たっくんのボードゲーム日記

No.316
キャニオン
Canyon

プレイ人数:3 - 6
プレイ時間:約50

ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 不要


ボード全景


タイトル通り、峡谷です。
各プレイヤーはカヌーコマを左下のスタート地点から
左上の村(ゴール)まで進めます。

最初に村に着いたプレイヤーが勝ち。


スタート地点の桟橋


円形のラウンドチャートが描かれています。


くるっと回って




ゴール付近は流れが速くなっていて進むのが難しくなっています




このゲームの基本はトリックテイキングです


5スートで各色1~10までの全50枚という構成


50枚のカードをよく切って、1枚めくります。


これが、そのラウンドの切り札


各ラウンドごとに、手札の枚数が決まっています。
円形チャートの内側がラウンド、外側が配るカードの枚数。


なので、たとえば第1ラウンドは8枚ずつ配ります。


リード(スタートプレイヤー)から1枚ずつ出して
一番強いカードを出したプレイヤーがトリックを取ります。


このへんにこのゲーム特有のものは無いので、詳しくはウィザードあたりをご参照。。


基本的にはトリックはできるだけ多く取った方がいいのだが
ラウンドの最初に、このカードを使って何回トリックを取れるか予想します。


このへんもウィザードと同じ


全てのカードをプレイしたら、トリックを取った数だけ
スタートプレイヤーから順に



カヌーを進めます


縦横斜め、いずれに動いてもOK


それと、トリック取得回数の予想が当たったプレイヤーは
さらに追加でカヌーを動かせます。


0回予想が当たったらプラス1マス
1回予想が当たったらプラス2マス
2回以上なら、3マス追加でカヌーを進めることができる。


しかし、前が詰まっている場合はそこでストップしなければならない。




そしてゴール直前の急流地帯


ここに入ったら、予想が当たったときのみカヌーを進めることが出来る。

しかも移動に使えるのはボーナス分だけ

つまり、急流の中では最大でも一度に3マスしか進めることが出来ない。


そして、急流の中で予想が外れてしまった場合は


マスに描かれた矢印の方向にカヌーが1マス流されます


最後はボードの外まで押し出されてしまいます。




こうして流されたカヌーは、洞窟の桟橋まで戻されます。




ちなみに、流された先に他のカヌーがある場合は



一緒に道連れで流されます。




この困難な流れを乗り越えて、一番最初にゴールにたどり着いたプレイヤーの勝ち





Herschler Frederick
プレイ記

フォルテさん(黄)、イズナさん(青)、ツエツキさん(オレンジ)、俺の4人プレイ



俺は赤


第1ラウンドは手札8枚ずつ


切り札は紫なのだが、うーん

これ何トリックとれるかなぁ?


分からん。切り札は1枚だけど、大きい数字が多いのでなんとなく3回取れると予想してみる。




1枚しかない切り札を駆使して、なんとか1トリックゲット


でもあと2トリックは厳しいかも・・


ツエツキさんは、2トリックと予想していたのだが


取りすぎ(笑

でも最初はトリックを取った数+予想ボーナスで進めるマス数が決まるので
予想を外してても、たくさん取れるなら取っておいたほうがトク


ツエツキさんのオレンジがスタートダッシュを決める


マリオカートのアレみたいにw

シューン!と行ってしまった


第2ラウンドの手札は7枚ずつ


切り札は青で、またしても1枚だけ


第1ラウンドの反省を生かして、今回は2トリックと予想



しかし結局、またしても1トリックしか取れず
予想もハズレなので1マスしか進めない・・


オレンジだけが快調に先頭を突っ走る



そんな中、トリックは思うように取れず、予想は当たらず



取り残されていく


赤・・(泣


順当にツエツキさんのオレンジ艇が最初に急流地帯に突入



急流に入ってしまうとボーナス分しか進めず、しかも予想を外してしまうと
流されてしまうのだが

ラウンド6は手札3枚、ラウンド7は2枚と比較的予想がしやすく
着実に予想を当てていくツエツキさん。


そしてついに手札1枚ずつ


切り札は黄色なのだが、うーん、トリック取れる?

切り札じゃないしムリっぽい感じか




つーか、俺まだ半分も来てないのにツエツキさんゴールしちゃいそう




俺を除く全員が急流に突入


後半ラウンド、手札は今度はだんだん枚数が増えてくるので予想が難しくなっていき

イズナさん「これ、急流に入ってからが本番ですね・・」

フォルテさん「あー、流される」

ツエツキさん「あーれーー」


この手札枚数では予想はかなり困難を極め


急流に入っていない俺を除く全員が流されまくる


それはオレンジ艇とて例外では無く




ツエツキさん「ヤバイ!!」



流されていきました


リスタートでまたしても猛ダッシュを決めるツエツキさん


しかし1着は激しい急流に翻弄されながらもコツコツ予想を当てていったフォルテさん。

村に一番乗り

たっくん艇は・・5馬身差まで詰めるのが精一杯。

次のラウンドがあれば、多分流されていたことだろう



評価・・・

※評価の基準についてはこちら

これなかなか良いんじゃない?
競技性はともかくとしても、ゲームとしてはウィザード・カードゲームより若干こっちの方が面白いような気がする。

やっぱ、このシステムなら予想を当ててナンボという気がする。
急流に入るまでは前哨戦というか、ただの前フリ(笑

急流に入ってからが本当の勝負だと思うので、前半で大きく差をつけられても
十分逆転のチャンスがある。
急流の直前で止まるようにして、手札の多いラウンドで
3トリック以上を的中させることができれば、たぶんごぼう抜きにできる。

※俺みたいに、あまりにも差をつけられすぎちゃうとちょっと厳しいかもしれないけど

あと、手札の枚数がだんだん減ったりだんだん増えたりするのも
ゲームを単調なものにしない工夫として良く機能してると思う。

言うまでも無く、急流の中では手札の枚数が少ないほど有利なので
そういうのを見計らう戦略とかもありそうな感じ。

レースとトリックテイクを合体させた異色の1作だけれど、かなり興味深いものがある。
もしかしたら隠れた名作なんじゃないかと思う。

ただ、トリックテイクが初めてという人にオススメできるかどうかは未知数。。
昔のゲームらしく、素朴でシンプルな感じなのでそのへんも好き好きかな。

あと、見た目の印象よりはプレイ時間がかかるかな?
45分と書かれているけれど1時間以上みておいた方が良さそう。
展開にもよるんだろうけど、急流で流されまくってしまうといつまでたっても誰もゴールできない
というパターンも考えられなくは無い。
ただ、手札の枚数が極端に少なくなる(=予想がしやすい)ラウンドもあるので普通はそのへんで決着がつくんだと思う。

プレイ人数は少ないとたぶんイマイチだろうなー、できればMAX6人でいきたいところ。
でも4人プレイも全然悪くなかった。

トリックテイクという部分さえ乗り越えられれば、非常に面白いゲームだと思います。

でも微妙にだけど、Aは付けられないかなー・・・

2012/11/01


JohnnyBet



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