の衛兵の数と同じ枚数の宮殿カードをプレイしなければならない。 この場合、宮殿に置かれている緑(自分のコマの色)以外の衛兵は3人。 ということは、この場合は緑の宮殿カード3枚でようやく 緑の宮殿に盗賊コマを1つ置けます。 自分以外の衛兵(中立の黒い衛兵や他のプレイヤーの衛兵)が0の場合は、盗賊コマを置けません。 さらに、自分の衛兵も1つ以上置かれていなければなりません。 要するに自分の衛兵と自分以外の衛兵が両方置かれていないと盗賊コマを置くことができません。 カードは盗賊コマを置くだけじゃなくて、自分の衛兵か黒い中立の衛兵を移動させることにも使えます。 移動させる衛兵の移動先移動元の宮殿カードをプレイすると自分の衛兵を移動できます。 つまり、赤の宮殿カードをプレイすれば ・赤の宮殿にいる自分の衛兵を好きな宮殿に移動できる ・任意の自分の衛兵を赤の宮殿に移動できる さらに 自分の衛兵を移動させるときには、その宮殿に自分の盗賊が居ればその盗賊1つを一緒に移動できる。 中立の衛兵(黒)を動かすこともできます。 その場合は、移動元と移動先の2枚の宮殿カードをプレイします。 中立の衛兵を動かすコストはちょっと高めです。 他のプレイヤーの衛兵を動かす手段はありません。 基本的にカードは何枚でもプレイ可能です。カードがある限り任意で何枚でもプレイできます。 ※ただし、盗賊を動かす(手元から派遣したり宮殿から移動)のは、1手番内で3回までという制限あり プレイした終わったら山から3枚補充します。 ※その手番で全くコマを動かさなかった場合は、追加でダンサーカード(ワイルドカード)を引くことができます。 最初に配られるカード枚数と衛兵数はプレイ人数によって異なっています。 ■衛兵コマ
2人プレイ4個
3人プレイ3個
4人プレイ2個
■宮殿カード
スタートプレイヤー6枚
2番目7枚
3番目8枚
4番目9枚
Gimmler, Thorsten
プレイ記

3人プレイ 緑:usalapbitさん 青:Kさん 黄:たっくん


初期手札


うーん、たくさん置けそうなところがないのでとりあえずパスして、手札を補充して様子を見てみる。


次巡


やっぱり3個来たか・・




巡り合わせによるところが大きい気がするんだけど、ちょっと出遅れた。



とりあえずここは、黒い衛兵を送り込んで封殺しておく。



ボード上の状況はなかなか動かず


手札だけが溜まる



黒衛兵にワイロを渡してどいてもらって



3つ送り込む!



次巡、ワイルドカードでもう1個追加して



ようやく宝箱1個目



Kさんが2個目の宝箱ゲットしててリード


ただ、黄色の盗賊はボード上にたくさんあるのであまり差は無いはず・・

やはり、盗賊4人で運出せる宝箱が美味しかろうと。
まあ邪魔されるんだけどさ。



全員宝箱2個ずつになった。


仕切り直しという感じの中盤戦

カードは・・


この状況だと緑はちょっと使いづらいなーー

手薄になった水色の宮殿にusalapbitさんが大量に送り込んで来た。



Kさん3個目、しかもタイミングよく赤の宮殿にたくさん置くことに成功。


まずいな。。

ああなっちゃうと、もう取られるのは時間の問題であっさり4個目ゲットでリーチがかかった。



こっちはまず4個目を狙うんだけど、白の宮殿は警戒されて衛兵たくさん


対抗策で水色の宮殿の警備を整えるのだが

今度は紫の宮殿が手薄に。。



たっくん「なんか、どっちでもいいやって感じですよね・・」






ここはちょっとusalapbitさんと軽く協力体制で、水色の宮殿をがっちり警護する。


これなら容易くは盗賊を送り込めないはず。

しかし、紫の宮殿から盗賊コマをピストン輸送で送り込まれ


Kさん勝利




評価・・・

※評価の基準についてはこちら

目立たないゲームだけど、これなかなかの良作ですね。

カードを溜め込みたくなるところとか、チケットトゥライドとちょっと似てるプレイ感。
でも、溜め込んでばかりだと、宝箱のコストはどんどん高くなるし必要なカードの種類や枚数も刻々と変化する。
チケットトゥライドの場合、必要なカードの枚数というのはボード上に描かれたマス数で固定だけど、プレイヤーの行動によって微妙に変化したらなんか違った面白さが出てくるのかなーとか思う。

前にもどっかで書いたけど、駒を1つ置くとか、カードを1枚プレイするとか極めてシンプルな行動が2つ以上の大きな意味を持つというのは非常に面白い。
この衛兵を動かすと、自分にとって特定の宮殿に盗賊を送り込みやすくなるけど、一方で移動元の宮殿は手薄になってしまうとか。

よく言われるジレンマというやつ。

宮殿と、各宮殿の前に描かれた4つのマス。ボード上でゲーム的に意味を持つのはこの2つだけ。
カードも数字とかは書いてなくて意味を持つのはカードの色だけ。

これほどシンプルなコンポーネントでこれだけの面白さを生み出してるというのは素晴らしいですね。

正直なところ、ルール読んだだけだとなかなかピンとこないゲーム。
ゲームは実際に遊んでみないと分からないとはよく言われるけど、このゲームは特にそう思う。

ただ、チケットトゥライド王と枢機卿みたいに場に何枚かオープンにして
そこから引く選択肢もあったほうがいいのかなぁ・・
山札から引くだけだと運要素が強すぎと感じてしまうこともあるかもしれない。

3回遊んでみて、まだBかAか悩んでるんだけど、、これはとりあえずAにしとく。

2016/11/03


JohnnyBet



レビュー一覧へ


たっくんのボードゲーム日記