たっくんのボードゲーム日記

No.522
アクロン
Akron

プレイ人数:2
プレイ時間:約20

ルール難易度 普通、特に難しい点は無い
日本語化 不要


ペグとブリッジの代わりにボールを使ったツイクストみたいなゲームです。


自分の番が来たら、ボールを1つボード上の任意の穴に置きます。

だいたいイメージがつくと思うのだけれど

さっきの状態を真上から見ると、こういう感じになってる。


白のプレイヤーのボールはこういう風につながっています。


真上から見てボールが接していればつながっているとみなします。

こうなったら両岸がつながって白の勝ちです。




ただし、つながった瞬間に勝ちになるのではなく、次の相手の手番で接続が分断されるようなことがあればゲームは続行します。
つまり、両岸の接続が維持されている状態で自分に手番が来たときに勝ちとなります。


斜め同士に置かれたボールは、上から見ると隙間があるのでつながっているとみなされません。


矢印の位置にボールを乗せることができれば、繋がりますが・・


手元のボールをいきなり乗せることはできません。


手元のボールを置くことができるのは黒いボード上の穴の上だけです。

では、ボールの上にボールを置くにはどうするかというと
既にボード上に配置済みの自分のボールを移動させます。

ここがちょっとだけ難しいのだけど、
ボールを移動させるとき、移動の過程も含めてそのとき繋がっている自分のボール同士の連絡が切れてしまうような移動はできません。

例えば、これはOK


移動元の白ボールは4つのグループを形成していますが、移動後もこの4つの連絡は切れていません。

こういう移動はできません。これだと、もともと連結していたボールとの連絡が切れてしまいます。


移動させるには複数の味方のボール同士でグループを形成している必要があり、単独のボールは移動できません。

それとさっきの例ですが、移動させるボールが別のボールを支えてる場合
移動させると上のボールが下に落ちます。


落ちたボールが元あった場所と入れ替えるような形でボールを移動させることはできません。

それと、移動させようとしているボールが直接支えているボールの数が2つ以上の場合は移動させることができません。


高さが3段以上ある場合などは複数のボールが連鎖的に落ちたりするので、接続状態がガラッと変わる可能性があります。

上から見ると、こんな風につながってます。



切り違い形になったところに自分のボールを乗せることができれば、下の土台が1つ抜かれても連結を維持できるのでこれを目指すのが多分1つの基本形ですね。



ちなみにボールはビリヤードなどで使われているのと同じ材質でとても手触りが良いです。






Browne, Cameron

評価・・・

※評価の基準についてはこちら

これ相当面白かったです、完成度高いと思う。
アブストラクトなので、好き嫌いがあるとは思いますが。
ツイクストも良かったんだけど、こっちの方がコンポーネントがより洗練されてるかな。
※材質の比較というような意味ではなく

ボールの上にボールを置くには配置済みのボールを移動させるしかないというのが思考の深さを生み出してますね。
移動に関する制約も良く効いているし、上のボールが落ちることがあるというのも非常に面白い。

割と先読みができるゲームなので、それがそのまま奥の深さを感じることにつながってるのかなと思う。

でもそういうのが苦手という人も多いですよね。。
万人には勧められないけど、アブストラクト好きな人には是非試してみて欲しいゲーム。


nestorgamesからは、本作以外にもたくさんのアブストラクトゲームが発売されていて、中には見たことあるおなじみのゲームもあったりします。 アクロンは今のところデラックス版しかないみたいで、モノはとても質が良いのですがいかんせん値段が高いです。 deluxe editions 1万円切るくらいの値段で買えると良いんですけどね・・ PYLOSみたいな感じの木製バージョンとか作ってくれないかな。 2016/10/01
JohnnyBet



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