たっくんのボードゲーム日記

No.12
電力会社
Funkenschlag

プレイ人数:2 - 6
プレイ時間:約120

ルール難易度 細々した部分で若干複雑
日本語化 不要




電気を作って供給して対価をもらう、そんな会社経営を垣間見てみるのはどうですか?





とりあえず、ボード全景。ボードはリバーシブルになっていてドイツ版とアメリカ版がある。

これはドイツ。




左側に見えるカードが発電所、下に並んでるのが発電所を動かすための資源。

ボード上には、都市と都市をつないで電気を供給するネットワークを作っていきます。



ゲームの進行は

1.発電所を買う(オークション形式)

2.資源(石炭、石油、ウラン、廃棄物)を買う

3.都市に家コマを置く(供給ネットワークを作る)

4.発電して対価をもらう



これで1ラウンド。基本的にコレの繰り返し。

一定の数の都市をつないだらゲーム終了。

最も多くの都市に電気を供給できた人の勝ち。



ゲームの骨格は結構シンプルにできてると思う。





で、まずこれが発電所カード。




左上の数字は、発電所番号なんだが同時に発電所の価格でもある。

下のほうに書いてあるドラム缶の絵と、家の絵の6というのは

発電所を動かすのに必要な資源の種類と数、そして発電量を表している。

つまり、この発電所の場合、石油2つで6つの都市に電気を供給できる、ということ。





ついでに発電所の種類は、こんなのがある。




風力発電は資源なしで発電できる!エコってスバラシイ。

赤いのが原子力発電所、下の2つはそれぞれ石炭と石油で発電します。





右の方に並んでるのが資源




茶色が石炭、黒が石油、黄色が廃棄物、そして上のほうにちょこっと見えてる赤いのがウラン。

需要と供給のバランスがゲームデザインでうまく表現されていて

資源が少なくなれば価格は高くなり、逆に過剰供給になれば価格は下がるようになっている。





資源を発電所に置いたところ、ちなみにこの発電所はハイブリッドで

石炭と石油どちらでも発電できる。








資源を買ったら次はネットワーク作り。

ネットワークはバラバラにならないように、既につなげている都市から

次の都市へ伸ばす。このとき接続コストを払わなければならない。



最後に発電。自分のつなげたネットワーク上の都市に電気を供給します。

資源を使って発電所で発電!電気を供給できた都市の数に応じてお金をもらいます。





もう1回整理すると

・お金を払って発電所を買う

・お金を払って資源を買う

・お金を払って都市をつないでネットワークを作る

・発電してお金をもらう



一定の数の都市(プレイヤー人数に応じて変わる)をつなげたら終わり。





Friese, Friedemann
プレイ記





いつも通り、相棒と2人でプレイ。





資源は、最初は石炭、石油は比較的安価で廃棄物とウランは高い。








相棒は石炭発電所を購入。。






石炭は最初1つにつき価格1なのだが、相棒が買っていったので

1つにつき3に上昇・・(黄色い丸の中に書かれた数字が価格)








供給ネットワーク。最初は都市1つから始める。黄色が相棒で青が俺。。








発電所の市場。上の4枚が現在購買可能で、下の4枚は今後買える予定になる発電所。








俺は資源の要らないエコな風力発電と、資源が安い石油、石炭をメインに据える・・








その後、石油石炭のハイブリッド発電所を買う。これ1つで4つの都市へ電気を供給できる。




やっぱり石炭は安いのがいい。





と思ったら、石油のが安くなってきた。。




まあ、石油でも発電できるのでOK問題なし。



なのだが、俺は重要な点を見過ごしていた。

資源を買う順番は、基本的にネットワークの小さい人から買えるのだが

ネットワークの大きさが同じ場合は、価値の高い発電所を持っている人は後回しにされる。



コスト21の発電所を買ったせいで、俺は常に相棒のあとから資源を買わされる羽目に・・・

資源、、高い!!つーか発電所より高い!!かんべんしてくれ。





石油も石炭も高騰・・・キツイ。代わりに廃棄物の値段が下がってきた。








原子力発電所の導入を試みる・・発電量もウラン1個で3都市に供給可と悪くない。








石油が暴騰した原因。。相棒がガンガン消費してる。。。








結局、供給した都市の数は同じだったのだが持ち金の差で負けた(T_T



評価・・・

※評価の基準についてはこちら

例の資源の購買システム。

少なくなると高くなり、多くなると安くなる仕組みは非常に良くできていて好きだ。

ただ、このゲーム時間がかかる!俺と相棒が長考なのもあるが、2人で3時間はかかり過ぎ。

正直疲れた。



ゲームにメリハリをつけるためだと思われるが

ゲームの序盤、中盤、終盤で資源の供給量が変わったり

既にほかの人がネットワークを構築している都市に自分のネットワークを

伸ばしたりできるようになる。

しかし、思ったほどの変化は感じられず、ただただダウンタイムの長さだけが非常に気になってしまった。

と、悪いことばかり書いてしまったが

いつ、どの発電所を導入するか、資源はどうするか、ネットワークは?

お金の使い道が3種類あるので、どこに資金を当てるか非常に経営チックで面白い。



ただ、もう2つ不満なことがある

1つは細かいルールの多さ。プレイ人数ごとにルールが違ったり

ゲームの終了条件や勝利条件ももっとシンプルなものの方が良かったかなと。

プレイ中、何回かルールブックを見ながらやってたので。



もう1つは、コンポーネント。

お金はこんなペラペラの紙じゃなくて、硬質の紙でコイン風にして欲しかった。

お金の単位も、1、5、10、50の4種類だがこれももう少しシンプルにできるように思う。

たとえば発電したときの報酬や、発電所の値段をもう少しキリのいい数字にするだけで

プレイアビリティは向上するのではと思ってしまう。



着想やシステムそのものは好きなのだがもろもろのディテールが詰め切れていない感が漂う・・



けど楽しめる部分はあったので、今度は序盤だけのショートゲーム(ステップ1だけ)で

やってみようかと思う。ルールブックにも最初はショートゲームをオススメしますと書いてあったことだし。


JohnnyBet



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