たっくんのボードゲーム日記

No.21
バベル
Babel

プレイ人数:2
プレイ時間:約30

ルール難易度 簡単な部類に入る
日本語化 まぁ不要と思う。シール貼るほどじゃない


2人用ゲームで、箱も小箱。コンパクトなゲームである。

川を挟んで対岸同士で神殿の建設を競う。時々相手の建設をジャマしながら・・
神殿はそれぞれ5つの建設予定地に建てて、先に高さの合計が15に到達した方が勝ちとなる。


これが神殿カード


1つの神殿の最高の高さは6。
数字が大きくなるにつれてだんだん豪華な神殿になる。


とりあえず、こんな感じ


左側に神殿カードの山があって、お互い建設予定地が5つずつボードに描かれている。
何枚か、建設予定地に神殿カードを置いてみたところ。



神殿の建設には5種類の民族の力を借ります。
ということでこれらが民族カード。


赤:シュメール人
灰:ペルシャ人
緑:メディア人
青:アッシリア人
黄:ヒッタイト人

基本的にどの民族でもいいので、神殿建設予定地の前に並べた
民族カードの枚数分の高さの神殿が建てられます。

例えば民族カード5枚置けば、そこには5段までの高さの神殿が建てられるということ。
こういう感じかな。神殿建設予定地の前に民族カードを並べる。。


相手側も同じように、民族カードを並べて神殿を建てます。
神殿は、1、2、3と順番に高くしなければならず
オープンになっている神殿カードのうち1番上しか取れない。
例えば現状1段まで建てていて、民族カード4枚並べたので
4段まで建てたいのだが、オープンになっている神殿カードに2がなければ建設できないのである。



さて、このゲームはせっせと神殿を建てるだけのゲームではない。
各民族には特殊能力があって、同じ民族カードが3枚連続で並んでいると
いろいろイヤガラセができるのである。。


このように、アッシリア人が3枚連続で並んでいると・・


なんと、対岸の相手の神殿を破壊してまっさらな土地にしてしまえるのである。極悪。

他にも、対岸の神殿を盗んできたり(ヒッタイト人)
対岸にいる民族カード1種類をすべて寝返らせて
自分の側に置いてしまったり(シュメール人)もうやりたい放題。


■ゲームの流れ
まず一番最初に5枚の民族カードを手札としてもらいます。

で、手番が回ってくるたびに3枚民族カードを山から引きます。

そのあと神殿建設予定地の前に民族カードを置くのだが
その前に、自分のコマ(茶色のコマ、または白のコマ(片方は相手のコマ))を
建設予定地に移動しなくてはならない。


神殿建設予定地にも、民族の絵が描いてあって
手札の民族カードを1枚捨てることで、その捨てた民族の場所へコマを移動できる。
例えば、茶色のコマはヒッタイト(黄)のところにいるのだが
ここからアッシリア(青)のところに移動したければ、アッシリア人のカードを1枚手札から捨てる。

で、民族カードを置いたり、神殿を建設したり、特殊能力を発動させたりする
ちなみに同民族カード3枚で特殊能力を使用した場合は、その3枚のうちの1枚を捨てなければならない。
こんな感じで、手札の民族カードを出し続けられる限りアクションを行える。

なので、一見優勢に見えても、手番が移ったとたん
シュメール人でパッと寝返らせられて、ヒッタイト人でサクッと盗まれて
最後にアッシリア人でボーンと破壊されて、あっという間に形勢は逆転する。

あと、神殿カードなのだが手番の最後に山から2枚オープンにする。
で、数字の小さい方を上にして民族カードと同じような感じで並べる。


15点(あがり)近くになると、盗み合い、壊し合いが白熱することになる。。





Rosenberg, Uwe
Dorgathen, Hagen
プレイ記

相棒と対戦。。


まず最初、とりあえず最初の1の神殿をペルシャ人(灰色)のところに建てる。




相棒はシュメール人(赤)のところに2まで建ててきた。


まあ、最初はこんなところだろう。


その後の俺の手番、ヒッタイト3枚とシュメールが揃う。


ということは、、


シュメールを1枚捨てて、相棒と同じシュメール人のとこに移動する




んで、ヒッタイト登場!


相棒の神殿3を強奪する!やったぜ。


つづいて


神殿は5と6が出とる。。


手札、ペルシャが3枚!



現在の高さは3なのだがペルシャ人を使って神殿5を建設、さらに6もゲット




相棒のちょっとした反撃





アッシリア人で俺の神殿3を破壊されてしまう・・
まぁ、そのくらいならかわいいもんだ。


シュメール人3枚出して、軽く威圧してみる^^;



相棒「なんか、やな感じ~」

俺「ふふふ・・」


場は、こんな感じ。相棒の側のヒッタイト2枚に注目する。




さて、俺の手札


シュメール1枚とヒッタイト2枚が今回のカギだ


まずはメディアを捨てて、相棒のいる所に移動


そして手札のシュメールを1枚出す。


そしてそして、そこに先ほどの威圧系シュメール3人組がごそっとやってくる。




で、首尾よく相棒のヒッタイトをシュメールで寝返らせて
その寝返らせたヒッタイトで、神殿強奪(笑)・・・極悪


メディア(緑)のところも神殿6を建設成功、これで15点(あがり)だ。
ただ、相棒も10点以上あるのでサドンデス。
先に20点に到達するか、相手を10点以下にすると勝ちになる。

さー、勝負はこれからだ!

相棒「ちょっとひどいことしていいかなぁ?」

俺「ん?」

相棒「まず、アッシリア3枚でこの神殿6、全部破壊ね」



俺「・・・」


相棒「で、このアッシリアこっちにも移動して・・」



相棒「こっちの神殿6も破壊」

俺「・・・・・・・・・・・・」

相棒「たっくん、これで10点以下だよね。私の勝ち」


あっさり負けました。



評価・・・

※評価の基準についてはこちら

なんだろう、ある意味ソリティアみたいな感じのゲーム。
この民族カードをこうして、この民族はここに置いて
特殊能力発動して・・というのを手札と場に出されているカードの組み合わせで
あーでもない、こーでもないと考えるのである。
コンボが決まるとけっこう痛快なのだが、個人的にはちょっと充足感が足りないかなぁ。
なんか気がつくと終わってて、アレ?って感じ。

同じコンボを考えるならドミニオンの方が1枚上のような気がする。

まぁコンパクトサイズのゲームなので、こんなもんかなという気もするけど
もう少し、ゲームやった!って感じが欲しい。

でも逆に言えばその手軽さがいいとも言えるのでそういう意味では評価が難しいなー。
プレイ感が軽い割にはけっこう広いテーブルが要るけど。

コンポーネントはデザイン含めて良くできてる方だと思うし、コマも木製でその辺は合格点。

それにしてもペルシャ人以外はみんなそれなりに極悪なのだが
中でもアッシリア人はヒドイ・・・
一生懸命建てたのにーって感じ。



■追記

久しぶりにプレイしてみたのだが、やっぱり感想は以前と変わらないかな。
システム的にちょっと理不尽過ぎる感じがするんだよね、これ。

超近距離戦の殴り合いって感じ、ガード一切無しの。
ソリティアっぽい印象も相変わらずかな。

次の手番のときには状況がまったく変わってしまっていたりすることが
日常茶飯事なので、なんというか先を見越した作戦が考えづらい。
ゲームの雰囲気やパズルライクなプレイ感は決して嫌いじゃないんだけど
そういうゲームの性質をトータルで考えると、これでもちょっと長い&重たい感じがする。

このくらいの短期決戦なんだったら、バトルフォーヒルくらいの軽さが欲しいなぁ。

けっこう根強い人気があるゲームなんだけれど、なんでなのか今ひとつピンと来ない。
でも相棒が好きなゲームなので、そのうちまたやってみようと思う。

2012/04/27


JohnnyBet



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