たっくんのボードゲーム日記

No.434
デッドマンズトレジャー
Dead Man's Treasure

プレイ人数:3 - 5
プレイ時間:約20

ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 不要


6枚の島ボードです。



モアイ



火山



ドクロ、海賊の隠れ家か何かですかねぇ



こちらの島には、海賊ベンガンが描かれていてコマも用意されています。



そしてベンガンの親分、フリント船長(の亡霊)です。



コマの裏には、時計回り(ベンガン)と反時計回り(フリント船長)の記号が描かれてます。



まあ、こういうことですね。


6枚の島タイルは適当に円形に並べて、ベンガンとフリント船長は島から島へ移動するのですが
ベンガンは時計回り、フリント船長は反時計回りに移動します。

初期位置はベンガンとフリント船長が描かれている島にそれぞれ置かれ、これらのコマのうちどちらか1体が1周したらゲーム終了します。

もちろん、2体同時に1周しても終了です。


さて、フリント船長の財宝?タイル


1と2が2枚ずつ、3、4、5が4枚ずつ、6と7が2枚ずつという構成。


ちなみに、ドイツ語版の邦題は「フリント船長の財宝」というタイトルになっています。
※コンポーネントは大分違いますが、ルールは同一のようです


ベンガンもゲーム中は財宝の1つとして扱われ、破格の10点です。



とりあえず、財宝タイルは良くシャッフルして各島に置いていきます。


3人プレイの場合は2枚ずつ置きます。


さて、各プレイヤーは色を1色選んで8枚のカードを受け取ります。



爆弾が1枚に、1〜7の数字カードが1枚ずつ。



手番では、任意の島の隣に手札からカードを1枚選んで




伏せて置きます。



で、最終的に置いたカードの数字の合計がもっとも大きいプレイヤーが大きい得点タイル
2番目のプレイヤーが残った中で最も大きい得点タイル(3人プレイの場合は2枚ずつ置くので、余った方ということになる)を獲得します。



まあ、当然他のプレイヤーもカードを置いていきます。



1つの島に複数のカードが置かれた場合は



先に置かれていたカードはオープンにされます。



伏せて置かれるのは、各島ごとに最後に置かれた1枚だけです。



しかし、、爆弾をめくってしまった場合は


爆弾カードと共に、今置いたカードは捨て札になってしまいます。


さらに、カードを置いた島にベンガン、フリント船長が居る場合は


ベンガンは時計回り、フリント船長は反時計回りに移動します。
※両方のコマが同じボードに居るときに、その島にカードが置かれた場合は両方のコマが移動します



■ゲームの終了
ベンガン、あるいはフリント船長のどちらかが、最初に居た島タイルに戻ってくるか
全員が全てのカードを置いたらゲーム終了です。

その後、すべてのカードをオープンにして得点タイルを配分します。


基本的には、島ごとにカードの数値の合計が大きいプレイヤーから順に得点の高いタイルを取っていきます。
が、フリント船長が居る島タイルからは一切得点できません

逆にベンガンのコマは10点の得点タイルとして扱われます、が同じ島にフリント船長が居る場合はもらえません。
※ベンガンが居る島タイルでは、もっともカード数値の合計が大きいプレイヤーがベンガンコマを獲得し
2番目のプレイヤーが、丸い得点タイルの中で最も得点の大きいタイルを獲得します。

あと、島タイルに1人のプレイヤーしかカードを置いていない場合は、得点タイルをそのプレイヤーが独占します。

そして同点の場合は、反時計回りで隣の島タイルに置かれたカードで順位をつけます


もし隣の島でも同点だった場合は、さらにその隣・・という感じです。

これがあるので、フリント船長が居る島タイルのカードも得点計算のときに残しておいてください、とルールブックに書いてあります





Knizia, Reiner
プレイ記

今日も3人プレイ








ふーむ、火山のとことフリント船長のところがもらえる財宝の価値にけっこう落差があるな。



さーて、どうすっかなー



ま、最初は様子見かな



この島に置く


財宝が両方とも5だから、2位でもまったく問題無し。
それならなんでもいいからとりあえず1枚置いておこうということで。


早くも長考モードの坂口さん



あの辺も狙いたいところだけれど、フリント船長が通り過ぎてからでもいいか



なんかワラワラ集まってきた






船長とベンガンが合流



あの火山は捨てでいいか。あとで船長を送り込んでやれw






あ、しまった。。あれ爆弾(キャノン)かもしれないな。。


独占を許してしまっている上に、非常に追加のカードを置きづらくなってしまった。







そろそろ終盤戦


あの島に置けば、独占しつつフリント船長を火山の島に送り込みつつベンガンを1周させてゲームを終わらせることができる。


非常に美味しい状況w




この島は7の財宝を取るのはちょっと難しいか



そして疑惑の・・・^^;



ベンガンが1周してゲーム終了


こしばさん(赤)に持っていかれちゃったけど、ここは5で良しとする


そして、案の定^^;


しかし独占させちゃったのは少し痛いな

こっちの7も坂口さんに持っていかれた



一方こちらは、こちらにとって会心の一撃!


独占しつつ、隣のライバルの島はフリント船長で無効化に成功




なんとか1点差で逃げ切った




評価・・・

※評価の基準についてはこちら

これ、非常に良いですね。手札は全員同じ構成で、しかもたったの8枚。

カードを補充することもなく、最大でも8枚のカードを出し切ったらゲーム終了という短時間ゲーでありながら
非常に考えどころが多くて悩ましいです。

じっくり考えるプレイスタイルが好きな人に是非ともオススメしたい1作。
カード1枚出すという行為が、ボード上を回る2体のキーキャラクターを移動させる手段であり
同時に島ごとの財宝タイルを獲得する為の行為でもあり
さらに、ライバルのカードの中身を見ることができる行為でもあるという絡み方が良いですね。

それなら後だしジャンケン的に、後手番プレイヤーが有利かというとそういうわけでもなさそうで
スタートプレイヤーは他のプレイヤーよりも1枚多い枚数を出しているという状況をもらえるわけで
そういうところで上手くバランスが取れてて、敢えてルールで手番順の有利不利を調整しなくても良いようになってるっぽいところが素晴らしい。

基本的にじっくり考えるゲーなんだけど、爆弾のカードをめくってしまったとき、あるいはめくらせたときだけは
若干パーティ的に「ワッ」と盛り上がりますね。
いいアクセントになってると思う。

カードが置かれると、それ以前に置かれたカードが明らかになっていくシステムは陰謀と似ているけれど
特殊効果とかでゴチャゴチャしてないのがすごくいい。とても分かりやすい。

まさに、くにちーらしいジレンマの演出と切れ味。

若干ゲーマー向けかな?と思えなくも無いけれど、やることは簡単だし目的も明確で分かりやすいので初めての人に見せてみても意外といけるかも。

これは隠れた名作だと思う。

2014/10/10




■追記

前回とはメンツを変えて3人プレイで4ゲームほど回してみました。
まだ4人、5人プレイを試してないので何とも言えない部分もあるのだけれど
少なくとも3人プレイならバランスが悪いとかそういうのは無さそうかな。

どのプレイ人数でも島の数は変わらないので、人数が増えるとちょっとうまくないという可能性は十分ありそうですね。
※ギークには4人プレイ推奨って書いてあるけど・・・

島は6個あるし、フリント船長やベンガンは動くので人数が増えても、大きい得点(財宝タイル)が置かれた島に
大きい数字のカードを置けば勝てるみたいなことにはならないと思うんだけどな。

そんな単純なことにはならないと思うんだけど、でもこればっかりは、4人、5人で実際に複数回やってみないとどうなのかはたぶん分からないんだろうな。

ということでプレイしたら書き足していきます。

2014/10/18


JohnnyBet



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